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時代を見通す日本の基礎情報

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安倍氏、石破氏を完全制圧…

安倍晋三首相が、自民党の石破茂幹事長の「乱」を鎮圧した。長老数人や側近議員にあおられて、石破氏は、安倍首相が打診した安全保障政策担当相を辞退し、幹事長続投を公然と要求したが、党内の「何様のつもりだ。首相の人事権を収奪するのか」といった批判を受け、事実上降伏した。

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会談を前に余裕の表情で官邸入りした安倍首相=29日午前(夕刊フジ)

 

 安倍首相は9月3日に行う内閣改造・党役員人事をめぐり、石破氏と29日昼、首相官邸で食事をしながら会談した。安倍首相は、石破氏の言動に不快感を示し、無役にすることも検討したが、党内対立を避けるため、他の閣僚で処遇するのが望ましいとの判断に傾いた。

 注目の会談で、安倍首相は挙党態勢の維持を確認したうえで、石破氏が意欲を示している地方再生を所管する地方創生担当相をはじめ、総務相や農水相などのポストを提示したとみられる。

 石破氏は首相官邸で記者団に対し、「これから先も私は首相を全力で支える。これから緊密に連携してやっていく」と述べ、首相の政権運営に協力する考えを強調した。

 今週初めまで主戦論に傾いていた石破氏を支持するグループ内でも、「安倍首相と距離を置くべきだ」「幹事長続投以外は受けるな」といった意見は影を潜めた。

 石破氏側近は「地方創生に石破氏も関心を示している。受けるのは間違いない」と語った。石破氏としては、これ以上、ポストを拒否すれば「来年秋の総裁選をにらんだ言動」との批判が強まり、党内で孤立を深めかねないうえ、無役となれば求心力が低下すると判断したようだ。

 流れを変えたのは、石破氏が25日、ラジオ番組で公然と、安保担当相の辞退と、幹事長続投を要求したことだ。前代未聞の対応に、党内で石破氏への批判は強まった。

 安倍首相の出身派閥、町村派(清和政策研究会)会長の町村信孝元官房長官は28日の同派会合で「このポストが良い、嫌だと言い出したら自民党の人事はできない。石破氏は一体何者だ。来年の総裁選に出たいなんて冗談じゃない」と名指しで批判していた。

 このほかの人事では、大島理森前副総裁を復興相・環境相兼任で起用する方向で最終調整に入っている。高市早苗政調会長や山谷えり子参院政審会長の入閣や、小渕優子元少子化担当相を閣僚か党三役で起用することなども検討されている。

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 安倍首相は9月3日に行う内閣改造・党役員人事をめぐり、石破氏と29日昼、首相官邸で食事をしながら会談した。安倍首相は、石破氏の言動に不快感を示し、無役にすることも検討したが、党内対立を避けるため、他の閣僚で処遇するのが望ましいとの判断に傾いた。

 注目の会談で、安倍首相は挙党態勢の維持を確認したうえで、石破氏が意欲を示している地方再生を所管する地方創生担当相をはじめ、総務相や農水相などのポストを提示したとみられる。

 石破氏は首相官邸で記者団に対し、「これから先も私は首相を全力で支える。これから緊密に連携してやっていく」と述べ、首相の政権運営に協力する考えを強調した。

 今週初めまで主戦論に傾いていた石破氏を支持するグループ内でも、「安倍首相と距離を置くべきだ」「幹事長続投以外は受けるな」といった意見は影を潜めた。

 石破氏側近は「地方創生に石破氏も関心を示している。受けるのは間違いない」と語った。石破氏としては、これ以上、ポストを拒否すれば「来年秋の総裁選をにらんだ言動」との批判が強まり、党内で孤立を深めかねないうえ、無役となれば求心力が低下すると判断したようだ。

 流れを変えたのは、石破氏が25日、ラジオ番組で公然と、安保担当相の辞退と、幹事長続投を要求したことだ。前代未聞の対応に、党内で石破氏への批判は強まった。

 安倍首相の出身派閥、町村派(清和政策研究会)会長の町村信孝元官房長官は28日の同派会合で「このポストが良い、嫌だと言い出したら自民党の人事はできない。石破氏は一体何者だ。来年の総裁選に出たいなんて冗談じゃない」と名指しで批判していた。

 このほかの人事では、大島理森前副総裁を復興相・環境相兼任で起用する方向で最終調整に入っている。高市早苗政調会長や山谷えり子参院政審会長の入閣や、小渕優子元少子化担当相を閣僚か党三役で起用することなども検討されている。

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