忍者ブログ

時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

 つきまとう“構造的問題”なぜ事件絶えないのか「ガールズバー


約100店のガールズバーがひしめく堂山町。夜な夜な客引きの女性が男性に声をかけていく。ガールズバーを舞台にした事件は後を絶たない=大阪市北区堂山町(画像を一部処理しています
女の子とカウンター越しに会話し、酒が飲めるガールズバー(GB)。料金的にも「キャバクラよりお気軽」と入店しても、その料金システムの“落とし穴”につまずくこともある。大阪・キタの歓楽街、堂山町のGBで7月、客が店長に、また、店長が客に暴行され死亡する事件が相次いだ。原因はいずれも料金の支払いをめぐるトラブル4年ほど前にはお笑い芸人がミナミのGBで約25万円を請求され、傷害事件を起こしたこともあり、「ぼったくられる」とのイメージが払拭(ふっしょく)されないのも事実だ。近頃、GBを舞台にした事件が頻発するのはなぜか、それも死者が出るほどの…。現在、約100店のGBがしのぎを削るという堂山町。キャバクラなどに比べ出店の容易さと、競争が激化する中でエスカレートする「ドリンクバック」と呼ばれるシステム、客引き-などの問題が浮かび上がっている。(岡野祐己)

■日付変わっても営業できる“おいしさ”

 「おにいさん、ガールズバーどうですか」

 「飲み放題で2千円ですよ」

 JR大阪駅から東に約1キロの堂山町。夜の帳(とばり)がおりると、若い女性たちが道路脇に現れ、行き交う男性たちにこぞって声をかけていく。手にはカラフルな色で「飲み放題1時間2千円」「チャージ800円」などと書かれた看板。

 堂山町は、バブル経済が崩壊する以前は、高級料亭が軒を連ねた。だが平成23年ごろからGBが急増し、現在は約100店がしのぎを削る激戦区となっている。同町で約15年間、警備員を続けている男性(60)は「最初のころは客引きなんて1人もいなかったし、あるのは居酒屋やカラオケ、キャバクラぐらい。少々のけんかはあったが、まさか人が死んでしまう事件が起きるような街ではなかった。時代が変わってしまった」と話す。

 GBは13年ごろ、もともと、立ち飲み店が多かった大阪・京橋で生まれたとされる。その後、京都や東京でも出店ラッシュが続き、爆発的に増えていった。

 背景には、キャバクラやクラブとは違う出店の容易さがあるGBは女性従業員が客の隣に座って接待するわけではないため、警察への風俗営業許可の届け出は不要なのだ。飲食店の深夜営業許可を取れば、風営法では禁止されている「深夜0時以降の営業」も可能という。

 堂山町でバーを構える男性店長(32)は「数年前から午前0時以降も営業を続ける違法キャバクラが摘発されるようになり、代わりにGBが一気に増えた。経営側からすれば、朝まで営業できるし、女の子を店の“ウリ”にするのはキャバクラと同じだから、商機があると見込んだのだろう」と推測する。
「飲み放題2千円」はカムフラージュ

 声をかけた男性が興味を示せば、自分の店に誘導する客引きの女性たち。


 だが、「提示される金額はあくまで最低料金で、店に足を向かせるためのカムフラージュにすぎない」(男性店長)という。業界関係者によると、歩合制の場合、女性従業員が呼び込んだ客の売り上げの30%が給料となるのが一般的。チャージ代金は800円~1千円前後で、そこに「ドリンクバック」なるものが加算される。これが代金を大きく膨れあがらせる要因だ。

 同町のGBでは7月23日夜、支払いをめぐってトラブルになり、男性店長(29)と客の男性(35)がもみ合いになって階段から転落し、店長が死亡する事件が起きた。店長を階段から突き落としたとして、客の男性は殺人未遂容疑で逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。

 男性の弁護人によると、男性は入店する際、「単価500円」と書かれた店の看板を見て、十分に払えると判断。だが飲食代金は約4900円で、男性客は3379円しか持っておらず、店長に支払いを強く求められた上、携帯電話や財布を取り上げられたという。男性は「ガールズバーには初めて行きました。時間制とか料金がはっきりしていないことに疑問を感じます。ガールズバーのこのようなやり方は問題だと思います」とコメントした。

 《高額ドリンクバックがあるので頑張った分はしっかりお給料に反映されます☆》

 この店が、アルバイト募集のインターネットサイトに掲載したうたい文句の一節だ。それによると、接客する女性従業員は「バーテンダー」と呼ばれ、条件は18歳以上、時給は2千円以上とある。

 同町のGBでは、ドリンクバックは飲み物の半額が相場で、客におごらせた分だけ女性従業員の稼ぎも増える。客との会話が盛り上がり、いい感じに酔いが回ってきたところで、「私も一杯いいですか?」。客は最初「1時間2千円」で入店しても、会計ではそれ以上を請求されるというわけだ
「客引き」にも規制の波

 ドリンクバックが背景に絡んでいるとみられる事件では、過去にも死者が出ている。


 ミナミのGBで昨年2月、泥酔した従業員の女子高生=当時(18)=が急性アルコール中毒で死亡。元経営者の男が有罪判決を受けた。判決は「客からおごられたドリンクのサイズや数に応じて給料が加算される『ドリンクバック』の下、被害者は泥酔状態に陥った」と指摘した。

