忍者ブログ

時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


In the Korea media "disappointing feeling" without Japan criticized South Korea Joint Conference in

In the Korea media "disappointing feeling" without Japan criticized South Korea Joint Conference in

In the joint press conference after the Summit meeting of three days of President President XI Jinping of China and Korea's Park Geun-Hye, , avoided the criticism without mentioning the historical problem with Japan. Are likely becoming more isolated in Asia as the two countries avoided the more protruding, disappointed photographers in Korea media.

 "In Korea-China Summit joint statement without mentioning Japan's history problem'

 Korea, Yonhap News Agency was delivered 3 days, articles of this title.

 Kono Yohei, Chief Cabinet Secretary statement by Shinzo Abe of release, according to the two leaders ' Japan bashing "as was expected,"compared with last year's Summit, said that "unexpected'" reported.

 In the Summit, appealed for the honeymoon first time in both countries, but about historical issues and Japan cooperation in historical research, such as the comfort women issue incorporating in the joint statement, was only recorded one line documentation.

 Downing Street around the ' top priority was isolated around China. Is was also Korea military comfort women 122 people sued the Korea Government indebtedness. And is rapidly approaching Japan and North Korea are the largest. It would feel deprived of initiative in the peninsula and the two Prime Ministers also. Outcomes Prime Minister Shinzo Abe decided to North Korea some sanctions lifted ago the talks ' and telling.

拍手[0回]

PR

韓国メディアに漂う“がっかり感” 中韓共同会見で日本批判なし

中国の習近平国家主席と、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日の首脳会談後の共同記者会見で、日本との歴史認識問題に言及せず批判を避けた。アジアで孤立化しつつある両国としては、これ以上の突出を避けたとみられるが、韓国メディアにはがっかり感が漂っている。


意外にも「反日」は控えめだった中韓首脳会談(聯合=共同)【拡大】



 「韓中首脳 共同声明で日本の歴史問題に言及せず」

 韓国・聯合ニュースは3日、こうしたタイトルの記事を配信した。

 安倍晋三政権による「河野洋平官房長官談話」の検証結果公表を受け、両首脳による「日本たたき」を期待していたようで、「昨年の首脳会談と比べると、『想定外』といえる」とも報じた。

 今回の首脳会談では、両国の蜜月ぶりがアピールされたが、日本との歴史問題については、「慰安婦問題など歴史研究で協力強化」を共同声明には盛り込まず、付属文書に1行記しただけだった。

 官邸周辺は「中国は孤立回避が最優先だった。韓国も米軍慰安婦122人が韓国政府を提訴した負い目もあったのでは。そして、日本と北朝鮮が急接近していることが最も大きい。両首脳とも、半島情勢で主導権を奪われた思いなのだろう。安倍首相が、中韓首脳会談の直前に北朝鮮への一部制裁解除を決断した成果だ」と語っている。

拍手[0回]

拍手[0回]

" dc:identifier="http://zero.indiesj.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AB%E6%BC%82%E3%81%86%E2%80%9C%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%82%8A%E6%84%9F%E2%80%9D%E3%80%80%E4%B8%AD%E9%9F%93%E5%85%B1%E5%90%8C%E4%BC%9A%E8%A6%8B%E3%81%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%AA%E3%81%97" /> -->

中国シンクタンク研究員の日本礼賛論文

1本のレポートが、日中両国で議論を巻き起こしている。中国のネットメディア「BWCHINESE」が6月11日付で報じた「中国と日本の差―日本にはどれだけ世界一が多いか」と題する論考である。その内容は、中国メディアでは極めて珍しく、日本を礼賛するものだった。そこにはどんな意図が隠されているのか。

 論文は、以下のような内容から始まる。

<中国のGDP(国内総生産)は急速に伸び、国家の総合力は高まりつつある。しかしそれを喜ぶ一方、中国と日本の間に存在する差にも注目しなければいけない。多くのデータが示すように、日本は色々な分野で中国に差をつけている。それは無視してはならないことである>

 寄稿したのは、中国社会科学院の日本政治研究所に所属する王沖・特約研究員だ。中国社会科学院は、中国の社会科学研究の総本山であり、「政府のシンクタンク」として知られている。

 中国政府に非常に近い機関の研究員が、日本を称えるデータをこれでもかと並べているのだ。まずは技術力について。

 中国はGDPで2010年に日本を逆転し、アメリカに次ぐ世界2位となっている。「日本など眼中になし」というのが大方の中国人アナリストの主張だが、王氏の意見は違う。

<たとえば鉄鋼産業はエネルギー消耗量の大きい産業であり、1トンの粗鋼を生産するのに使う石炭の量は各国で大きな差がある。中国は1トンの粗鋼につき石炭1.5トンを使う。アメリカは1トン、対して日本はわずか0.6トンである>

