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先の大戦中に建設された奈良県天理市の旧大和海軍航空隊大和基地(通称・柳本飛行場)の跡地に市が設置した説明板に「朝鮮人労働者が強制連行された」などとの記述があり、市が「根拠づける資料がない」として撤去していたことが26日、分かった。市は「改めて検証、調査のうえ今後の対応を検討する」としている。
市教委などによると、柳本飛行場は昭和19年に建設され、飛行場用地は約300ヘクタール。説明板は平成7年に市と市教委が設置したが、飛行場の規模や建設工事などに関する記述のほかに、「工事には多くの朝鮮人労働者が動員や強制連行によってつれてこられ、きびしい労働状況の中で働かされた」「『慰安所』が設置され、朝鮮人女性が強制連行された」などと記載されている。
「朝鮮人強制連行」は戦前の日本の加害性をことさら強調する言葉として主に韓国や日本の左翼勢力が使用。実際は出稼ぎ目的で自ら来日したり、日本国民として労働が課せられた合法的な戦時徴用と混同したりしているケースが多い。慰安婦の強制連行も旧日本軍が関与した客観的な資料や根拠はなく、いずれも強制連行という言葉を使うこと自体が偏向しているとの指摘もある。
市は市民などからの指摘を受け、4月中旬に説明板を撤去。冬木基弘・教育総務課長は設置の経緯について「分からない」とし、「内容を根拠づける資料がないので一時的に取り外した」と説明している。