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日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">
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グーグル検索のポータル画面でおなじみの「Google」の6文字。それを欧州の当局者とおぼしき人々が、電動のこぎりやドリルで破壊していく…。
「政府はデジタルの独占企業を分割すべきか?」
昨年11月29日付の英誌エコノミストの表紙には、そんな見出しとセンセーショナルなコラージュが踊った。
欧州議会は同月27日、インターネット検索関連企業の分割を求める決議を超党派の賛成で採決した。名指しこそしていないが、決議がグーグルを狙い撃ちしているのは明白だ。
決議は、「検索結果の評価やランキングは公平で透明性が高いものでなければならない」とし、事業者によるサービス販売の際には「(検索結果の)乱用を防ぐ必要がある」と指摘。EUの欧州委に対して「その他の商業サービスから検索を切り離すための提案」を検討するよう求めた。
決議は「政治的な解決策」との位置づけで、法的拘束力はないが、EUの反トラスト当局にグーグルへの強硬な措置を求める政治的圧力をかけた格好だ。
逆“グーグル八分”の動き…EU「『デジタル植民地』にしない。だから解体だ」
欧州委は、グーグルが携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を武器に、欧州のネット検索市場で8割とも9割ともいわれるシェアを利用して公正な競争を阻害していないか長期間にわたって調査してきた。
その過程で、EUをリードする独仏の閣僚らから相次ぎグーグルへの厳しい批判が飛び交った。モントブール仏経済相は「フランスを世界的なインターネット企業が支配する『デジタル植民地』にしたくない」と発言。マース独法相は「グーグルが支配的地位を悪用したなら、最終的手段として解体などを検討すべき」とまで踏み込んでいる。
プライバシーで軋轢
欧州では、ネット上のプライバシーや知的財産権の保護をめぐっても、利用者や企業、規制当局がグーグルへの批判を強めている。
ロイター通信によると、オランダの情報保護局(DPA)は昨年12月15日、グーグルがプライバシー侵害行為をやめなければ、最大1500万ユーロの罰金を科す可能性があると警告した。
DPAは、グーグルがユーザーのネット閲覧履歴や位置データといった個人情報を利用して対象を絞った広告を表示しているのは、オランダの情報保護法に違反していると主張。コーンスタムDPA局長は「われわれの忍耐が今後試されないことを願う」とグーグルにすごんでみせる。
グーグルは2012年に導入したプライバシー指針に基づいてユーザーの個人情報を取り扱っているが、英独仏、イタリア、スペインの5カ国による調査も受けているという
また、独メディア大手アクセル・シュプリンガーなどが加盟する著作権管理団体は、独メディアのニュースの冒頭部分を検索サイトに表示させているグーグルに対し、ニュース利用料金の支払いを求める民事訴訟を起こしている。ドイツで13年に成立した改正著作権法は、メディアが検索サイトにニュース使用料を要求する権利をおおむね認める内容で、同法が根拠となる提訴は今回が初めてだ。
独メディアは、EUのエッティンガー欧州委員(デジタル戦略担当)が「グーグルがEUの知的財産権を使用したり加工するなら、これを保護できる」として、グーグルなどを対象にネット上の著作権への課税を検討していると伝えた。
米欧の溝
欧州で強まるグーグルたたきには、欧州特有の文化的・歴史的背景も指摘される。フランスは美術や映像、芸能など自国文化につよい誇りをもち、ナチスがかつて支配したドイツや周辺各国はプライバシーや人権の問題にとくに敏感だ。
米中央情報局(CIA)元職員のスノーデン容疑者が暴露したことで発覚した、米政府機関がEU在米代表部やメルケル独首相の会話などを盗聴していたとされる問題がまさにそれで、EUや欧州首脳は激怒。米欧が進めている自由貿易協定(FTA)交渉でも、欧州側はIT(情報技術)や通信を重要項目と位置づけ、欧州議会のシュルツ議長は「大西洋の両岸で高いレベルでの個人情報保護を促進する」として、米側への警戒心を隠さない。
