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J-CASTニュースでも、例年に増して韓国関係の記事への反響は大きく、中には当の韓国にまで話題が波及したケースもある。8月には電子書籍『仰天!韓国』を刊行したが、これもKindleチャートで一時1位になるなど(ノンフィクション部門)、予想以上の好評を得た。
しかし刊行後も、海の向こうからはそれこそ休む間もなく火種が投げ込まれ、数え上げればキリがない。そうした中で今年、読者が最も注目した韓国関連の話題は何か。J-CASTの年間アクセスランキングを参考に振り返りたい。
対馬の仏像盗難事件に始まり、2月に就任した朴槿恵大統領の対日強硬姿勢、サッカー日韓戦での「旭日旗」騒動、米国を舞台とした「慰安婦像建立」問題など、13年も韓国をめぐっては数々の話題で盛り上がった。その中でも特にアクセスが多かったのは――
1位:韓国紙「在日は日本に住みたいわけではない」 「では韓国に帰国すればいい」とネット反発(10月10日)
2位:観客席ガラガラ、スタッフはボロボロ、宿泊先は「ラブホ」… F1韓国GP、くそみそに貶される(10月6日)
3位:キルギス政府「韓国男性との結婚NO!」 またもフラれた「嫁不足」大国の悲哀(10月18日)
3位から順に見てみよう。韓国ではこのところ「嫁不足」から、東南アジアや中央アジアの女性との国際結婚が盛んになっている。ところが、嫁入りした女性が夫からの暴力など悩まされるケースが少なくない。これに業を煮やしたキルギスの副首相が直々に、韓国男性との「結婚禁止論」も含め改善を求めたのだ。こうしたトラブルは他国との間にも相次いでおり、読者からは「他国から『結婚禁止法』なんか突きつけられた民族とか国とかは他にあるんだろうか」などと呆れ声が続出した。
なおキルギスからは、アタンバエフ大統領が11月、「民主主義先進国」の実情視察も兼ねて訪韓した。「名誉挽回」のチャンスだったのだが、議会は「恒例」の乱闘騒ぎでストップ、議場には人もまばらで、これまたとんだ「赤っ恥」となったことは記憶に新しい。F1韓国グランプリをめぐる騒動も、大きな話題となった。3160億ウォン(約310億円)という大金をつぎこんで招致に成功したものの、チケットがさっぱり売れず観客席はガラガラ、しかも開催地はソウルから400キロも離れた田舎でホテルもろくになく、メカニックや報道関係者はモーテルやラブホテル並みの宿というお粗末さ。さすがのドライバーたちからも、
「クオリティを保つことは重要だと思う。イベントのクオリティを保つことも。韓国には誰もいない。クオリティの高いイベント、ドライバー、そしてチームが必要で、それを守っていかなければいけないのに」(マーク・ウェバー)
と嘆息が漏れ、英紙ザ・ガーディアンも「空の観客席で打撃」と冷たく論評した。
こうした運営がたたってかその後、2014シーズンのF1開催地から韓国は外されてしまっている。韓国側から落胆の声が相次いだことは、言うまでもない。
そして13年、最もJ-CASTで大きな反響があった韓国関連の記事は、朝鮮日報の社説をめぐる騒動だった。在日韓国・朝鮮人について、「ありとあらゆる迫害の中で強制労働に従事し、敗戦後も日本で暮らすことになった…被害者の子孫」だとした上で、
「本人が日本で暮らしたいと思ってそこに住んでいるわけではない」
と表現したことに、「それなら日本を離れればいい」とかみつく読者が続出したのだ。記事掲載から20日近く経ってもコメント欄に続々新たな書き込みがあったほど。
このほかにも、韓国メディアの報道内容には仰天させられることが少なくなかった。5月、韓国の大手紙「中央日報」がコラムで、広島と長崎に落とされた原爆について、「神の懲罰でありアジア人の復讐」と書いた。このことをJ-CASTが報じたところ、日韓双方で問題となり、のちにコラムの筆者は「遺憾の意」を表明する事態となった。
これらはいずれも韓国メディアの記事をJ-CASTが話題にしたケースだが、逆の例もあった。日本国内で一部自民党議員や週刊誌などが韓国に対する「金融制裁論」を主張しているとJ-CASTが報じたところ、上記の朝鮮日報が「日本のJ-CASTによれば……」とこの話題を報じたのだ。
また、韓流アイドル「クレヨンポップ」の新曲のイントロが、「ルパン三世」とそっくりだとして、韓国内で大問題になっていることを取り上げたところ、「日本の反応を知りたい」と、複数のテレビ局からJ-CASTへの取材依頼も。両国のネット民の反応も、今やほぼリアルタイムでニュースとなっている。「嫌韓」「反日」といいながらも、どうしても互いに相手が気になる。日韓の距離は、ある意味では近づいているのかも……。
◇
J-CASTは今年も数多くのニュースを取り上げてきた。その中から、「韓国」「北朝鮮」などテーマごとに、記事のアクセスランキングをもとにしながら、この1年を振り返る