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避難所となった市立夢野中学校(同市兵庫区)の武道場には最大で住民約40人が避難した。住民らは配給されたクラッカーなどで空腹をしのぎ、降り続く雨になすすべもなく体操マットに体を横たえていた。
近くの女性(64)は、近所に土砂が流れ込む様子をテレビで見て6日夕に避難した。「映像を見て身の危険を感じた。一刻も早く家を出なくてはと自然と体が動いた」と話した。「夜は不安でよく眠れなかった」といい、「朝には帰ろうと思ったが、雨がまだ強い。いつ帰れるのか」と疲れ切った様子だった。
5日午前から避難しているという兵庫区内の女性(55)は、自宅周辺に土砂が流入して立ち入りが規制され、帰宅できなくなった。「いつ制限が解除されるか分からず、身動きがとれない」と肩を落とし、スマートフォンなどで災害情報を集めていた。
一方、神戸大大学院人間発達環境学研究科(同市灘区)の教室に身を寄せていた同区の男性(44)は、自宅周辺の道路が土砂で埋まり、仕事先からそのまま避難してきたという。初めての避難生活で興奮して眠れなかったといい、「早く帰りたい。この生活が何日続くのか」と頭を抱えていた