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河野洋平氏への公開質問状全文公開

公開質問状

平成25年 11月 4日

河野 洋平 様 

なでしこアクション 代表 山本優美子

 「戦時中、20万人の婦女子が日本軍に強制連行され、慰安婦として性奴隷にされた」という事実無根の捏造歴史が世界中に広まっています。強制連行の証拠は、日本政府はもとより、韓国政府ですら未だに出せていません。 そうであるにも関わらず、我が国がこの慰安婦問題で謂れ無き抗議、非難、中傷を受け続けている大きな元凶となっているのは、貴方様が平成5年8月4日、「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」(以下、河野談話)を発表した事に起因します。平成25年10月16日付産経新聞の報道によると、河野談話の根拠となった韓国元慰安婦16人の聞き取り調査は、証言の事実関係が曖昧で別の機会での発言と食い違いが目立つ他、氏名や生年並びに住所等も不正確な例が多く、歴史資料としては通用しない杜撰な調査であったことは明白であり、河野談話の正当性は根底から崩れています。

私達は戦後、満州や朝鮮半島引揚の際に多くの日本女性がロシア人や朝鮮人に強姦され強制堕胎したこと、そしてアメリカ占領軍の暴行により多くの日本女性が性的被害者となった歴史的事実を知っています。このような戦争に纏わる女性の悲劇は、二度と繰り返されてはなりません。しかし、慰安婦問題は全く次元の違う問題です。何故、日本だけが事実でないことで非難され続け、私達の子どもの世代までもが、その捏造された負の遺産を背負い続けなければならないのでしょうか。

今年7月、カルフォルニア州グレンデール市に韓国人慰安婦像が建ちました。米国の「日本人の子どもを守る母の会」から寄せられた貴方様への抗議文をこの質問状に添付いたしましたので、是非お読みいただき、現地の母親達の悲痛な声に耳を傾けて下さい。

貴方様には、河野談話を発表した官房長官としての大きな説明責任があります。よって平成25年12月4日迄に、下記の質問5項目について御回答下さい。

尚、この質問状と貴方様からの御回答は、多くの日本国民の関心事と考え、公開させていただく所存です。

衆議院議長を務められ桐花大綬章をも受賞された貴方様より、誠意ある御回答を頂きたく、心よりお願い申し上げます。

 

記 (質問)

  1. 河野談話について、貴方様が国会や公開の記者会見などで国民に説明する義務と責任があるという声が高まっています。これに応じられるご意思の有無をお答え下さい。
  2. 韓国人元慰安婦に関する調査が、歴史資料としては通用しない、裏付け調査に基づかない内容であったことを事前にご存知であったのかどうか、お答えください。ご承知の上で談話を発表したのであれば、その理由をご説明下さい。
  3. 河野談話の白紙撤回を求める意見が増えています。これに賛同されるか否かとその理由をご説明下さい。
  4. 多くの国民が、河野談話は過去のみならず、現在と未来の日本人の名誉と尊厳をも傷付けるものと考え、それ故、貴方様を国賊と批判する人も少なからずおります。この現状をどのように思われるのか、お答え下さい。
  5. 「河野談話」の中に、「慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。」と有りますが、上記文中の「官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」証拠をお示し下さい。

以上

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 [添付]

平成25年 11月 4日

河野 洋平 様

日本人の子どもを守る母の会
代表  豊田育代

抗議文

 本年7月にロサンゼルスに隣接するグレンデール市中央公園に多くの在米日本人の反対を押し切り韓国人慰安婦像が設置されました。その1ヶ月後に近郊のブエナパーク市議会で慰安婦像設置計画が討議されましたが、在米日本人の必死の署名活動等により設置は見送られました。他市にも同様の慰安婦像設置の動きがあり、予断を許さぬ状況です。

私達がお伝えしたいのは、グレンデール市に慰安婦像が建ったことで米国に暮らす日本人の子ども達に被害が及んでいる現状です。慰安婦像台座に刻まれた「私は日本軍の性奴隷でした」で始まる過激な碑文を鵜呑みにした米国人から「レイピスト(強姦魔)」呼ばわりされる等の被害があります。韓国系の多い地区に住む日本人の中には、外で我が子に日本語で話しかけるのを、子どもの安全を考え躊躇する人もいます。これが、韓国人慰安婦問題で揺れ動く今の米国に住む日本人の現状です。私達は、既に国が解決済みであるとする慰安婦問題で、何故これほどまでに屈辱的な悲しい思いをしなければならないのかと、やるせなさを抱きながら暮らしています。

私達が最も困惑したのは、グレンデールに慰安婦像設置を推進したキンテロ市議が、設置正当化の理由として河野談話に基づく日本政府の姿勢を指摘したことです。同様に、2007年米下院で可決された従軍慰安婦対日非難決議も、河野談話を根拠としています。慰安像設置に唯一反対票を投じたグレンデールのウエーバー市長は、日本のテレビ局の取材に応じて、「慰安婦像設置は間違っていた」と発言しただけで、「日本から賄賂を貰った」「暗殺してやろうか」等、韓国系設置推進派からの誹謗中傷を受けていると聞きます。

米国は様々な民族が住み分けして暮らす多民族国家です。これまで平和に共存していた韓国系と日系住民の間に無用な摩擦や軋轢を生み出した慰安婦像は、平和な地域コミュ二ティーにとって「百害あって一利なし」です。

河野談話を根拠として全ての慰安婦問題が発生しているのですから、海外の日本人が大打撃を受けているこの現状を真摯に直視して下さい。私達は、河野談話を発表した当事者である貴方様が、未だに説明責任を果たされていないことに対し、抗議いたします。そして、日本人の子ども達の未来の為にも、国民に対する迅速なる釈明と談話の撤回を要望いたします。

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