一方、米側は、欧州議会がグーグル分割を求める決議について、「懸念を表明する」(米国EU代表部)と指摘。ブルームバーグによると、グーグルに厳しい立場のエッティンガー欧州委員も「決議が採択されても、グーグルの分割を期待できるとは思わない」と抑制した態度をみせている。
エコノミスト誌も「グーグルに対する欧州の動きは、消費者ではなく(欧州の)企業を守るものだ」と指摘した上で、欧州の政治家が巨大なネット企業の懸念に対処したいなら、「企業の市場支配力ではなく、企業の行動を規制すべきだ」と注文をつける。
「グーグル解体論」をぶち上げたマース独法相は、自身も毎日グーグルを利用していることを告白し、「残念ながら、私も問題の一部になってしまっている」と独メディアにこぼした。マース法相のこの嘆きが、グーグルをめぐる今回の問題の根深さを浮き彫りにしているといえそうだ
逆“グーグル八分”の動き…EU「『デジタル植民地』にしない。だから解体だ」
欧州委は、グーグルが携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を武器に、欧州のネット検索市場で8割とも9割ともいわれるシェアを利用して公正な競争を阻害していないか長期間にわたって調査してきた。
その過程で、EUをリードする独仏の閣僚らから相次ぎグーグルへの厳しい批判が飛び交った。モントブール仏経済相は「フランスを世界的なインターネット企業が支配する『デジタル植民地』にしたくない」と発言。マース独法相は「グーグルが支配的地位を悪用したなら、最終的手段として解体などを検討すべき」とまで踏み込んでいる。
プライバシーで軋轢
欧州では、ネット上のプライバシーや知的財産権の保護をめぐっても、利用者や企業、規制当局がグーグルへの批判を強めている。
ロイター通信によると、オランダの情報保護局(DPA)は昨年12月15日、グーグルがプライバシー侵害行為をやめなければ、最大1500万ユーロの罰金を科す可能性があると警告した。
DPAは、グーグルがユーザーのネット閲覧履歴や位置データといった個人情報を利用して対象を絞った広告を表示しているのは、オランダの情報保護法に違反していると主張。コーンスタムDPA局長は「われわれの忍耐が今後試されないことを願う」とグーグルにすごんでみせる。
グーグルは2012年に導入したプライバシー指針に基づいてユーザーの個人情報を取り扱っているが、英独仏、イタリア、スペインの5カ国による調査も受けているという
また、独メディア大手アクセル・シュプリンガーなどが加盟する著作権管理団体は、独メディアのニュースの冒頭部分を検索サイトに表示させているグーグルに対し、ニュース利用料金の支払いを求める民事訴訟を起こしている。ドイツで13年に成立した改正著作権法は、メディアが検索サイトにニュース使用料を要求する権利をおおむね認める内容で、同法が根拠となる提訴は今回が初めてだ。
独メディアは、EUのエッティンガー欧州委員(デジタル戦略担当)が「グーグルがEUの知的財産権を使用したり加工するなら、これを保護できる」として、グーグルなどを対象にネット上の著作権への課税を検討していると伝えた。
米欧の溝
欧州で強まるグーグルたたきには、欧州特有の文化的・歴史的背景も指摘される。フランスは美術や映像、芸能など自国文化につよい誇りをもち、ナチスがかつて支配したドイツや周辺各国はプライバシーや人権の問題にとくに敏感だ。
米中央情報局(CIA)元職員のスノーデン容疑者が暴露したことで発覚した、米政府機関がEU在米代表部やメルケル独首相の会話などを盗聴していたとされる問題がまさにそれで、EUや欧州首脳は激怒。米欧が進めている自由貿易協定(FTA)交渉でも、欧州側はIT(情報技術)や通信を重要項目と位置づけ、欧州議会のシュルツ議長は「大西洋の両岸で高いレベルでの個人情報保護を促進する」として、米側への警戒心を隠さない。
一方、米側は、欧州議会がグーグル分割を求める決議について、「懸念を表明する」(米国EU代表部)と指摘。ブルームバーグによると、グーグルに厳しい立場のエッティンガー欧州委員も「決議が採択されても、グーグルの分割を期待できるとは思わない」と抑制した態度をみせている。
エコノミスト誌も「グーグルに対する欧州の動きは、消費者ではなく(欧州の)企業を守るものだ」と指摘した上で、欧州の政治家が巨大なネット企業の懸念に対処したいなら、「企業の市場支配力ではなく、企業の行動を規制すべきだ」と注文をつける。
