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日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">
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1月3日、外国為替市場で一時、1ドル=104円台まで急速に円高ドル安が進んだ。これにはもちろん理由があった。
為替の動きは、短期的にはランダムで予測不能だが、中期的には2国間の実質金利差の動向、長期的には2国間のマネーの比率の動向で決まっているようだ。2国間の実質金利差とマネーの比率は、長い目で見れば、整合的である。
実質金利差の動向ということは、金融政策の差といえるので、2国間の金融政策の差が鮮明になると、中期的に為替は動く可能性が高くなるのだ。例えば、日本で金融緩和打ち止め、米国で金融引き締め打ち止めのスタンスがはっきりすれば、円高に振れるという具合だ。
1月3日はまさにそれだった。パウエルFRB議長が講演したのは4日だったが、「金融政策も柔軟に見直す用意がある」と利上げの一時停止を示唆する内容が事前に漏れていて、投資家は先取りした形だった。
一方、日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁はお正月休みで何も動かなかった。こういう状態では、急速な円高になるのも当然の結果だ
筆者は本コラムで当時のことについて、パウエル議長はとりあえずはトランプ大統領に従った格好で、これまでの金融引き締め路線を修正したといってもいいと書いた。それがとうとう決定になったのだ。この意味で新しい話題ではない。しかし、市場は次を狙っている。
米国政治では、大統領1期目の前半2年は公約達成のため、後半2年は大統領2期目の再選のために動くといわれている。
トランプ大統領は公約をかなり忠実にこなしてきた。これからは大統領再選を目指していくのだろう。となれば、FRBはこれから2年間は動きたくても動けない。利上げの一時停止は2年続く公算がある。
米国経済の現状は好調だ。2018年第3四半期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比3・4%。今年1月の失業率は4・0%、昨年12月の消費者物価上昇率は1・9%と理想的である。これが維持できるのか、それとも過熱するのか、景気後退なのかが焦点になる。
米国以外の世界経済では、中国や欧州連合(EU)など懸念材料が多い。世界経済からみれば、米国だけが過熱する要素は少ないので、FRBが利上げをやめても問題ない可能性は高いだろう。となると、さらに利上げの停止にとどまらず、再利下げの可能性すら残されている。
一方、日銀は、名目金利優先のイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の導入以降、金融緩和のスピードを大幅に低下させた。そのため実質金利も下げ止まっている。
この状況では米国の動向によって円高進行の可能性はかなりある。日銀は、柔軟対応としてイールドカーブ・コントロールの見直しをするくらいのことをやってもいいだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
1月3日、外国為替市場で一時、1ドル=104円台まで急速に円高ドル安が進んだ。これにはもちろん理由があった。
為替の動きは、短期的にはランダムで予測不能だが、中期的には2国間の実質金利差の動向、長期的には2国間のマネーの比率の動向で決まっているようだ。2国間の実質金利差とマネーの比率は、長い目で見れば、整合的である。
実質金利差の動向ということは、金融政策の差といえるので、2国間の金融政策の差が鮮明になると、中期的に為替は動く可能性が高くなるのだ。例えば、日本で金融緩和打ち止め、米国で金融引き締め打ち止めのスタンスがはっきりすれば、円高に振れるという具合だ。
1月3日はまさにそれだった。パウエルFRB議長が講演したのは4日だったが、「金融政策も柔軟に見直す用意がある」と利上げの一時停止を示唆する内容が事前に漏れていて、投資家は先取りした形だった。
一方、日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁はお正月休みで何も動かなかった。こういう状態では、急速な円高になるのも当然の結果だ
筆者は本コラムで当時のことについて、パウエル議長はとりあえずはトランプ大統領に従った格好で、これまでの金融引き締め路線を修正したといってもいいと書いた。それがとうとう決定になったのだ。この意味で新しい話題ではない。しかし、市場は次を狙っている。
米国政治では、大統領1期目の前半2年は公約達成のため、後半2年は大統領2期目の再選のために動くといわれている。
トランプ大統領は公約をかなり忠実にこなしてきた。これからは大統領再選を目指していくのだろう。となれば、FRBはこれから2年間は動きたくても動けない。利上げの一時停止は2年続く公算がある。
米国経済の現状は好調だ。2018年第3四半期の実質国内総生産(GDP)成長率は前年同期比3・4%。今年1月の失業率は4・0%、昨年12月の消費者物価上昇率は1・9%と理想的である。これが維持できるのか、それとも過熱するのか、景気後退なのかが焦点になる。
米国以外の世界経済では、中国や欧州連合(EU)など懸念材料が多い。世界経済からみれば、米国だけが過熱する要素は少ないので、FRBが利上げをやめても問題ない可能性は高いだろう。となると、さらに利上げの停止にとどまらず、再利下げの可能性すら残されている。
一方、日銀は、名目金利優先のイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の導入以降、金融緩和のスピードを大幅に低下させた。そのため実質金利も下げ止まっている。
この状況では米国の動向によって円高進行の可能性はかなりある。日銀は、柔軟対応としてイールドカーブ・コントロールの見直しをするくらいのことをやってもいいだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)