 同町のGBで7月2日、経営者の男に暴行され、死亡した男性客も「お願いします。少しだけ、お付き合いしませんか」という女性の客引きに根負けして入店したという。

 6時間半の滞在で約5万円を請求されたが、約9千円が払えずに、男に殴られ続けた。

 「ドリンクバック」以外に、こうした客引きも問題視され始め、自治体が、条例で規制に乗り出すケースも増えている。

 繁華街・池袋を抱える東京都豊島区は24年4月、客引きを規制する条例を先行的に施行した。新宿区も今年9月から同様の条例を施行する方針だ。京都市では、祇園や河原町などの繁華街を持つ自治会などが市に要望書を提出。大阪市も昨年6月、ミナミの自治会や商店街組合の代表者を交えた検討部会を設置し、客引きを規制する条例制定を目指している。

 だが、条例にはいずれも罰則はなく、どれだけ効果があるかは今後見守っていく必要がある。

 先の男性店長は「GBは酒の単価が安いので、客引きをしないと経営が成り立たないと聞く。景気は上向きというが、まだまだ不景気のせいか、堂山町に来るサラリーマンの数はめっきり減った。大阪でも客引き規制の条例ができれば、街全体がどんどんさびれていくのではないか」と心配する。とはいえ、男性警備員は「にぎわいがあるのは結構だが、安全安心が何より大事。ナイトライフを楽しむなら、店側も客側も節度を考えてほしい」と願う。

 ネオンきらめく同町で、今宵(こよい)も営業を続けるGB。客引きの女性についていったり、店のドアを開けるなら、こんな余裕が必要なのかもしれない。

 「女の子と飲めるなら少々高くついてもいい」

拍手[0回]

PR
「飲み放題2千円」はカムフラージュ

 声をかけた男性が興味を示せば、自分の店に誘導する客引きの女性たち。

 だが、「提示される金額はあくまで最低料金で、店に足を向かせるためのカムフラージュにすぎない」(男性店長)という。業界関係者によると、歩合制の場合、女性従業員が呼び込んだ客の売り上げの30%が給料となるのが一般的。チャージ代金は800円~1千円前後で、そこに「ドリンクバック」なるものが加算される。これが代金を大きく膨れあがらせる要因だ。

 同町のGBでは7月23日夜、支払いをめぐってトラブルになり、男性店長(29)と客の男性(35)がもみ合いになって階段から転落し、店長が死亡する事件が起きた。店長を階段から突き落としたとして、客の男性は殺人未遂容疑で逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。

 男性の弁護人によると、男性は入店する際、「単価500円」と書かれた店の看板を見て、十分に払えると判断。だが飲食代金は約4900円で、男性客は3379円しか持っておらず、店長に支払いを強く求められた上、携帯電話や財布を取り上げられたという。男性は「ガールズバーには初めて行きました。時間制とか料金がはっきりしていないことに疑問を感じます。ガールズバーのこのようなやり方は問題だと思います」とコメントした。

 《高額ドリンクバックがあるので頑張った分はしっかりお給料に反映されます☆》

 この店が、アルバイト募集のインターネットサイトに掲載したうたい文句の一節だ。それによると、接客する女性従業員は「バーテンダー」と呼ばれ、条件は18歳以上、時給は2千円以上とある。

 同町のGBでは、ドリンクバックは飲み物の半額が相場で、客におごらせた分だけ女性従業員の稼ぎも増える。客との会話が盛り上がり、いい感じに酔いが回ってきたところで、「私も一杯いいですか?」。客は最初「1時間2千円」で入店しても、会計ではそれ以上を請求されるというわけだ
「客引き」にも規制の波

 ドリンクバックが背景に絡んでいるとみられる事件では、過去にも死者が出ている。


 ミナミのGBで昨年2月、泥酔した従業員の女子高生=当時(18)=が急性アルコール中毒で死亡。元経営者の男が有罪判決を受けた。判決は「客からおごられたドリンクのサイズや数に応じて給料が加算される『ドリンクバック』の下、被害者は泥酔状態に陥った」と指摘した。

 同町のGBで7月2日、経営者の男に暴行され、死亡した男性客も「お願いします。少しだけ、お付き合いしませんか」という女性の客引きに根負けして入店したという。

 6時間半の滞在で約5万円を請求されたが、約9千円が払えずに、男に殴られ続けた。

 「ドリンクバック」以外に、こうした客引きも問題視され始め、自治体が、条例で規制に乗り出すケースも増えている。

 繁華街・池袋を抱える東京都豊島区は24年4月、客引きを規制する条例を先行的に施行した。新宿区も今年9月から同様の条例を施行する方針だ。京都市では、祇園や河原町などの繁華街を持つ自治会などが市に要望書を提出。大阪市も昨年6月、ミナミの自治会や商店街組合の代表者を交えた検討部会を設置し、客引きを規制する条例制定を目指している。

 だが、条例にはいずれも罰則はなく、どれだけ効果があるかは今後見守っていく必要がある。

 先の男性店長は「GBは酒の単価が安いので、客引きをしないと経営が成り立たないと聞く。景気は上向きというが、まだまだ不景気のせいか、堂山町に来るサラリーマンの数はめっきり減った。大阪でも客引き規制の条例ができれば、街全体がどんどんさびれていくのではないか」と心配する。とはいえ、男性警備員は「にぎわいがあるのは結構だが、安全安心が何より大事。ナイトライフを楽しむなら、店側も客側も節度を考えてほしい」と願う。

 ネオンきらめく同町で、今宵(こよい)も営業を続けるGB。客引きの女性についていったり、店のドアを開けるなら、こんな余裕が必要なのかもしれない。

 「女の子と飲めるなら少々高くついてもいい」

拍手[0回]

PR
" dc:identifier="http://zero.indiesj.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%80%80%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%81%86%E2%80%9C%E6%A7%8B%E9%80%A0%E7%9A%84%E5%95%8F%E9%A1%8C%E2%80%9D%E3%81%AA%E3%81%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E7%B5%B6%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%8C%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%90%E3%83%BC" /> -->