「グーグル解体論」をぶち上げたマース独法相は、自身も毎日グーグルを利用していることを告白し、「残念ながら、私も問題の一部になってしまっている」と独メディアにこぼした。マース法相のこの嘆きが、グーグルをめぐる今回の問題の根深さを浮き彫りにしているといえそうだ
習氏自身も5月23日にFTZを視察し、「ここは大きな試験田だ。良い種をまき、収穫し、種を育てた経験を広めるべきだ」と指示した。上海で試行した成果を各地に広げる意向だ。
ただ、経済団体の上海日本商工クラブが7月28日に開いたFTZに関するシンポジウムでは、「(10カ月を経ても)メリットがまだ実感できない」(在上海米国商会のケネス・ジャレット会長)との不満や、「当初に比べ企業側の期待感が落ちている」(住友商事中国法人の高市公隆・財務経理グループ長)との指摘など厳しい声も相次いだ。
「ネガティブリスト」縮小
FTZは上海郊外の4カ所に分かれた総面積約28平方キロのエリアが対象。ここに進出ずみの外資系は約1300社で、このうち米国系は約115社、日系は約60社にとどまっている。
外国企業の対中投資ルールで、奨励業種などを細かく定めた従来の規制に代わって、投資を禁止する事業分野だけを列挙する「ネガティブリスト」方式を中国で初めて採用したのが特徴だ。FTZの禁止分野は当初の190項目から、9カ月を経た7月1日には139項目まで縮小された。昨年公表された初のネガティブリストは、それまでの投資関連法令をほぼそのまま転用し、大きな変化はないとの批判があった。今回の新リストでは、海外の先進技術取り込みで、多くの緩和措置が取られた。
石油探査技術のほか、日本企業に強みがある自動車の電子制御技術、高速鉄道関連の設計製造、小型オートバイ生産などが全額出資の外資にも認められた。従来は中国企業との合弁でしか認められなかった。卸売りや小売業、建設不動産などでも規制解除された
「FTZ条例」が成立
この措置を受けて、7月25日には上海市でFTZの基本法ともいえる「上海FTZ条例」が成立した。地元紙によると、条例は9章57条から成り、管理体制、投資開放、金融サービス、税収管理、法治環境などでの規範となる。「法律で禁止されていないものは可能」とのネガティブリストの理念を具現化した。
●(=登におおざと)氏の「経済特区」が中国経済成長の原動力になった“成功体験”が、次なる成長エンジンとして、習氏のFTZに対する期待値を高めているのは事実だ。
みずほ銀行(中国)の竹田和史・中国営業第二部長は、「クロスボーダーの人民元取引、手続きの簡素化やコスト削減など金融面での期待は高い」という。貿易の手続きや金利規制の緩和などで自由度は広がり始めてはいるが、日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所の三根伸太郎所長は、「企業側が抱く期待感に、FTZ側の制度や対応が追いついていない現実がある」と締めくくった。
開放で促す「改革」
こうした声に対し、FTZを管轄する上海市外国投資促進センターの羅志松主任は席上、「新たなネガティブリストの導入は中国の考え方の転換を意味し、変革は今後スピードアップする。設立から1周年となる9月末にはさらなる政策変化があるだろう」と話して企業側に理解を求めた。
ただ羅氏は、「ネガティブリストを縮小するにしても、その分野で生きている人々の仕事がかかわっている」と苦渋の表情を浮かべた。例えば金融自由化をとっても、国有商業銀行などの利害を侵害するケースがほとんどで、そうした既得権益層とFTZの間の“対立”が制度改革を阻んでいることをうかがわせた。
シンポジウムで基調講演した全国政治協商会議常務委員で上海WTO(世界貿易機関)事務諮詢センター総裁の王新奎氏は、FTZとネガティブリストの役割について「中国は従来、開放によって『成長』を促してきたが、今後は開放によって『改革』を促す」と述べて、中国の経済政策が転換点にあると強調した。
習氏が、●(=登におおざと)氏にも並ぶ経済政策の大変革を中国にもたらした指導者として認められるかどうか
今回のコラムでは、私自身が最も多く取引をしてきた中国と、ベトナムの関係についてふれてみたい。7月3日の安積明子氏のコラム「中国との付き合い方、ベトナムに学べ!」はとても興味深く読んだ。
