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時代を見通す日本の基礎情報

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中国はアメリカを凌げない」 こんな常識的なことをFT紙がわざわざ書くワケ

フィナンシャル・タイムズ元北京支局長のジョッフ・ダイアー(Geoff Dyer)が、Foreign Policy誌のウェブサイトに3月28日付で掲載された論説で、中国人は、「アメリカの支配は終わった」というが、中国の政治社会文化は世界的規範になり得ないし、軍事力で追い付いても、米国は広範な同盟諸国、友好諸国を擁している、と述べています。

 すなわち、たしかに過去の10年は中国の躍進と米国の停滞の時期だった。しかし、その間の中国の姿勢は、中国の影響力を増すよりも、周辺諸国の警戒心を強めている。

 19世紀末の欧州と現在との違いは、中国が誇り高い国民国家に取り囲まれていることである。

 中国の行動は、そのすべての国を米国の方に押しやっている。中国の指導者は、北朝鮮を除いてすべてのアジアの指導者が米国のアジア回帰を歓迎していることを認識すべきだ。

 中国は人民元を国際通貨にしようとしているが、そのためには中国の国内制度を改革しなければならない。

 
中国は、孔子学院などを通じて、ソフトパワーを行使しようとしているが、それは、ただ金をばら撒けば出来るというものではない。それは、社会から湧き出るものであり、国内の反体制派を弾圧しているようでは中国のイメージは良くならない。メディアの重要な機能の一つは、政府のインサイド・ストーリーにあるが、それも中国は許していない。

 今後、心理的に大きなショックとなるのは、中国経済、そして中国の軍事予算が米国に追い付き追い越すときであろう。しかし、米中の影響力のバランスは、他の諸国の力を糾合できるかにかかっている。その点では米国は遙かに優れている。

もちろんそれは米国にとって容易なことではない。しかし、アジア、ひいては世界の将来を形作る能力を持っているのは米国であって中国ではない、と論じています。

 * * *

 筆者はFTの元北京特派員であり、中国問題に関する著書もあります。この論説には、新しい事実関係や分析はなく、米中競争関係の将来について概論を述べたものですが、その論旨は常識的であり、公正客観的であると言えます。

 むしろ、こんな常識的なことをわざわざ書く必要があるのだろうかと思わされるくらいですが、最近の中国内の一部の論評を読んでいると、中国側の思い上がりに対して、このような警告を発する必要を感じるということも理解できます。

 中国の、少なくとも一部の人々が、思い上がりで、強硬路線を突っ走っているのは事実のようです

 たしかに、もし何かあった場合、アメリカの側に立っても、中国の側に立つ国は無いでしょう北朝鮮が例外かもしれませんが、今や、それすらもはっきりしない状況にあります。

 ここで、思い出すのは、戦前の日本で稀なリベラルな軍事評論家水野広徳が、満州事変後の日本の軍国主義化の中にあって、昭和9年に日本の将来を憂いて予言した、次の歌です

 戦はば、必ず四面楚歌の声

三千年の歴史、哀れ 亡びむ

 日本の場合、悲しいことに、この予言の通りとなりました

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