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時代を見通す日本の基礎情報

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今や風前のともしび茶番となった「一帯一路」四面楚歌の状況に




中国の習近平国家主席肝煎りの「一帯一路」構想が今、窮地に立たされている。


 昨年1年間で、パキスタンやネパール、ミャンマーで中国関与のインフラ建設案件が相次いで中止や延期に追い込まれた。先月にはマレーシアが、中国が「一帯一路」の主要事業として受注攻勢をかけていたマレー半島高速鉄道計画の廃止を表明した。


 当初は「一帯一路」への協力に積極的だった西側諸国も、この“壮大なる構想”の危うさに気がついた。


 やはり先月には欧州連合(EU)加盟国28カ国のうち27カ国の駐中国大使が、「中国に利するように設計されている」とし、「一帯一路」を厳しく批判する報告書をまとめている。


 このように、アジアなどの地域で中国主導の投資プロジェクトの展開を主な内容とする「一帯一路」は今、投資される方のアジア諸国と投資を期待される方のEU諸国の両方からそっぽを向かれ、もはや風前のともしび、四面楚歌(そか)の状況である


 「一帯一路」がこのような大失敗を演じている事実は中国国内ではほとんど報道されていないが、最近、中国のメディアに登場する「一帯一路」の関連ニュースは、次のようなものだ。


 今月18日、上海国際映画祭で「一帯一路映画文化フォーラム」が催された。関係諸国の映画監督たちが一堂に集まり、一帯一路映画祭の創設を討議したという。


 同じ18日、「一帯一路・シルク文化の旅」というイベントが中国の黒竜江省、深セン市、そして香港・マカオなどの各地で同時に開催され、多くの芸術家たちが「一帯一路」をテーマとした舞台や作品を披露した。


 そして同19日付の江西日報の報道によると、江西省サッカー協会は26日から、タイやイランなどの6カ国からサッカーチームを招き、「一帯一路国際サッカー親善試合」を開催する、というのである。


 こんなニュースを目にして、筆者の私は思わず噴き出してしまった。


「映画祭」の開催にしても、「文化の旅」にしても、「国際サッカー親善試合」にしても、それらが一体、インフラ建設を内容とする「一帯一路」と何の関係があるというのか。


 多くの投資プロジェクトが中止や延期の憂き目にあい、「一帯一路」が開店休業状態となっている中で、中国当局は何とかして「やっている感」を演出してみせるために、サッカーも映画も無理やり「一帯一路」に関連づけて国民の目をごまかそうとしているのだろう。


 鳴り物入りの「一帯一路」はすでにその本来の意味を失って、単なる茶番となりつつあるのである。


 その中で、「一帯一路」の提唱者である習主席もこの壮大なる茶番に登場した。


 今月7日、習主席はカザフスタンのナザルバエフ大統領と首脳会談を行ったが、この会談において、ナザルバエフ大統領は「一帯一路」にほとんど触れていないのに、習主席は一方的に熱心に吹聴した。


 「一帯一路が積極的な成果を上げた」と自画自賛した上で、「成果を上げたのは世界の潮流に順応したからだ」と、「成功の原因」を分析してみせたのである。


 もちろん、彼の言う「積極的な成果を上げた」のも「世界の潮流に順応している」のも、単なる虚言でしかない。上述のように、事実はその正反対である。



 一枚看板の「一帯一路」が大きく挫折している今、習主席は結局、自らの体面と威信を保つために公然と虚言を吐くこととなっているのだ。要するに彼は、自らが「裸」であることを承知していながらも「裸の王様」を演じていく以外にないのである

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