先日の米中対話でも、中国の海洋への「野心」が明らかになったが、昨今の中国の軍事的な拡大行動を見るにつけ、気になることがある。それは、中国政府や同国の人民解放軍の過信だ。つまり、「海洋の防衛」と言いながら、実行していることは、明らかにやりすぎではないか、ということだ。
ここからが今回の「本題」だ。要は、中国は戦線を広げすぎて、最もしたたかなベトナムとの「戦い」に突入したように見えることだ。つまり、南沙諸島や西沙諸島を巡る戦いに突入したことである。
これまでもこれらの地域では、問題は存在した。だが実際のところ、問題は「棚上げ」になっていたから、今まで「戦い」は表面化しなかったのである。中国は、共産党が一方的に設定した「九段線」(南シナ海において領有権を主張しているエリア)を根拠に、南シナ海で天然資源を掘削するなど、自分自身で開発を進めているようにみえる。だが、南シナ海に接する国々は、中国の主張を認めていないのだ。
この「九段線」は俗に「赤い舌」などと呼ばれている。これは台湾からフィリピン、マレーシア、ブルネイ、インドネシア、ベトナムに至る中国が勝手に引いた9カ所の領有権問題に関する赤い領海線をつなげると、「舌の形」をしているためである。
この中でも最もマスコミを騒がせているのが、南シナ海での石油掘削が原因で起きた、ベトナムの大規模反中デモである。中国人駐在員が亡くなり、関係のない日本や韓国の工場にも影響が出たのは、記憶に新しい。
だが、いくら中国の経済力が強大になったといっても、隣接国すべてを敵に回せば、大国といえども、持つわけがない。そもそも、賢明なやり方ではない。中国の海洋進出は、国内の利権絡みの権力闘争の中で出てきた話ともいわれるが、昔から中国とはビジネスで長い間つきあいのある私にいわせてもらえるなら、なぜ中国のような思慮深い知恵の国が、近隣国家(特にベトナムに対して)を敵に回すような政策にこだわるのかが、疑問なのだ。
とりわけ、今回、中国はベトナムを怒らせてしまった。長い歴史の中で、中国とベトナムは何度も戦争を繰り返してきた。数え方にもよるが、主要な戦いだけで、歴史的には15回以上もあり、ベトナムが負けたことはほとんどないに等しいのだという。
極端にいえばだが、いったん守勢に回ったように見えても、我慢強く抵抗を繰り返し、最終的には中国を跳ね返してきたのがベトナムの歴史といっても過言ではないのではないか。私の知る限り、ベトナムは中国からの侵略に対しても、敵を中へと呼び込んで、「ゲリラ戦」に持ち込み勝利を得るという戦いが多い。いわば「アウェーの戦い」はそれほどでもないが、「ホームの戦い」には滅法強いのがベトナムなのである。
軍事力や総合的な戦力からすると、中国の方が圧倒的に強力なのに、組織力や戦闘力から見るとベトナムの方が、まとまりがあるように思う。1979年の中越戦争の時も圧倒的に軍備では勝っている中国に対して、ベトナム戦争で米軍やロシア軍が残していった戦車や武器などを活用して中国軍に勇猛果敢に抵抗したと聞いている。そうした意味で、長い歴史の中で戦いを繰り返している中越関係は、日中関係とは比べ物にならないほど複雑な国家関係だと思う。
不謹慎な言い方で恐縮だが、ベトナム人は対中国では「喧嘩慣れ」しているので、中国に対しては容易には屈しない。もしかしたら、日中関係は、今後ベトナムと中国の関係悪化の影に隠れ、幸か不幸か、望む、望まないは別にして、結果として「棚上げ」になって行くのではないかとも、思うほどだ。
さて、私はビジネスを通じて中国ともベトナムとも長年のおつきあいをさせてもらっているが、その経験からいえば、ベトナム人の方が中国人よりも、はるかにしたたかである。ベトナム人の対応は、一見するとソフトアプローチにもみえる。だが実は中国人よりも複雑である。
無論、どこの国でも個人差があり、ケースバイケースではある。だが、ベトナムとの交渉ごとは、外交にしてもビジネスにしても、中国よりもずっと複雑である。ベトナムの交渉とは、ひとことでいえば、相手から妥協案を勝ち得るためには粘り強く二枚腰で、ということだ。
では、このベトナムの粘り腰はどこから来るのか。ベトナムは、地政学的に見れば北から南まで何千キロもある半島国家である。ゆえに、北からも南からも攻められやすい運命にあった。
しかし一方、攻められれば攻められるほど柔構造の守りを得意とするようになった。外交的には敵の弱みと脅威を読み切って、うまくかわすような術も身につけたのだろう。常に北からも南からも攻められていれば漁夫の利を得る知恵も生まれて来るというものだ。
