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湖北省武漢市内で、道路横断を阻止するための柵を乗り越えるためのはしごを使わせる商売が出現した。おりしも中国各地は1日に始まった国慶節(建国記念日)連休中で、多くの観光客・行楽客でにぎわっている。遠回りを嫌がる人が「それっ」とばかりにつめかけ、商売は“大繁盛”だ。中国新聞社が報じた。
現場は武漢市内のテーマパーク「武漢歓楽谷」の前。多くの人でにぎわう場所だ。敷地の道路向い側にバス停がある。道路は横断禁止。道路中央部分に大人の背の高さほど柵が設けられている。歩道橋は500メートルほど先。遠回りして階段を上り下りせねばならないのは、恨めしい。
これに目をつけた人がいた。柵を越えるためのはしごを用意した。利用料は1元(約15.8円)。家族づれらしいグループが利用。ミニスカートの若い女性も「あられもない姿」をものともせず、はしごを使って柵を乗り越える。多くの人が「それっ」とばかりにつめかけ、次々にはしごを利用した。商売は“大繁盛”だ。
武漢市は環境模範都市を目指し、市民ひとりひとりの自覚を求めている。そのスローガンが「はしご商売」の営業場所の背後にも大書きされている。
環境保護と交通ルールの順守の違いはあるが、「ひとりひとりが多少の不便は我慢する」点では同じはずだ。「公共意識の向上」を求めるスローガンと、「ちょっとでもソン」になることはいやがる人々、さらにその心理を利用して「商売」をする人。いかにも“中国なコントラスト”が繰り広げられた。
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◆解説◆
中国では「上有政策,下有対策(上には政策あり、下には対策あり)」という言い回しがある。「長い封建時代において、『官』は、自らの都合だけで『民』を縛る規則を設けた。『民』は抜け道を見出すしか、生きのびる術(すべ)がなかった」という意識によるものとされる。
「上有政策,下有対策」との発想は「民」だけのものではない。「官の世界」でも、役人は「上級官僚」の定める規則をくぐりぬけるために、「工夫をして当然」という雰囲気が、社会にみなぎることになった。
習近平国家主席は1月、地方政府の「保護主義」を批判して、「『上には政策あり、下には対策あり』は絶対に許さない」と表明した。しかし長い歴史を通じて形成された意識をどの程度まで打破できるかは、未知数だ。
日本人も「ルールの抜け穴」を探すことはあり、その技(わざ)に通じた人が大きな成功をおさめる場合がある。…
しかし「上有政策,下有対策」の弊害は中国ほどには大きくないと言えるだろう。
日本の場合、社会の各層で「寄り合い」による方針決定をする習慣が強かった。突出した「天才」が能力を存分に発揮するためには障害になる場合があるが、その反面で、集団の意思決定に各人が参加できる度合いが大きかったわけだ。そのために、社会における各種のルールが「自分の責任とはまったく無関係」とは受け止めにくかったと考えてよい。
一方の中国では、「社会のルールは自分と関係なしに上から押しつけられている」との意識が強い。日本と中国のルールに対する感覚の差には、社会構造とその歴史が関係していると解釈することができる