[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
野太い男の声に交じって、ひときわ甲高い声が京セラドーム大阪いっぱいに響いた。
「さあ、チャンスだよ。ここで一発決めよう!」「いいとこ見せようよ。応援、たくさん来てくれてるよ!」
笑顔を絶やさない。片岡監督を見ていると、リードされている展開でも優位に立っているのか、と錯覚するほど。
「選手はみんな緊張しています。監督の私が笑ってその緊張をほぐし、のびのびプレーしてくれたらいい」
監督就任4年目。いい意味で余分な力が抜けている。「一番難しい」と言っていた投手交代も七回、助監督兼任の岩田紀彦投手(33)の球威が落ちたと見ると、すぱっと山本武蔵投手(28)に代えた。
「お疲れさまでした」
チーム結成時からのメンバーでもあるベテラン岩田を笑顔でねぎらった。
「男性選手は年上年下関係なく『たてる』のが基本。絶対にブライドを傷つけてはいけない」
野球だけに限らない。これは女性管理職の部下操縦法の鉄則
言うべきことは言う
萩本欽一さん(現在73歳)が2005年に創設した茨城ゴールデンゴールズ。元プロ選手をコーチに迎え、甲子園常連高校出身の有力選手も加わってチーム力をつけ2007、2008年とクラブ選手権を制し、日本選手権にも連続出場した。
しかし所属選手の淫行事件発覚に加え、不況でスポンサーが相次いで撤退。主力選手も次々と抜け、勝利から遠ざかった。2010年秋。片岡監督が萩本さんから監督に指名されたのはそんなチームがどん底の時期だった。
最初はどうしても遠慮があった。言いたいことがあっても、言葉にできない。「がんにい(岩兄)」と慕う助監督の岩田に頼りすぎた部分も多かった。
悩みと挫折の末に出した結論は自らの意識改革だった。
「もう一度クラブ選手権で勝つために、言うべきことはすべて言う」
2014年のシーズンが始まる前、片岡監督は心に決めた。選手個々の表情や調子。岩田とともに情報を共有した。その情報を元に打順を組み替えた。投手起用にも迷いが消えた。内野手として選手登録もしているが、選手出場の願望を封印し、監督に専念してチームをまとめた。
成果はすぐに出た。2014年9月のクラブ選手権決勝は延長タイブレークの末、岩田の決勝打で優勝。「頑張ったごほうびとして」(片岡監督)6年ぶりの日本選手権出場もついてきた。
10年目にダッシュ
社会人野球といいながら、クラブチームの台所事情は極めて厳しい。以前は萩本さんに経費のほぼ全額を頼っていたが、現在は選手が月2000円の「部費」を払う。選手はパチンコ店、引っ越し業者、ガソリンスタンド、ゴルフ場でアルバイトをしながら野球を続ける。練習時間も限られている。
「貴重な時間なんだから野球をするときは精いっぱい楽しもうよ」
片岡監督はいつもナインにそう声をかける。女性監督と男子選手の絆は確実に深まっていた。
「ここまでこれたのは監督のおかげ。彼女がどんなときも勝つと信じていたから勝てた」
敗れたナインに無念さはなかった。
2015年はチーム創設10年目。「そうなんですよ。来年こそ、日本選手権初勝利やりますよ」
夢への挑戦は続く。