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愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展で、昭和天皇の写真をバーナーで焼いて灰を踏み付けるような映像作品などが展示され、開幕3日で展示中止になった問題をめぐり、実行委員会会長である愛知県の大村秀章知事に批判が殺到している。自身の一部ツイートを削除したうえ、企画展の中身について「芸術監督の責任」などと記者会見で発言したのだ。
◇
《なんで消したんですか?》《自分が間違っていないと仰るなら、堂々となさってはいかがでしょうか》《批判が集まったツイートを削除するのも表現の自由ですか?》
大村氏のツイッターには、このような書き込みが殺到している。1000件以上あるツイートもあった。
13日正午時点で大村氏のツイッターを確認すると、7月中は毎日投稿していたが、8月2日以降は投稿がなかった。1日以前のツイートも一部削除されていた。2日は、名古屋市の河村たかし市長が企画展を視察し、「国民の心を踏みにじる」として、展示中止を求めた日である。
企画展では、昭和天皇に関する映像作品をはじめ、「慰安婦像」として知られる少女像や、英霊を貶めるような作品が並んでおり、開幕直後から「公的資金を投入したイベントとして不適切」と批判が殺到した。
テロや脅迫ともとれる抗議まで相次いだため、大村氏は3日、「安全な運営が危ぶまれる」として展示中止を発表した。
ネット上で削除が指摘される大村氏のツイートの中には、大村氏と、芸術祭の芸術監督でジャーナリストの津田大介氏とのツーショット写真(7月31日付)もあった。
「言論の自由」を声高に主張していた大村氏だが、どうして自身の発信を消し去ったのか?
夕刊フジが愛知県に取材していたところ、大村氏は13日、《最近、私は過去のツイッターの一部を削除しましたが、これは愛知トリエンナーレの展示の一部中止の件と関係のないお知らせの関係者に対し、同件に関する書き込みがなされ、ご迷惑をおかけする事態になったため、やむを得ず削除したものです》と、突然再開したツイッターで釈明した。
さらに、大村氏は同日の記者会見で「芸術の中身などについては、芸術監督(=津田氏)が全責任をもってやっておられる」「芸術監督を決めた以上はそこで作品の中身、芸術の中身などはお任せする、基本的には芸術監督の責任で仕切ってもらう」と語った。
この会見を受け、ネット上では、《全責任丸投げ》《昭和天皇の写真を焼いて踏みつける映像を『展示すべき作品』と思っているのかどうかを表明してください》などと、批判・意見が相次いでいる
大村氏の問題をネットで取り上げた自民党の和田政宗参院議員は「大村氏の説明に、多くの人が疑問と不満を感じているから書き込みが集中している。大村氏と津田氏が逃げずに、展示内容の詳細や、どういう意図で展示したかを改めて説明すべきだ」と語っている。