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時代を見通す日本の基礎情報

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井伊直弼暗殺に加わった浪士の子孫が出馬へ彦根市長選は“第2の桜田門外の変”

幕末の江戸で、彦根藩(今の滋賀県)の藩主で大老の井伊直(なお)弼(すけ)が暗殺された「桜田門外の変」が、14日告示される滋賀県彦根市長選に大きな影を落としている暗殺に加わった薩摩藩(今の鹿児島県)の浪士の子孫が、同選挙への立候補の意向を表明したのに対し、同じく出馬を目指す現職が「直弼の敵が市長になるのはおかしい」と厳しく批判。市長選は、もう1人を含め三つどもえの激戦となる様相だが、彦根は中心部の活性化や彦根城の世界遺産登録など抱える課題も多く、政策置き去りの“場外乱闘”に市民からは「もっと大事な議論があるはず」との声もあがる。

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 「現代の『桜田門外の変』。立候補はとうてい容認できない」-。4月上旬、こんな言葉が盛り込まれたビラが、彦根市内の4万世帯に配布された。

 ビラを製作したのは、今回の市長選に出馬の意向を示す現職市長、獅山向洋氏(72)の確認団体桜田門外の変で井伊直弼を暗殺した薩摩浪士の子孫が、市長選への立候補を表明したことを、痛烈に批判した

 批判を受けたのは、新人の有村国知氏(38)。有村治子・参院議員(自民)の弟で治子議員の元秘書。父は元県議、兄も現職の県議で、桜田門外の変に加わった薩摩浪士、有村次左衛門の子孫に当たる

 獅山氏は「直弼の仇(かたき)の一族が市長になれば、全国の笑い物になる。直弼に代わって戦うつもりだ」と語気を強める。

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 獅山氏は、市長を9期36年間にわたって務めた直弼のひ孫井伊直(なお)愛(よし)氏(故人)夫妻に名誉市民の称号を贈った。

 また、彦根市は毎年、直弼の功績をたたえる奉告祭を開催し、平成20年には開国150年に合わせ「井伊直弼と開国150年祭を開いた。獅山氏に「直弼あっての彦根」との思いは強い。

 一方、「生まれは自分では決められない」と困惑する有村氏。「直愛氏とは家族同士親密な付き合いをしていた。むしろ選挙戦で直愛氏を破った獅山氏の方にこそ因縁があるのでは…。こちらとしては、こんな事柄で争う筋書きはなく、政策で戦いたい」と話す。

 直愛氏の10選を阻んだのは平成元年の市長選で、初当選を果たした獅山氏だった。

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 「市長選の論戦とは異質の問題で、なにをやっているのか…」

 この争いにあきれ顔なのは、前回市長選で獅山氏に39票の僅差で敗れた元県議で新人の大久保貴氏(49)の陣営。「愚直に政策を訴えていく」と、地道に選挙戦を戦う構えだ。

 選挙戦で、相手候補の祖先を批判する例はほとんどないという。滋賀県立大人間文化学部の大橋松行教授(政治社会学)は「出自で相手候補を批判するのは手法としていかがなものか。人権感覚が問われる」とし、「選挙は市民らの生活に直結する。判断基準となる政策で競ってほしい」と注文を付けた。

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 「彦根市には課題が山積している」と有権者は言う。

 市のシンボルで井伊家の居城だった国宝彦根城。平成23年の入込客数を近隣の観光地と比べると、同県長浜市の黒壁スクエアが264万人だったのに対し、82万人と大きく水を開けられている。平成4年に世界遺産の国内暫定リストに入った彦根城の世界遺産登録も、いまだに実現できていない状況だ。

 また、市のマスコットキャラクター「ひこにゃんの人気は、熊本県の「くまモン」に奪われているとされ、魅力アップの方策が緊急課題だという。

 そんな中での場外乱闘に、市民は冷ややかな視線を投げかける。彦根城近くで商店を営む男性(50)は言う。「市長選に大切なのは、150年以上も前の出来事や候補者の出自などではなく、市民のためになる政策を論じて、実現することでしょう」

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