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時代を見通す日本の基礎情報

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米韓演習を黙認、北に妥協せざるを得ない「事情」

北朝鮮は南北次官級協議で、離散家族再会を予定通り20~25日に実施することに加え、延期を強く求めていた24日からの米韓合同軍事演習を事実上黙認し、韓国側の主張を受け入れた。3回目の核実験を強行してから1年。16日には金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日を迎えた北朝鮮だが、背景には“妥協”せざるを得ない金正恩(ジョンウン)政権の事情がちらつく。

 北朝鮮は過去、米韓演習には条件反射的に反発し、中止を求めてきた。今回も演習の延期がなければ離散家族再会を拒否する姿勢も見せ、韓国政府は「その可能性も想定していた」(韓国政府当局者)という。

 ところが、12日の次官級協議が合意なく終わった翌13日、北朝鮮側が協議再開を提案。14日の再協議は約3時間という予想外の短時間で終了した。韓国代表団によると、北朝鮮の要求のうち合意したのは南北の誹謗(ひぼう)中傷の中止だけだった。

 北朝鮮の朝鮮中央通信も即日、「双方は北南関係を改善し、民族的団結と平和繁栄、自主統一の新たな転機を開くという意志を確認した」などと伝えた。

 従来、米韓演習の延期さえ認めようとしなかった北朝鮮だが、今回は延期どころか米韓による計画通りの演習実施に目をつむったかたちだ。かたくなに拒否することをせず、逆に早急な再協議を申し出た。南北協議を決裂状態にしたくないとの思いが露呈している

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