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時代を見通す日本の基礎情報

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北のICBM発射も韓国大統領“夏休み” 日本と異なる緊張感

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日から7日間の夏休みに入るという。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を28日夜に発射したばかりで、日本なら一部メディアから批判が出てもおかしくない状況だ。北朝鮮と接する韓国だけに、北朝鮮の軍事的暴発に対する緊張感は日本と異なるようだ。


7月4日、韓国の国家安全保障会議(NSC)で話す文在寅大統領(AP)7月4日、韓国の国家安全保障会議(NSC)で話す文在寅大統領(AP)

 韓国の聯合ニュースによると、文大統領が30日に夫人と冬季五輪が開催される江原道・平昌で1泊し、31日からは別の都市に移って休暇をとるという。


 報道では「ICBM級ミサイルの発射実験で安保危機が高まっただけに、関連動向の報告を随時受けるとされる」としている。


 北朝鮮は弾道ミサイル技術を急速に向上させて、数千キロも離れた国との摩擦を起こさせかねない軍事的な挑発を続けるが、北朝鮮が実際にミサイルで攻撃する可能性に対する切迫感はないようだ。


韓国国内には、北朝鮮が弾道ミサイル発射を続け能力を高めることに強い危機感も持つ日本政府の姿勢や日本メディアの報道について“過剰”とみる世論もあるようだ。


 日本は第2次世界大戦以降、平和国家としての歩みを続けてきたが、日米同盟などによって確保されてきた平和的な環境は、38度線を挟んで北朝鮮軍と韓国軍がにらみ合う朝鮮半島とは大きな差かもしれない。


韓国世論が大統領に対して厳しいことは、朴槿恵(パク・クネ)前大統領を引きずり降ろしたことでも明らかだが、文大統領側は、夏休みをとっても激しい批判は起きないとみているのかもしれない。


 韓国と日本との間にある緊張感の違いはどこからくるのか-。北朝鮮が発射したICBMが韓国を飛び交えて他国を攻撃する兵器だからか。韓国自身が北朝鮮の挑発行為に慣れているからか。米国のアジア研究者は「そうした違いを分析してもいいかもしれない」と語る。

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