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時代を見通す日本の基礎情報

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FBI長官がファーウェイを猛批判「恥知らずで執拗な…」米商務長官も言明「もう終わりだ」ついに創業者に照準か!? 

世界各国で、中国通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」への包囲網が形成されつつある米司法当局は先月末、同社の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)や、中国本社、子会社などを起訴したと発表した。欧州連合(EU)も、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムの域内整備をめぐり、同社機器などの使用を事実上禁じる措置を検討しているという。米当局の起訴状を分析すると、米国はファーウェイの創業者で、孟被告の父、任正非氏もターゲットに入れているとみられる。中国事情に精通するノンフィクション作家、河添恵子氏が緊急寄稿した。

 「いずれも、ファーウェイが米国企業や金融機関を悪用するために取った、恥知らずで執拗(しつよう)な行動を証明している」

 米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は1月28日の記者会見で、こう同社を批判した。

 ニューヨーク東部地区連邦地方裁判所と、ワシントン西部地区連邦裁判所が提出した罪状は、イラン制裁をくぐり抜けようとした銀行詐欺や通信詐欺、TモバイルUSに対する企業秘密の窃盗、資金洗浄、司法妨害など計23件被告は孟被告と、ファーウェイ本社、子会社、関連会社など、広範囲にわたった。

 ウィルバー・ロス商務長官は「中国企業は何年も前から、わが国の輸出法を破り、制裁に違反し、自分たちの違法活動の便宜のために、米金融制度を利用してきた。それはもう終わりだ」と言い切った。
2019.2.6

  •  

 同省は起訴を受け、孟被告の身柄引き渡しをカナダ当局に正式要請した。昨年12月1日の逮捕から2カ月弱で、大きく山が動いた。

 米司法当局が「ファーウェイ起訴」へ踏み込んだのは、ワシントンで行われた米中閣僚級貿易協議の直前だった。ドナルド・トランプ政権としては、中国政府による組織的かつ常習的な先端技術窃取や知的財産権侵害という行為を完全にやめさせるまで、断固とした態度を取っていく決意を国内外に示したものと考えられる。

 こうしたなか、起訴状に記された「Individual-1」(個人-1)の文字が、英字・中国語メディアで注目されている。内容から、中国人民解放軍出身のファーウェイ創業者、任氏を指しているとみられるからだ。

 起訴状には、FBIが2007年7月、疑惑について問い合わせた際、ファーウェイに関する資料を任氏自身が提供したが、FBIと金融機関を欺く内容だったことなどが記されていた。

 任氏は1月17日、中国・深センで、複数の中国メディアのインタビューを受けた。任氏は孟被告がアルゼンチンで主催した会議に出席予定だったが、被告とは2日遅れの別便だったので難を逃れたと語ったという

 米中新冷戦が激化するなか、任氏は“安全地帯”の中国国内で、いつまで安穏としていられるのだろうか?

EUが、5G移動通信システムの域内整備をめぐり、ファーウェイの機器などの使用を事実上禁じる措置を検討していると、ロイター通信が、複数の関係筋の話として報じている。

 報道によると、EUの欧州委員会は重要なインフラ整備に適切な安全対策を求めるサイバー関連法の対象に5Gネットワークを含めたり、公的調達に関する法律を修正する方法を検討している。

 欧州委は内部文書で、EUがファーウェイの機器を排除する背景として、国民や国内組織に国家の情報活動への協力を求める中国の「国家情報法」施行などに言及。スパイ容疑で同社の現地支店幹部を逮捕したポーランドもEUとしての対応を働きかけているもようだ。

 デンマーク当局も5日までに、首都コペンハーゲンにあるファーウェイの事務所の職員2人国外追放にした。外国人就労者が多い企業を対象とした「定期検査」で、居住や就労許可に関する法律違反が判明したためという

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 同省は起訴を受け、孟被告の身柄引き渡しをカナダ当局に正式要請した。昨年12月1日の逮捕から2カ月弱で、大きく山が動いた。

 米司法当局が「ファーウェイ起訴」へ踏み込んだのは、ワシントンで行われた米中閣僚級貿易協議の直前だった。ドナルド・トランプ政権としては、中国政府による組織的かつ常習的な先端技術窃取や知的財産権侵害という行為を完全にやめさせるまで、断固とした態度を取っていく決意を国内外に示したものと考えられる。

 こうしたなか、起訴状に記された「Individual-1」(個人-1)の文字が、英字・中国語メディアで注目されている。内容から、中国人民解放軍出身のファーウェイ創業者、任氏を指しているとみられるからだ。

 起訴状には、FBIが2007年7月、疑惑について問い合わせた際、ファーウェイに関する資料を任氏自身が提供したが、FBIと金融機関を欺く内容だったことなどが記されていた。

 任氏は1月17日、中国・深センで、複数の中国メディアのインタビューを受けた。任氏は孟被告がアルゼンチンで主催した会議に出席予定だったが、被告とは2日遅れの別便だったので難を逃れたと語ったという

 米中新冷戦が激化するなか、任氏は“安全地帯”の中国国内で、いつまで安穏としていられるのだろうか?

EUが、5G移動通信システムの域内整備をめぐり、ファーウェイの機器などの使用を事実上禁じる措置を検討していると、ロイター通信が、複数の関係筋の話として報じている。

 報道によると、EUの欧州委員会は重要なインフラ整備に適切な安全対策を求めるサイバー関連法の対象に5Gネットワークを含めたり、公的調達に関する法律を修正する方法を検討している。

 欧州委は内部文書で、EUがファーウェイの機器を排除する背景として、国民や国内組織に国家の情報活動への協力を求める中国の「国家情報法」施行などに言及。スパイ容疑で同社の現地支店幹部を逮捕したポーランドもEUとしての対応を働きかけているもようだ。

 デンマーク当局も5日までに、首都コペンハーゲンにあるファーウェイの事務所の職員2人国外追放にした。外国人就労者が多い企業を対象とした「定期検査」で、居住や就労許可に関する法律違反が判明したためという

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