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韓国でペット犬が飼い主を襲う事故多発、1歳児の死亡例も

2017年10月10日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国で人が飼い犬にかまれ死亡する事故が相次いでいる。 

今月6日午後5時40分ごろ、ソウル近郊、始興(シフン)市のマンション3階の居間で、Aちゃん(1)が室内で飼われていた7歳の珍島(チンド)犬に首をかまれる事故が発生したAちゃんは病院で治療を受けたが3日後に死亡した。母親のBさん(26)が、Aちゃんを居間に連れて来た際に発生した事故だった。犬はBさんの夫が結婚前から飼っていたもので、警察は「居間には犬用のスペースが設けられていたが、囲いの高さが60センチと、犬が容易に越えられるものだった」と明らかにしている。 

家族のようにかわいがられていたペットが飼い主を攻撃する事故は先月も起こっている。9月4日午後1時30分ごろには、忠清南道(チュンチョンナムド)泰安(テアン)郡でCさん(75歳・女性)が庭で飼っていた2歳の珍島犬に顔などをかまれて死亡した。Cさんの息子は警察に対し「明け方、家を出た際には(犬が)つながれていたが、帰宅した時にはリードが外れていた」と話したという。 

韓国ではこの他にも、今年7月には一人暮らしの70代の女性が飼っていた豊山(プンサン)犬に、2014年11月には80代の女性が飼っていた土佐犬にかまれていずれも死亡している。 

韓国消費者院の危害情報局に寄せられた「ペットのかみつき事故」件数は11年の245件から年々増加し、15年には1488件、16年には1019件に達し、今年も8月までで1046件に上っているという。 

こうした報道に、韓国のネットユーザーからは「赤ちゃんがかわいそう」「マンションで訓練されていない珍島犬を飼うとは、常識がなさ過ぎる」「1歳の赤ちゃんに何の罪があるの?親を間違えたんだね」など、幼くしてこの世を去ったAちゃんの両親の責任を追及する声が多数寄せられている。 

また、ペットを飼う人たちのマナーについて「犬を人のように考える人間が多過ぎる」「『うちの犬はかみません』とリードを付けないで散歩する人もいる」と指摘するコメントも無視できない多さで、中には「ペットはあくまでも動物。順位をしっかり定めるべき」「ペットの飼い主はしっかり勉強してください!。外部の人だけじゃなく、家族も被害に遭いかねません」と訴えるユーザーも。 

現役の獣医師というユーザーは「珍島犬は地球上で最も忠実な犬種(?)で、それが短所でもある。ご主人以外はすべて敵と考える(韓国人)」と韓国南部の珍島に由来する珍島犬の恐ろしさを伝えた。(翻訳・編集/松村)

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