ベトナムに学ぶことは多い。いまこそ日本はベトナムとの協力を強化し、本格的に取り込むくらいの気持ちでつきあう時かもしれない。「ベトナム的発想」を持ち込めば、日本も外交面などでは「お人好し」などと呼ばれることが少なくなるかもしれない。
では、ベトナム人と、がっちりビジネスができるだろうか。実は、これはこれでそう簡単な話ではないのだが、中国とのつきあいを考えるうえでは非常に示唆に富むのは間違いない。私の経験を中心に、次回書こうと思う。
中国人の4分の1「韓国のイメージ悪化」
韓国の有力紙、朝鮮日報によると、同紙が2013年末、ソウル市内の繁華街で中国人100人を対象にアンケート調査を実施したところ、25%が「韓国に実際に来てみてイメージが悪化した」と回答。なかでも旅行中に「韓国人から見下された」との回答が37%に達したという。
朝鮮日報に掲載された韓国を訪れた中国人旅行者の感想も「多くの中国人は韓国をB級観光地と考えている。実際来てみると、宿泊施設やサービスもその程度、価格に見合っているという感じがした」と韓国にとってはショックな内容となっている。
中国から韓国を訪れた旅行者は昨年392万人と外国人旅行者の約3分の1を占める。しかも、中国人観光客の消費額は1人あたり2153ドルと全体の平均よりも4割以上多く、外国人旅行者の中では断トツのトップで経済効果も大きい。
それだけに中国人の韓国に対するイメージがきわめて低いというデータは、韓国にとって衝撃だろう。しかも、中国人による韓国への不満は「観光」にとどまらない。
2月のソチ五輪では、女子ショートトラック1500メートル決勝で韓国選手が中国と米国の選手を巻き込んで転倒。この妨害行為に中国では非難が集中し、過去の国際大会などで韓国選手が中国選手に対して行った卑劣な行為を証明する写真がネット上などに相次ぎ掲載され、話題をさらっている。
韓国事情に詳しい専門家は「すべての韓国人に当てはまるというわけではないが、国民性として自分が一番偉いと思っており、他人を見下す傾向が強い」と説明する。その上で「口に出さなくても、人を見下す態度はすぐに相手に伝わるもの。それが中国人観光客には露骨に出たのではないだろうか。お金を払って、宿泊施設も食べ物もサービスも悪ければ、中国人でなくても二度と行きたくないだろう」と話す。
中国依存高まる朴政権の危うさ
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任1年を迎えた2月25日、1月に発表された「経済革新3カ年計画」の具体的な中身が明らかになった。
最大の目玉は、約4千億円を投じてベンチャー企業を育成し、韓国国内に“ベンチャーブーム”を起こすというものだ。背景にはサムスン電子や現代自動車など財閥系企業と、中小企業との格差が広がり、韓国経済が歪な形となっていることがある。
朴政権では、財閥優遇を是正する方針を掲げたものの、実際には十大財閥が国内総生産(GDP)の約7割を占める構造は変わっていない。同時に、この1年間で最も進んだのが中国経済への依存だ。
韓国紙の東亜日報によると、2013年1~10月の韓国から中国への輸出額は1500億ドルと、初めて日本(1332億ドル)を抜いて世界最多を記録。韓国政府は革新3カ年計画の達成にむけ、交渉中の自由貿易協定(FTA)の締結を急ぐ方針を打ち出しており、米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、韓国の産業通商資源部は交渉参加を表明した環太平洋戦略的経済連携(TPP)よりも、今年は中国とのFTA締交渉を優先する方針という。
このように中国への依存度が増す一方、中国人による韓国への不満が噴出。前出の専門家は「観光などでの問題点は国や企業レベルの摩擦ではなく、中国国民が韓国を敬遠しはじめているということだ。一般人の不満を放置しておくと、事態は想像以上に深刻化することもある」と指摘する。
朴大統領は就任以来、歴史認識を理由に日本との首脳会談を拒み続け、世界中で「反日」外交を展開。こうした状況下、日本から韓国を訪れる観光客は激減しており、貿易などビジネスも停滞し始めている。
ウォン高で主力の輸出産業が低迷する韓国。今や中国だけが頼りであり、その依存度は今後も増すとみられる。だが、中国人の「韓国離れ」「韓国叩き」がヒートアップすれば、韓国がアジアの中で孤立化する可能性も否定できない。