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時代を見通す日本の基礎情報

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EU諸国も対中警戒 中国衝撃!英空母の「台湾電撃寄港」浮上

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中国の習近平国家主席が、「戦争準備」とも受け取れる言動を続けている。演説や訓示などで、米国や台湾を念頭にした過激発言を連発し、軍や人民を鼓舞しているのだ。米大統領選の投開票(11月3日)後、米国内が混乱状態になった機に乗じて「行動」を起こす危険性とは。中国共産党政権の暴発を防ぐため、米国中心の自由主義陣営は警戒を強め、抑止行動を続けている。英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」打撃群の極東派遣情報と、日本政界で蠢(うごめ)く「親中派」への懸念。ジャーナリストの加賀孝英氏が、東アジアの緊迫状況に迫った。

 

 「(米国の)脅迫、封鎖、圧迫は通用しない。勝手に行う覇権行動も通用しない」「(朝鮮戦争でわれわれは)米軍の不敗神話を打ち破った」「(米国の運命は)どん詰まりの死路だ!」

 習主席は23日、北京の人民大会堂で開かれた中国軍の朝鮮戦争参戦70周年の記念大会での演説で、然声を荒らげ、米国をこう罵倒し、人民を煽った。

 防衛省関係者は「予想外の激しい演説で驚いた。まるで対米戦争前夜だ」「習氏は13日、台湾や沖縄県・尖閣諸島侵攻の主力部隊とされる、広東省の海軍陸戦隊(海兵隊)を視察した際も、『全身全霊で戦争に備えよ』と命令した。極めて危険だ」と語った。

私(加賀)は「スクープ最前線」で、次のことを報告してきた。

 (1)習氏は本気で台湾侵攻(奪取)を計画している。米国に「これ以上台湾の味方をするなら宣戦布告する」と、あらゆるルートで警告している。

 (2)米国は、台湾を「同盟国」「中国共産党独裁政権の毒牙から『自由・民主』『人権』『法の支配』を守る戦いの最前線基地」とみて、台湾死守を宣言している。

 (3)ホワイトハウスは「大統領選の投開票後、ドナルド・トランプ大統領とジョー・バイデン前副大統領の勝敗の決着がもつれ、米国内が混乱、政治空白が生まれる。その間隙を縫って、中国が台湾侵攻する危険がある」という情報を入手、緊張している-。

 中国は、すでに戦闘態勢のようだ。以下、日米情報当局関係者から入手した情報だ。

 「中国当局は人民に対し、密かに『台湾に親戚、友人、ビジネス関係を持つ者は申し出ろ』という命令を出した。彼らを人質にするつもりだ」

 「中国の複数地域で、人民に食料や緊急物資などの備蓄要請が出た。メディアは連日、『台湾と米国がスパイ活動など卑劣な攻撃をした』と繰り返し、人民の怒りを煽り、戦意高揚させている

 さらに、南シナ海で、こんな動きが。

 「10月中旬、中国海軍は米軍との軍事衝突を想定した『大量死傷者救助』演習を行った。最終準備完了だ。いつ衝突が起きてもおかしくない」

 26日から11月5日まで、日本周辺海空域などで、日米共同統合演習「キーン・ソード」(=自衛隊約3万7000人、米軍約9000人、カナダ軍の艦艇1隻が参加)が行われる。11月からはベンガル湾とアラビア海で、「日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)」の4カ国による合同軍事演習「マラバール」が行われる。すべて、習氏の「軍事行動」を断念させるためのものだ。

◆中国や媚中議員らの甘言・策略にだまされるな

 だが、外事警察関係者はこういう。

 「習氏は必死だ。共産党内で『習降ろし(=クーデター)』が始まっている。新型コロナウイルス対策は失敗、米国とは全面対決、世界が中国を敵視し始めた。すべて習氏の大失政だ。習氏は終わりだ。それだけに怖い。追い詰められた習氏が暴走する危険がある」

 その習氏を、自由主義陣営が押さえ込もうとしている。

 来年1月、「ヨーロッパ最強」とされる英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」打撃群が、南シナ海で初の「航行の自由」作戦を行う予定だ。

 以下、米情報当局関係者から入手した衝撃情報だ。

 「空母『クイーン・エリザベス』を、台湾に電撃寄港させる案が浮上している。『台湾を守る』という決意を宣言するためだ。EU(欧州連合)諸国も『中国は新型コロナウイルスの発生源で、全世界の経済を最悪にした敵性国家』とみている。水面下で『台湾に侵攻すれば国交断絶』と警告している」

 こうしたなか、日本では26日、臨時国会が召集された。

 菅義偉首相に、あえて申し上げたい。中国や媚中議員らの甘言・策略にだまされてはならない。中国は、台湾と同様、わが国固有の領土、沖縄県・尖閣諸島も狙っている。中国の暴挙を断固許してはならない。日本はもっと声を上げるべきだ。

 ■加賀孝英(かが・こうえい)

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