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習氏が昨年11月の総書記就任以来、全力を挙げて闘いを挑む相手の一つは党と政府の内部の腐敗である。
「腐敗を根絶しなければ国が滅ぶ」という切実な危機感の下、習氏は「ハエもトラも一掃する」との大号令をかけ、疾風怒濤(どとう)のごとく腐敗撲滅運動を展開してきた。
だが、汚職幹部の筆頭だった前鉄道相を極刑に処することもできなかったことや、その上の「大物トラ」に摘発の手が及ばなかったことなどから、鳴り物入りの腐敗撲滅運動も最近では「トラがハエを払う運動」だと揶揄(やゆ)され、早くもその限界を迎えている。
今、腐敗しきっているのは習主席自身の権力を支えている幹部組織そのものだから、この得体(えたい)の知れぬ「風車」への突撃は最初から勝ち目はない。本来、腐敗撲滅の唯一の方法は一党独裁体制にメスを入れることであろうが、それができないなら、「反腐敗」も中途半端に終わる。
習主席が渾身(こんしん)の力を絞って闘おうとするもう一つの「風車」はネット世論と、ネット世論によって代弁されている人々の自由な思考である
今夏以来、習指導部は官製メディアと警察力を総動員してネット上の反体制的世論に対する掃討作戦を展開してきた。ネットへの検閲を強化しながら多くのオピニオンリーダーの拘束・逮捕に踏み切った。その一方で、知識人たちが求める「普世価値」(民主・自由・人権などの普遍的価値)を、「西側の陰謀思想」だと決めつけ攻撃の集中砲火を浴びせている。
しかしその「成果」は実に散々なものだ。5億人以上のネットユーザーがいるこの国では、ネット上の発言をいくら検閲しても検閲しきれないし、いくら削除しても削除しきれない。今でも、ネット言論の世界は依然として反政府一色である。
そして、政権による言論弾圧には身内の中央党校からも批判の声が上がっている。今月初旬、129人の民間弁護士が弾圧される人々を守るための「人権弁護団」を堂々と結成して、政権と正面から対抗する壮挙に打って出たばかりである。
習主席のやっていることはむしろ反対勢力の結集を促して政権への求心力をよりいっそう弱める結果となっているから、最高指導部の中でも最近、彼の「風車との闘い」に嫌気をさして別の道を歩もうとする動きが出ている(10日付本欄参照)。そのままでは習主席は、天涯孤独の「笑い物騎士、ドン・キホーテ」となってしまおう。
ドン・キホーテの滑稽さは、騎士の世がとっくに終わったのに自分一人だけが本物の騎士になりきろうとしたことにある。習主席も同じだ。就任以来、彼はあらゆる場面で年代物の「毛沢東思想」を持ち出したり、毛沢東の名言や格言を引用したりして毛沢東気取りをしている。
その腐敗撲滅運動の手法は毛沢東の「整風運動」をそのまままねしたもので、言論への弾圧も毛沢東の「文革」をほうふつさせている。つまり彼は、毛沢東的なカリスマと強権政治がもはや存続し得ない今の時代、毛沢東になろうとしているのだ。ドン・キホーテ流の「騎士妄想」そのものである。ましてや、民主・自由と人権などの世界共通の普遍的価値に矛を向けようとするとは、時代錯誤はすでに限度を超えている。
「風車」と闘う習主席の失敗はもはや避けられない。そこから新しい政治の方向性が生まれてくるかどうか、今後注目すべきである。