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日本共産党の党勢がジリ貧を続けている。同党は、今年6月から9月にかけて「党勢拡大特別月間」に取り組んだ。目標は、前回参院選時の勢力を回復・突破を目指すというものだった。
これを聞いて、驚くよりもあきれてしまった。「必ず失敗する」と確信したからだ。
1・4倍というのは、どれほどになるのか。党員は公称約30万人なので12万人増。「赤旗」は、日刊紙、日曜版合わせて公称約113万部と言っているが、その内訳は明らかにしていない。仮に、日刊紙が25万部とすれば10万部増、日曜版は35万部増となる。これが実現できると思った党員は、皆無だっただろう。
共産党はこの数十年、党勢拡大運動を数限りなくやってきたが、やりながら勢力を後退させてきた。
この方針を決めた中央委員会総会でも、志位和夫委員長自身が「目標を達成したのは1970年代中ごろまで」であり、その後は「目標を達成できないという状況が続いてきました」と告白しているのである。40年間、失敗を続けてきたのだ。
この会議では、志位氏と小池晃書記局長が発言をしているのだが、なぜ党員や「赤旗」が増えずに減ってしまったのか、その原因、理由について何も語っていない。というより語れないのだ。「共産党という革命政党の存在意義そのものが喪失していること」に直面するからである。
結果は想定通りであった。
党員の入党承認が4355人、「赤旗」読者は、日刊紙で844人増、日曜版で6691人増というものだった。当面の目標に照らしてもケタが違う。1・4倍化など遙かに遠い彼方である。
しかも、入党承認4000人強といっても、離党者、死亡者も一定数出るので、恐らく実質増にもなっていないだろう。多くの場合、「赤旗」は期限を切って読者になってもらっているので、すでに相当数の減紙が出ていることも間違いない。だから党の勢力は、減り続けてきた。こんな結末は分かりきっていることなのだ。