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◆片やテロ、片や英雄
インドネシア政府は9日、シンガポールの航空ショーに参加する予定だったインドネシア国軍将校100人のシンガポール訪問を取りやめるとともに、インドネシア・シンガポール両国の国防副大臣級の戦略対話も中止されたと発表した。声明では理由に触れなかったが、インドネシアの地元メディアによると、シンガポール側が招待を取りやめたためだという。
発端となったインドネシアの新しいフリゲート艦の名前は「ウスマン・ハルン」。この名前は1965年、シンガポール中心部に爆弾を仕掛け、死傷者を出した事件の実行犯として処刑されたインドネシア軍海兵隊兵士2人の名前からとったものだ。
命名した事実をニュースで初めて知ったシンガポールは、今月はじめ、インドネシアに外相や国防相などを派遣、「こうした事態は古い傷を呼び起こすものだ」としてインドネシア政府に取り消しを求めた。しかし、インドネシア側は「あくまで主権の問題であり、外国の干渉は受けない」として要求を拒否、このため、シンガポールが今回の措置に踏み切った。
シンガポール側からみると2人の兵士が行ったのは爆弾テロと映る。しかし、インドネシア側からみるとまったく異なる。
65年当時、インドネシアのスカルノ大統領は、英国主導による「大マレーシア構想」に強く反発し、シンガポールについても、こうした構想を推し進める「英国の傀儡(かいらい)」とみていた。このため、事件後、シンガポールで逮捕され、処刑された兵士2人の遺体を引き取ったインドネシア政府は、2人を国の英雄として顕彰し、ジャカルタの国立英雄墓地に埋葬した。
インドネシアの地元メディアによると、これまでも海軍艦艇に国の英雄の名前を付けているため、国内からは「シンガポールの要求は拒否すべきだ。もし名前を変えれば、彼らを英雄として扱わないことになる」(野党議員)などの声があがる
◆拳は振り上げたが
オランダからの独立を戦いで勝ち取ったインドネシアでは、国のために亡くなった兵士を英雄として扱うのは当然という意識が強い。外国人も同様だ。南ジャカルタにあるカリバタ英雄墓地には、戦後そのままインドネシアに残り、独立戦争に協力した日本人の墓も多数ある。大統領も独立記念日など、しばしば同墓地を訪れ弔意をささげる。
それだけにシンガポールの要求は容易に受け入れられるものではない。
一方、シンガポール側も拳は振り上げたものの、事態がエスカレートすることを望んでいるわけではない。
シンガポール政府系の主要紙ストレーツ・タイムズは、インドネシア政府の対応を批判的に取り上げつつ、同じ記事でラジャラトナム国際問題研究所のレオナルド・セバスチャン准教授のコメントを掲載している。このなかで同准教授は「シンガポールからはテロでも、インドネシア側からみれば英雄だ。どの国も異なる歴史の解釈を持っている。問題は2国間でうまく管理できるかだ」と述べている。また、「インドネシアとシンガポールは事件について違う見方を持っているのは当然だ」とする読者の声も紹介。世論の反応を見つつ、沈静化を図る。
2015年の市場統合を目指す東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要国である両国が、この問題をいかに解決するか、同様の問題を抱える他国にも参考になるといいのだが