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日本の暴走族とスケールが違うチョー凶暴!テキサス暴走族の“仁義なき戦い”9人死亡の抗争現場に大量のAK47

 9人の死者が出た抗争事件の後、事件現場となったレストラン近くに集まる暴走族のメンバーら=17日、米テキサス州ウェーコ(AP)

米テキサス州のウェーコで今月中旬に起きた暴走族同士の抗争は、9人の死者と100人以上の逮捕者を出したが、その後の警察の調べで、舞台となったレストランでは、約120丁の拳銃をはじめ、棍(こん)棒(ぼう)やチェーン、さらには戦場で使われることが多い自動小銃AK-47まで見つかった。関与した暴走族はこれまでも他グループと抗争を繰り返し、過去には対戦車ミサイルを使用したとの記録も残る。今回の事件が危険きわまりない抗争の激化を招くとの懸念も強まっている。

店内で銃撃戦

 事件が起きたのは17日だった。のどかなウェーコの幹線道路に面したショッピングモールの駐車場に、次々と暴走族のオートバイが集結。革ジャンを着た体格のいい男たちが、レストラン「ツインピークス」に吸い込まれていった。

 その後、米メディアが入手した店内の防犯カメラの映像には、複数の暴走族グループが入り乱れてけんかを始め、やがて銃撃戦に発展していった様子が映し出されていた。

 地元紙の報道では、乱闘に加わった暴走族グループは、南部を中心に全米に支部を持つ「バンディドス」と、それに対抗する「コサックス」だという。警察は事前にこの2グループが抗争を起こす可能性を察知しており、当日も現場付近を警戒にあたっていたが、今回の事件を防ぎきれなかったようだ。

れっきとしたギャング

 テキサス州の保安当局による犯罪集団の調査では、バンディドスは、凶悪さで上から2番目の分類となる「ティア2」に位置づけられる。「モーターサイクル・ギャング」と呼ばれる暴走族の多くは、麻薬取引などを資金源としているといい、抗争が全米各地で確認されている。

 アメリカの暴走族と聞くと、映画「イージー・ライダー」のような格好いい“ワル”が思い浮かぶかもしれないが、れっきとした犯罪集団との位置づけた。

 ただ、地元保安当局によると、バンディドスは「チャリティー走行」を実施して住民らの歓心を呼び、凶悪さを偽装しようとする試みもしていたという。

 今回の事件が起きた背景について、新興のコサックと、格が上のバンディドスとの縄張り争いがあったとする報道もある。

 また、NBC(電子版)によると、抗争に用意された武器には、殺傷性の高い自動小銃AK-47や、118丁の拳銃、157本のナイフがあったという。

血塗られた歴史

 米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などによると、バンディドスは1960年代に創設され、構成員は約2000人から2500人。ただし、うち米国が1000人程度で、残りは北欧諸国やドイツなどにある「海外部門」の構成員という。

バンディドスは海外部門でも地元のグループとの抗争を繰り広げてきた。日本の暴走族にも「関東連合」などのグループが凶悪さで知られたが、その規模と質の面で、アメリカの暴走族は性格が異なるようだ。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版=18日)は、バンディドスの過去の抗争史をまとめた特集を組み、90年代中盤に起きた「大北欧暴走族戦争」では、少なくとも12人が死亡した事件で、「軍用兵器が用いられた」と指摘した。

 当時の英インディペンデント紙によると、バンディドスはスウェーデンで、同様に米国に本部がある暴走族の「ヘルズ・エンジェルス」の拠点の住宅に、対戦車ロケット砲を打ち込んだという。その後、バンディドスは2000年代はじめにかけて、カナダに舞台を移して「ケベック暴走族戦争」と呼ばれる熾(し)烈(れつ)な争いを展開した。

 こうした軍用兵器が暴走族の抗争に登場する理由について、当時の地元紙などの報道で、地元警察が「軍から盗まれたもの」との見方を示していることを伝えている。

 実際、今回のテキサス州の事件では、米CNNが、「暴走族のうち軍に所属するものが兵器を供給している」との地元保安当局の分析を紹介。そうしたものの中に、強力な破壊力を持ち、組織的なテロに用いられることもあるプラスチック爆弾が含まれている可能性を示唆している。

事件は多数の逮捕者を出して沈静化したようにみえるものの、保安当局や犯罪組織に詳しい専門家の間では、今後、抗争の激化を警戒する向きが根強い。

 実際、27日には、オランダの警察がバンディドスのオランダのメンバー14人を逮捕。その際、5台のロケット砲を押収したとAP通信が報じた。

 ある専門家はワシントン・ポスト紙に、「今回の事件は過去のヘルズ・エンジェルスとの抗争によく似ている」として、抗争の長期化の恐れを指摘している。

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バンディドスは海外部門でも地元のグループとの抗争を繰り広げてきた。日本の暴走族にも「関東連合」などのグループが凶悪さで知られたが、その規模と質の面で、アメリカの暴走族は性格が異なるようだ。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版=18日)は、バンディドスの過去の抗争史をまとめた特集を組み、90年代中盤に起きた「大北欧暴走族戦争」では、少なくとも12人が死亡した事件で、「軍用兵器が用いられた」と指摘した。

 当時の英インディペンデント紙によると、バンディドスはスウェーデンで、同様に米国に本部がある暴走族の「ヘルズ・エンジェルス」の拠点の住宅に、対戦車ロケット砲を打ち込んだという。その後、バンディドスは2000年代はじめにかけて、カナダに舞台を移して「ケベック暴走族戦争」と呼ばれる熾(し)烈(れつ)な争いを展開した。

 こうした軍用兵器が暴走族の抗争に登場する理由について、当時の地元紙などの報道で、地元警察が「軍から盗まれたもの」との見方を示していることを伝えている。

 実際、今回のテキサス州の事件では、米CNNが、「暴走族のうち軍に所属するものが兵器を供給している」との地元保安当局の分析を紹介。そうしたものの中に、強力な破壊力を持ち、組織的なテロに用いられることもあるプラスチック爆弾が含まれている可能性を示唆している。

事件は多数の逮捕者を出して沈静化したようにみえるものの、保安当局や犯罪組織に詳しい専門家の間では、今後、抗争の激化を警戒する向きが根強い。

 実際、27日には、オランダの警察がバンディドスのオランダのメンバー14人を逮捕。その際、5台のロケット砲を押収したとAP通信が報じた。

 ある専門家はワシントン・ポスト紙に、「今回の事件は過去のヘルズ・エンジェルスとの抗争によく似ている」として、抗争の長期化の恐れを指摘している。

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