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山田さん一家の自宅は、同市の中で最も被害が大きかった真(ま)備(び)町(ちょう)の岡田地区。乃理子さんは7月6日深夜、前も見えなくなるような大雨が降る中、臨月のおなかを抱え家族で近くの市立岡田小学校へ避難した。
水が引いた数日後に戻った自宅は変わり果てていた。天井近くまで浸水した1階の居間は泥にまみれた家具が散乱。ビニールハウスは全滅し、トラクターも車も全てを失った。
4年前に夫の健太さん(37)が脱サラ。数百万円借金して、家族で農業を始めた直後の水害だった。栽培していたコマツナとチンゲンサイは市の学校給食にも採用され、「子供たちに新鮮な野菜を食べさせたい」と誇りを持って育てていただけに、「これからどうしたらええんじゃろ」と途方に暮れた。
被災後の片付けに追われる中、乃理子さんは胎動が弱まっているように感じた。「赤ちゃん大丈夫かな」と不安がよぎったが、22日未明、自宅で破水。健太さんが運転するレンタカーで病院へ急ぎ、明け方に無事、出産した。
出産に備え用意していたベビーベッドや赤ちゃん用の衣類は全て流されたが、近隣住民や友人が助けの手を差し伸べてくれた。「ベビーカーをあげるよ」「支援物資のおしめがあるよ」。哺乳瓶やベビーバス、せっけん、衣類…。人々の善意で必要なものが全てそろった。避難所でも知らない人たちが「大丈夫?」「無理しないでね」と優しく声をかけてくれた。「みなさんの心が温かく、本当にありがたかった」と乃理子さん。生活再建のめどはまだ立たないが、新たな命が家族に癒やしと笑顔をもたらしてくれている。
出産後に夫婦で考えて付けた名前は「晃詩(ひなた)」。太陽の光のように明るく温かい、という意味を込めた。
災害の中、多くの人の愛情と優しさに助けられながら生まれてきた息子に、乃理子さんが願うのはただ一つ。
「人の心の分かる、優しい子に育ってほしい」