 その技術力を下支えしているのは、科学研究への投資だと論じる。

<近年、日本の総合競争力は衰え気味といわれるが、科学技術競争力はアメリカに次ぎ世界第2位。科学技術研究開発へ投入した資金もアメリカの次で、世界第2位である。これはドイツ、イギリス、フランス3か国の投資総額より多い。(中略)1万人の労働者に対する研究者の比率は世界1位である>

 しかし、後半部分を読むと、著者である王氏の「狙い」が透けて見える。


「透明国際」が公開した『2004年世界反腐敗年度報告』によると、日本は最も清廉な30か国のひとつに選ばれた。日本は世界で収入分配の最も公平な国であり、ジニ係数は0.285である>(編集部注=2000年の水準)

 ジニ係数とは社会における所得配分の不平等さを示す指標である。数値が低いほど平等とされ、高ければ不平等となる。

『習近平の正体』(小学館)などの著書があり、中国の政治経済に詳しいジャーナリストの相馬勝氏がいう。

「中国が今年発表した2013年のジニ係数は0.473で、社会騒乱が多発しかねない基準とされる0.4を大きく超えている。

 この論文は我々が読むと日本を褒め称える点が特に目につくが、実は中国共産党政治の腐敗ぶりを批判することが真の目的ではないか。単純にジニ係数の問題を持ち出せば政府から圧力をかけられる可能性があるため、多角的な要素から日中を比較する体をとったのだと思われます。

 2012年の就任当初から習近平は腐敗撲滅キャンペーンを進めてきたが、共産党内には抵抗する勢力も依然多い。そうした反対派にプレッシャーをかける狙いがある可能性もある。少なくとも確かなことは、この論文は、人民の不満が爆発直前にあることを背景に書かれたということです」

 なるほど、王氏は論文の最後をこんな一文で締めくくっている。

<中国の経済が発展するにつれ、海外では中国の勢いが大袈裟に伝えられた。それで私たちは大喜びしていたのだ。(中略)一方で輝かしいデータの数々は、日本が没落していないことを示している。

 ここで挙げたような日本が私たちより優位であるデータを見て、私たちは劣等感を持つ必要はないが、ただし私は常に「革命いまだ成らず、同志よ、努力を続けよう」と自分たちに言い聞かせたいと思う>

 中国人も中国の矛盾と危うさに気付き始めている。そうしたインテリ層と連携するくらいのしたたかな戦略を持つ政治家が、“優れた日本”にいないものか。

拍手[0回]


説教を垂れる中国に問う、困るのはどちらか日本は「ドイツを模範に…」 

中国の王毅外相(60)が8日、記者会見で日本に敵意むき出しの説教を垂れた。

 「第二次世界大戦後のドイツを模範とすべきだ」

 「過去の清算」を強要したつもりだろうが、在アフガニスタンのドイツ連邦軍基地に建つ慰霊碑を知らぬらしい。ならば以下、教えて進ぜる。

コソボで戦後の戦闘初陣

 ドイツは日本同様、第二次大戦の敗戦国。確かに両国は、国際社会の警戒が薄まり、紛争解決に向けた軍事力提供を期待される。反面国内には、敗戦史観を拭わず不安視する国民がいまだにいる。そのギャップの調整に、エネルギーを費やさざるを得ない。故に、極めて慎重に、極めて抑制的に、安全保障上の戦略・諸政策を展開してきた。しかし、安全保障上の歩みの内実や速度は似て非なる。

 安倍晋三首相(59)は「積極的平和主義」を国内外で訴え、ギャップを埋めようと腐心する。一方のドイツは、冷戦崩壊(1991年)以降、NATO(北大西洋条約機構)やEU(欧州連合)という集団安全保障の枠組みの変質を巧みに活用。「普通の国=戦勝国」の仲間入りを果たすべく、着実・確実に布石を打ってきた。

例えばコソボ紛争(96~99年)で、虐殺をやめぬセルビアへの空爆に攻撃機14機を500回投入した。独連邦軍が戦後創軍されて以来、戦闘行為は初陣。しかも空爆にロシアが反対し、国連安全保障理事会の明確な授権を欠く作戦行動だった。それまでの独軍は直接戦闘を避け、輸送など兵站や医療といった間接支援でさえ、国連PKO(平和維持活動)や安保理が承認したNATOの作戦内でしか派兵していなかった

 2001年の米中枢同時テロ後、国際テロ組織やイスラム原理主義勢力の掃討に向け、米国や英国、フランスなど50カ国近くが国連決議の下、国際治安支援部隊(ISAF)をアフガンに派遣。独軍も最大時4500人を送り込んだ。国防相だったペーター・スュトルック氏(1943~2012年)は言い切った。

