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時代を見通す日本の基礎情報

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新型ロケット「イプシロン」打ち上げ トラブルから再挑戦 12年ぶり

内之浦宇宙空間観測所から打ち上がる新型ロケットイプシロン=14日午後2時、鹿児島県肝付町(山田哲司撮影)

内之浦宇宙空間観測所から打ち上がる新型ロケットイプシロン=14日午後2時、鹿児島県肝付町(山田哲司撮影)
新型ロケット「イプシロン」初号機が14日午後2時、鹿児島県肝付(きもつき)町の宇宙航空研究開発機構(JAXA)内之浦宇宙空間観測所で打ち上げられた。順調に行けば約1時間後、惑星観測衛星「スプリントA」を南米上空の予定軌道で分離する。国産の新型ロケットの打ち上げは主力機のH2A以来、12年ぶり。

 打ち上げは午後1時45分の予定だったが、警戒区域に船舶が侵入する恐れがあり15分延期された。

 イプシロンは固体燃料を使う3段式の小型ロケットで全長約24メートル。JAXAが約200億円で開発した。固体燃料ロケットの打ち上げは、平成18年に廃止された先代のM5以来。

 イプシロンは低コストと効率性が特徴。H2Aの固体ロケットブースターやM5の技術を転用して開発費を抑えた。IT(情報技術)の活用で簡易な打ち上げ管制を実現し、初号機は機体を自動点検する世界初の装置を搭載した。

 打ち上げは当初、8月22日の予定だったが、地上設備の誤配線や機体姿勢の誤検知で2回延期された。

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