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時代を見通す日本の基礎情報

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マイバッグどうしている?お金と手間で考える「レジ袋買うか買わないか問題」


今年の7月1日からプラスチック製のレジ袋が有料化になりました。さらに、紙袋も有料というお店も出てきています。「マイバッグ」や「エコバッグ」など、いい方はさまざまですが、買い物用のバッグを持ち歩くようになった方もいるでしょう。

ところが、マイバッグをうっかり忘れて、「さて3円や5円などを支払うかどうか問題」に直面することも……。

今回は、レジ袋とマイバッグにまつわるさまざまな問題について、見ていきましょう。


年齢が若いほど、レジ袋購入に抵抗感がない?

コンビニやスーパーのレジ袋が、1枚3円や5円になるなど、プラスチック製のレジ袋が有料化になりました。紙袋でも、有料になるお店も出てきています。

「今まで無料だったのに、お金がかかるなんて!」と憤慨する人から、「マイバッグを持ち歩くのは面倒。3円や5円で済むのなら安い」と気にしない人まで、実にさまざま。同じ一人の人でも、シチュエーションによって感じ方が変わるケースもあるかもしれません

さて、みんなはマイバッグとレジ袋の購入、どのように使い分けているのでしょうか。共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングの「第42回Ponta消費意識調査」を「Pontaリサーチ」にて実施(2020年7月29日~31日実施)した結果を見てみましょう。


※「Pontaリサーチ」調べ を参照に編集部作成

年齢が若いほど、「いつもマイバッグを利用する」という割合が低く、レジ袋を買う機会が多いことがわかります。

また、「たまにレジ袋を利用する」というシーンは、「マイバッグを忘れたとき」(27.3%)、「購入したものがマイバッグに入らないとき」(8.6%)、「ゴミ袋が欲しいとき」(5.5%)という結果でした(全世代の結果)。

世代が上の方は、いわゆる「もったいない精神」があったり、家族の料理のためにスーパーで「まとめ買い」をする機会が多かったりという要因も考えられます。まとめ買いをすると重たくなって、ビニール袋では持ち手がびよーんと伸びて、腕に食い込んで痛いですよね。そのため、家から頑丈なマイバッグを持っていく人が多いのでは、と思います。

お金と手間を天秤にかけてみる

外出中に急に買い物をすることになったとき、マイバッグを持っていなくて「レジ袋が有料」という場面で、あなたはどうしているのでしょうか。

「レジ袋が1枚5円なんて高い!」と感じるかもしれませんが、金額が高いか低いかを考える際には、「1か月あたり」や「1年あたり」で考えてみることがおすすめです。

週に3回買い物をすると、月当たりは12回。毎回レジ袋を買い、1枚5円だとしても、5円×12枚=60円。1か月あたり60円だと考えると、実はあまり大きな金額ではありません。

レジ袋の金額よりも、ちょっとしたことに100円、500円、1000円などとお金を出していたり、食料品を多く買って腐らせたりという方が、もったいないケースが多いのです。

ちなみに筆者は、100円ショップでレジ袋を買い置きしています。サイズにもよりますが、40~60枚くらい入っていて、小さくたたんでバッグに入れておくほか(忘れることもありますが)、家のゴミ箱にかけたり、生ごみを捨てたりする際に活用しています。

とはいえ、外出中に「常にマイバッグを持ち歩かなければ!」と思うのは、結構面倒なことです。筆者も時々忘れますが、先ほどお伝えしたように、1枚5円というのは、積もり積もってもそれほど大きくはならないお金です。

持ち歩く手間のことも考えれば、「マイバッグ、忘れた……」と嫌な気持ちになりながらレジ袋に5円を払うよりも、「5円なら安いものだ」と思ってレジ袋を買う方が、精神的にもよいのではないでしょうか。

衛生面を考えて、マイバッグの洗濯も忘れずに…

ところでマイバッグ、洗濯をしているでしょうか。ドキッとした方もいるかもしれません。

ビニールのレジ袋を毎回無料でもらえたときには、新しいもので汚れている心配はありませんでしたが、使いまわしているマイバッグ、衛生的にどうなっているでしょうか。

先ほどの「Pontaリサーチ」調べでの「マイバッグをどれくらいの頻度で洗っているか」という調査では、「洗っていない」が1位で44.1%。次いで「利用するたび」が19.5%、「2週間に1回」が16.7%、「1か月に1回」が11.1%、「2~3か月に1回」が8.6%という結果でした。

つまり、半数近くの人が「洗っていない」という回答です! 最近マイバッグを使い始めたばかりという人もいるかもしれませんが、そのままずっと洗わないのは心配です。ウイルスの問題だけでなく、食品などを入れたときに何か漏れたり、汚れたりといったことも考えられます。

洗える素材のものは時々洗い、洗えない素材のものは(素材を確認したうえで)アルコールで拭くなど、できるだけ清潔に保ちたいものです。

新しい生活に入ってきた「マイバッグ」問題。時々洗濯しつつ、無理のない範囲で持ち歩いて、忘れたら気にせずに有料レジ袋を買う、といったスタンスがよいのではと思います。

さて、あなたの場合、どのように考えるでしょうか。

(西山美紀)

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