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時代を見通す日本の基礎情報

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「ヘルスの聖地」名古屋に蔓延る旧態依然の風俗体質

警察による「浄化作戦」や景気の変化で夜の街の様子も各地で様変わりしている。夜の代名詞がヘルスと言われるほど有名だった名古屋はどうなのだろうか?

風俗 名古屋市内には完全個室のヘルス店が300店あると言われ、風俗の王道はヘルスだと名古屋人は信じて疑わない。料金も15年前とほぼ横ばい。時間帯によって1万円ポッキリのサービスがあるぐらいだ。デフレに日本中が喘いでいた時期を、名古屋ヘルス界は安穏と楽勝に過ごしてきたのだ。

「ヘルスは完全に既得権の商売。新規参入には会社ごと買収するしかないので、競争がまったく生まれなかった。値段の割に接客サービスが中途半端な店が多いのは、そうした理由からです」(地元風俗系広告代理店)

 ’04年前後は本番ヘルスが急増して、西川口を彷彿とさせたが一過性にすぎなかった。今では日本でも有数の本番率が低い地域になってしまったのである。

「東京や大阪からも女のコは“稼げるから”と言ってやってきますが、それは名古屋のヘルスは今でも最低保障をするなど、嬢へのバックが高いから。裏を返せば嬢たちの“サービス競争”が起きないのです」(地元風俗カメラマン)

 そのヘルスの牙城を崩すべく現れたのが名古屋式ピンサロ、通称キャンパブことキャンパスパブだ。キャンパブは約10年前に名古屋駅界隈で爆発的に増加。その大半がヘルスの半額程度で遊べて、イメージプレイという付加価値も付いていた。各店とも特色豊かで、旧態依然の名古屋風俗とは完全に一線を画すことになる。

「ただ、’05年の愛知万博前後からキャンパブの摘発が始まり、約50店あったキャンパブは壊滅。噂では大企業が何社も名古屋駅にオフィスを構えたことに端を発したそうです。新幹線のホームから見える、ピンクネオンは世界中から集まる自社の顧客に悪い印象を与える。だから、大摘発に至ったと……」(地元風俗系広告代理店)

 そして気がつけば、またもヘルスの一人勝ちとなったのである。

「名古屋風俗の実態は旧態依然の中で競争をしているだけ。東京・大阪のよそもの排除の気風のおかげで今までやってこれた。最近、サービスと女性の質の高さで話題の『納屋橋エステ』のブランドを確立したのは、実は大阪のグループです」(地元風俗カメラマン)

 衰退するのか、復活するのか……。風俗王国名古屋の動向からは今後も目が離せない。

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