台風10号（アジア名：ハイシェン）が7日正午ごろ、江原道江陵の南南東およそ100キロ付近に上陸し、午後1時30分ごろ、江陵の北の海上へと抜けた。台風が通過する中、江原・嶺東地域には1時間50ミリ前後の非常に強い雨が降った。台風10号は、「韓半島内陸には上陸しない」という当初の予報とは異なり、7日午前に蔚山付近から上陸。そのまま北上して江陵の南東へと抜ける間に各所で被害が発生した。とりわけ、江陵だけでなく、7日午前中に台風10号の影響圏内にあった釜山・慶尚南道地域などに被害が集中した。 ■世界で最も住みやすい国1位はノルウェー、韓国23位、日本は？

　江原道東海岸地域では1時間に最大50ミリの集中豪雨が降り、道路や地下駐車場が水に沈むなど浸水被害が相次いだ。江陵市の場合、安木交差点や注文津邑北部海岸道路、 玉溪面献花路、江東面瓦川路など道路の各所に雨水がたまり、車が通行できない事態となった。三陟市も道溪邑訥口里の国道38号線や未老面東山里集落の入口道路が冠水した。台風9号（アジア名：メイサーク）のとき浸水した三陟市バラ公園は、またしても「海」と化した。

　釜山消防本部によると、同市では7日午前8時現在で台風関連の通報が143件入った。 　蔚山では太和江があふれ、洪水注意報が発令された。太和江があふれたことで河川敷や付近の道路にまで水が広がった。また停電、道路の通行止め、航空機の欠航などの被害が続出した。蔚山市南区黄城洞一帯およそ130世帯、同じく南区無去洞一帯およそ2万4000世帯の一部が停電した。 　蔚山の現代自動車5工場と現代モービスでも一時停電が発生し、操業が止まった。さらに現在、金浦・済州発蔚山行の航空機3便が欠航しており、この後も欠航は続くものとみられる。

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