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ポーランド軍のヘリをUFOと間違えてレーザー照射した日本人(元自衛官)が逮捕! 一体なぜ?

先月21日、ポーランド東部のルブリンという街で、軍のヘリコプターにレーザーを照射したとして「シン・M」という邦人男性が逮捕された。日本ではほとんど話題にならなかったが、現地では大手大衆紙「Express」「Fakt」をはじめ、かなり刺激的な報道が飛び交っていたようだ。というのも、レーザーを照射した理由についてシン・M容疑者は「軍のヘリをUFOだと思い、"これは宇宙人の襲撃だ"と危機感を感じた」と語り、正当防衛であるとの主張を繰り広げたためだ。

 報道によれば、シン容疑者は以前から鉈やスタンガンで武装し、妻や子供にも近隣住民をレーザー照射するよう指導していたという。また、自宅をケバケバしい色に塗り、周囲に石をバラ撒くなど、近所では「お騒がせ家族」として知られていたようだ。逮捕時も彼はカラフルな服で身を包み、大声を上げながら抵抗していたという。

 さらに、シン・M容疑者については元自衛官という経歴の持ち主との情報もある。所属については「海上自衛隊の情報部」、「特殊部隊」などバラつきがあるため確かなことは不明だが、果たして彼は、妄想が激しい単なる変人だったのだろうか?

 いや、一概にそう言い切ることはできない。今回はポーランドにおけるUFO事情を紐解いた上で、このシン・Mがなぜ逮捕されたのか、考察してみることにしよう。

■ポーランドUFO事情

●ポーランド版ロズウェル事件


 実はポーランドという国には、昔も今も多数のUFO目撃情報が存在している。その中でも最も有名なのは、1959年に同国北部グディニア湾にUFOが墜落したという「ポーランド版ロズウェル事件」(本家ロズウェル事件についてはコチラを参照)である。1959年1月23日の「ヴィエチェル・ヴィブジャジャ」紙が報じた内容は次の通りである。

"空飛ぶ円盤! グディニアの上空に?"
「今朝、本紙の責任者は驚くべき電話を受け取った。グディニア支局によると、本紙の読者であるグディニア港勤務のヴウジャミン・プォンチケル、及びヤドヴィガ・プォンチケル夫妻が、朝6時5分北西方向に空飛ぶ円盤を見たというのだ。発見された物体は大きな輪の形だったという。この円盤は、オレンジ色で周りがピンクがかっていた。それは一瞬の出来事で、円盤は空に何の痕跡も残さず建物群の陰に隠れてしまった」

 さらに同紙は「目撃した方は新聞社に連絡して下さい」と読者から情報を募集し、以後10数回にわたり、関連記事を掲載している。

 ポーランドのUFO研究家、ブロニスワ・ジェペツキー氏によると、当時目撃されたUFOは1メートルくらいの半円形で、最初はピンク色だったものが、どんどん赤くなって海上に墜落したのだという。墜落時、海面には1.5メートルほどの水しぶきも上がったようだ。

 そして、この事件には続報があった。墜落事件の数日後、グディニア港の警備員たちが海岸で、奇妙な金属製ユニフォームを纏った人間に酷似した姿のエイリアンを発見したというのだ。 エイリアンは未知の言葉を使い、顔や髪の一部が焼けていたらしい。病院に運ばれて医学検査が行われたが、検査の結果、人間とは異なる身体的特徴が複数確認されたそうだ。そして、身につけていた奇妙なブレスレットを取ると、エイリアンは死んでしまったと伝えられる。

●他にもある! ポーランドUFO事件

 近年も、ポーランドではUFO目撃事件が後を絶たない。1997年、軍基地上空で数人の兵士が目撃。2009年に国立公園で目撃されたUFOは、形を変えながら上空を旋回した後、突然煌びやかに発光し、まるで燃え尽きたかのような姿を見せたという。2010年には、何隻も集合したオレンジ色のUFOが上空を飛んでいる様子が目撃されている。

 また、「ナチスドイツが開発していたベル型UFOの基地がポーランドにあった」という噂も一部で囁かれている。プラズマを利用するベル型UFOは、1億ボルト以上の電磁場を発生させて時空を歪め、時間をコントロールすることさえできたとする説も唱えられている。

■シン・Mが逮捕された理由とは?

 さて、ポーランドはUFO・宇宙人大国であるという事実がお分かりいただけただろう。では、なぜ今回シン・M容疑者は"ヘリをUFOと間違えて"当局に逮捕されてしまったのか?

 筆者の見解となるが、もしかするとシン・M容疑者は本当にUFOを目撃しており、宇宙人やポーランド国家にかかわる何らかの機密情報を知ってしまったのかもしれない。そして元自衛官(?)という経歴を重視した当局が圧力をかけ、最終的に"変人扱い"して逮捕した――と考えるのは早計だろうか?

 いずれにしても、ポーランドという国のUFO事情、さらにはシン・Mの周辺情報などを知れば知るほど、この事件の見方も自ずと異なってくるというものだ。

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