忍者ブログ

時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

外交的「孤立感」に悩む文在寅氏 すがるのはトランプ氏訪韓

大阪市で28、29日に行われる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が近付く中、韓国では自国の外交的な孤立への自覚と不安感が強まっている。日米関係の一層の緊密化、中国の日本への接近、習近平中国国家主席の初訪朝による中朝首脳会談-。周辺国が活発な動きをみせる中、何もできない文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し、韓国社会には焦燥感やいらだちの空気さえ漂っている。(ソウル 名村隆寛)

■結局孤立しているのは…

 「日本パッシング(外し)を心配する安倍(首相)」(朝鮮日報)、「安倍首相に焦燥感」「日本が疎外される日本パッシングの懸念」「日本が最近の事態の流れから排除されたとし心配するのも無理はない」(中央日報)、「日本が衝撃を受け、前例ない首脳会談の急進行に戸惑っている」(KBS放送)

 これら韓国メディアの報道は、昨年3月、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と初の会談を行う意向を示した直後、連日のようになされていた。平昌冬季五輪への北朝鮮の参加や、3回の南北首脳会談で南北融和ムードが高まった韓国では「日本の孤立」を強調する論調が支配的だった。だが、状況は180度変わってしまった。

 この韓国メディア報道の表現のうち、「日本」から「韓国」に、「安倍」から「文在寅」に代えれば分かりやすい。まさに韓国が現在、置かれた状況だ。現に韓国紙の多くが連日のように、「韓国外交の立ち位置が分からないという言葉がささやかれている」「韓米日対中朝露という伝統的対立の構図から、韓国だけが外れた」(朝鮮日報)などと、韓国の外交的孤立を深刻視し、焦りや戸惑いを隠さない報道を続けている。

おもしろくない展開に

 転機は、今年2月末にベトナム・ハノイで行われた2度目の米朝首脳会談が物別れに終わったことだった。文在寅大統領による米朝仲介役の夢も破れ、韓国では「南北関係強化の方針に固執すれば、韓国が外交的に孤立無援に陥る恐れがある」(朝鮮日報)などとする懸念が出始めた。

北朝鮮からは、韓国は「米朝の)仲介者ではない」と突き放され、米国との関係もぎくしゃく。トランプ米政権による中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置により、韓国はいま、米中の間で身動きがとれない。

 さらに、G20直前の訪韓が期待されていた習近平氏は、何と北朝鮮に行き、金正恩氏との蜜月ぶりをアピールした。「習近平訪韓」を報じた韓国紙の“スクープ”は、先走った単なる「飛ばし記事」に終わってしまった。

 一方で、韓国メディアがこぞって嫌悪し続ける日本の安倍晋三首相は、5月にトランプ米大統領を国賓として招き、良好な日米関係を示した。また、G20サミット議長国の首相として注目され、米中露をはじめ各国首脳との会談などで多忙を極めそうだ。

 27日に大阪入りする文在寅氏とG20で首脳会談が予定されているのは、現在のところ主要国では中国、ロシア、カナダぐらいで、韓国が「門戸を開いている」(大統領府)という安倍首相との会談も行われない見通しだ。第一、安倍首相はホスト国の首相として忙しい。こうした状況が韓国にとって面白いはずはない。G20での文氏の存在感以前に、韓国では「何をしに行くのか」「訪日してどうにかなるのか」といった冷めた見方さえ出ている。

■思い込みで一喜一憂

 1年前、韓国メディアは「国際社会でつまはじきにされた日本が慌てて焦っている」と決めつけていたが、日本は韓国が“期待”したように「排除された」とは思っておらず、慌ても焦りもせず、冷静に朝鮮半島情勢を見守ってきた。そして日本なりの外交を展開してきた。その結果が現在の状況である。

 韓国は喜々として「安倍に焦燥感」「衝撃を受け戸惑っている」「慌てている」と思い込んでいただけだ。「絶対そうに違いない」と、日本の孤立や焦りを期待したうえで、勝手に楽しんでいたのだ。

だが今、その韓国が自らの孤立を真剣に不安がっている。一方で日本は、韓国が必ずしも孤立しているとは思っていない。まさに思い込み。日本の失敗を喜び、成功を妬ましく思う、韓国らしい相変わらずの現象がいま、韓国で起きている。

■土壇場での逆転なるか

 訪韓させたかった習近平氏を北朝鮮にさらわれた形で、G20での成果も期待できそうにない韓国。いわゆる徴用工訴訟で韓国最高裁が日本企業に賠償を命じる確定判決を出した問題で、韓国政府は日韓の企業による自発的な拠出金で原告(元徴用工と主張する韓国人ら)に「慰謝料」を支給する方式での問題解決を提案したものの、日本から拒否され、対日関係は泥沼から抜け出せない。

 そこで韓国が、この最悪の現状を打破し、展開を逆転させる希望としているのが、G20終了後に予定されているトランプ氏の訪韓だ。4月に訪米したものの、トランプ氏との首脳会談を実質2分で打ち切られた文在寅氏は以後、トランプ氏の訪韓を熱心に要請し続けたという。G20の前が理想的だったようだが、とにかくトランプ氏は韓国に来てくれる。

 韓国で出迎えるため、文氏はトランプ氏よりも先にG20会場の大阪を離れることになりそうだ。文氏にとって、G20よりもソウルでの米韓首脳会談の方が、目下の重要イベントなのかもしれない。

 韓国で懸念が強まる中、文氏は土壇場で逆転し、孤立感から抜け出したいところだ。ただ韓国では、政府と政権与党以外は自国のことながら冷めた見方が多い雰囲気だ。

拍手[0回]

PR