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時代を見通す日本の基礎情報

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反日種族主義との闘争』李栄薫編著 批判勢力への明快な反論

「韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています…」との衝撃的な書き出し(プロローグ)で始まった前作(『反日種族主義 日韓危機の根源』)は慰安婦の強制連行や、いわゆる徴用工の強制動員問題の虚構を指摘し、日韓でベストセラーとなった。

 “反日無罪”がまかり通っている韓国で韓国人がこうした主張をしたとき、この本の関係者も含めて、エキセントリックな批判を浴びて職を失ったり、満座の中で土下座を強いられたりすることが繰り返されてきた。案の定、編著者の元ソウル大教授、李栄薫氏は9月18日付本紙で名村隆寛ソウル特派員のインタビューに《(李氏ら著者は)批判勢力から妨害や嫌がらせを受け、批判書物も出版された》と語っている。

 それでも、彼らはめげない。第2弾となる本書は批判への回答だ。今回のプロローグは「幻想の国」。李氏はすべての韓国人は2つの顔を持っている。それは、「親中事大主義」と「反日種族主義」だと断じた。各章では日本統治時代の“悪行として”反日種族主義者が掲げる「強弁」に対して明快かつ、具体的な反論を加えている。

 儒教的な華夷秩序(親中事大主義)にしがみついてきた朝鮮民族が“(儒教文化的に)野蛮”と見下してきた日本人に統治された屈辱的な歴史を正当化するには「幻想の物語」が必要だったのだろう、と思う。

 ただし、幻想の物語が紡ぎ上げられるのは、戦後もだいぶたってからだ。それは日韓国交正常化をめざした昭和28年の日韓会談で、統治の功績に触れた、いわゆる「久保田発言」をめぐって決裂したときの日本側の左傾メディアや野党の反応を見れば分かる。理不尽で根拠のない資産の返還を求めた韓国側の言い分こそ「無理がある」などと言っているのだ。終戦から10年もたっておらず、日本統治の実相を知っている人が日韓双方に多かったからだろう。

 韓国が幻想の物語による政治・メディア・大衆が一体となった狂信的な「反日」を振りかざすのは主に1980年以降だ。そこには、自国を貶(おとし)める日本側の“共犯者”がいた「幻想の物語」に今も酔いしれているのは韓国人だけではない



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