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韓国がはまった「先進国になった」という錯覚の泥沼

15日、韓国紙・中央日報中国語版サイトは、「韓国がはまった『先進国になった』という錯覚の泥沼」と題したコラム記事を掲載した。写真はソウル。
2013年11月15日、韓国紙・中央日報中国語版サイトは、「韓国がはまった『先進国になった』という錯覚の泥沼」と題したコラム記事を掲載した。以下はその概要。
謝った認識、つまり「錯覚」が個人や組織の運命を誤った方向に導くことがある。ただの風邪だと思って軽くみていると肺炎に悪化し、市場や技術の変化を読み間違えた企業は危機的状況に陥る。このように、どんなに些細な錯覚でも危険を招くことになる。

韓国が先進国になったと考えている人は多い。おしゃれなファッションに豪華なレストラン、高級外車に海外旅行客であふれる空港、最新型スマートフォンを目にすれば「われわれは豊かになった」と感じる。

しかし、韓国は本当に先進国になったのだろうか。経済的側面では、まだ中進国レベルだ。韓国のGDP(国内総生産)の高さは世界で25番目に多い人口によるもの。1人当たりのGDPでは34位で、オマーンやバーレーンよりも低く、香港やイスラエルの3分の2のレベルしかない。国民の生活水準を見ても、国民1人当たりの住居面積(2010年基準)は25平方メートルで、小さな家で有名な日本よりも狭い。公園も不足しており、ソウル市民1人当たりの公園面積は8.5平方メートルで、ロンドンやベルリンの3分の1だ。

国民意識も先進国と大きな差がある。世界銀行によれば、「法治主義」のレベルが高いほど経済・社会発展の水準が高くなる。だが、韓国の法治主義順位は経済協力開発機構(OECD)加盟国31カ国のうち25位と低い。一方、地域、労使、理念など社会的な問題を示す葛藤水準も、韓国はOECD加盟国のうち2番目に高く、社会葛藤に伴う経済的損失は年間最大246兆ウォン(約23兆円)にも上る。

また、最近の韓国経済が示す成長率は世界平均に及ばない。1人当たりの国民所得が2万ドルから3万ドルになるまで、先進国の平均は9.6年。日本は5年、ドイツは4年でこれを達成したが、韓国は07年に2万ドルを突破して以降、現在も2万ドル前半だ。

韓国はまだ先進国とは言えず、先進国に向かってもいない。一刻も早く「先進国錯覚症」から抜け出さなければならない。低成長を当然のように感じてしまう「低成長不感症」から脱出するには、そうするしかないのだ。楽観的な錯覚は努力ではなく油断を招くだけだ。「満たされるな、貪欲であれ(Stay hungry,Stay foolish)」というスティーブ・ジョブズ氏の言葉にもあるように、現状に満足している人間に未来はない

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