 「ドイツ防衛には、アフガンのヒンドゥークシュ山脈であっても派兵は必要となる」

 独軍はウズベキスタンの、アフガン国境近くに基地まで保有した。スュトルック氏は基地の将兵を激励した。

 「戦争を軍事力で止めさせるべき。平和のため、世界中で戦闘準備をせねばならない」

格段に大胆な決断

 国防省報告書《戦争に向けた独軍の準備》でもスュトルック氏は《平和維持と安定化以上の任務を期待する。アフリカでより大規模な役割が期待される》とうたう。

 後任国防相のフランツ・ヨーゼフ・ユング氏(65)も国防白書に《独軍は外国への介入軍事力として、徹底的に再編されるべきだ》と記した

 中国の脅威を前にして尚「集団的自衛権は保有すれど行使できない」と、理解不能な“論理”で足踏みするわが国とは、日本史にはない民族浄化は別として脱敗戦国意識が相当違う。

 日独の岐路はイラクによるクウェート侵攻で勃発した湾岸戦争(1990~91年)だった。独軍は戦闘に加わらなかった。代わりに、地中海での機雷掃海やトルコへ軽攻撃機18機+防空要員700人を派遣。米国への財政・物品支援100.7億ドルのほか、トルコやイスラエル、英仏、エジプト、ヨルダンに莫大な各種経済援助を行った。ところが、東西ドイツの再統一を助けた西側諸国の議会やメディアは、戦闘正面を回避する同盟国ドイツを非難した。

 どこかで聞いた話。そう、わが国も1兆3000億円近い資金援助を実施した。だが戦後、クウェートの感謝決議の中に、日本国名はなかった。自衛隊を派遣できず、事実上の傍観を決め込んだ反発は大きかった。そこで日本政府は、PKO協力法を成立させ、自衛隊の海外派遣第一号となる海自によるペルシャ湾での機雷掃海を実現した。

 しかし、ドイツの反応は格段に大胆だった。連邦憲法裁判所が94年、NATOや西欧同盟(WEU)の域外での軍事力行使は可能という合憲判断を下したのである。前述したセルビア空爆やアフガンでの対テロ戦はこの判断で可能となる。カンボジア(医療/92~93年)やソマリア(兵站支援/92~95年)でのPKO、ボスニア紛争(92~95年)におけるアドリア海での制裁監視といった、周到且つ慎重な段階を意識的に踏み、内外の反応を見極めた上での繊細な決断は見事というほかない。

アフガンに建つ慰霊碑

 ところで、中国の李克強首相(58)は5日「第二次大戦の勝利の成果と戦後国際秩序を守り抜く」と述べた。日本との戦闘を避け続けた中国共産党が「戦勝国」を気取る。朝鮮戦争(50~53年休戦)以降現在の海洋侵出まで、「戦後国際秩序」をいちいち壊してきた中国が「守り抜く」と嘘をつく。

 片腹痛いが、日本が「ドイツを模範」とし、戦後国際秩序に厳格に従い、集団的自衛権行使や多国籍軍参加に道を開くと、困るのは中国。そもそも独憲法裁判所は、合憲判断を下すにあたり《基本法(憲法)が定める『独防衛』とは国境を守るだけでなく、危機対応や紛争防止など世界中のどこであれ、広義でのドイツの安全を守るに必要な行動》と断じた。この判例以前の「独防衛」は、自国とNATO同盟国の域内防衛に限ると解されていた。判例は安倍内閣が進め、中国が恐れる、憲法解釈変更そのものなのだ

 国際秩序への貢献には、強力な諜報機関も必要だ。ドイツは、総合力においてCIA(米中央情報局)をしのぐ米国防総省国防情報局(DIA)にまで情報提供できる連邦情報局(BND)を持つ。見習おう。

 何より、国際秩序を乱す国家に対する抑止力の飛躍的強化は不可欠だアフガンに11年も駐留した独軍では60人近い将兵が戦死した。冒頭触れた慰霊碑は、英霊を悼むべく建立された。独国民は第二次大戦後初めて「戦死」という響きを、悲しみとともに現実感を持って受け止めた。ただし、勇敢に戦った英霊はドイツの精強ぶりを再び世界に印象付け、祖国やNATOの守護神となった。

 そういえば、ドイツの兵器輸出は米露に次ぐ第3位で、4位の中国を上回る。中国の仰せの通り、ドイツを手本とする分野は目白押しだ

拍手[0回]


中国の新世界秩序の野望・・・すべての国は中国支配の下に物乞いとなる

 中国の李克強首相(58)訪英(6月)を報じた英ガーディアン紙の表現は衝撃的であった。2兆4000億円超の成約を揶揄する《李氏は新たな属国に気前よく金品を与える植民地総督》との件ではない。李氏が《新たな世界秩序に歓喜》という前段である。英国政府は李氏滞在中、自由を求める人民を大虐殺して25周年を迎えた《天安門事件》を封印した。欧州は中国の暴力や侵略行為に目をつぶり、富の提供を受ける不正義に罪悪感を逓減させている。日本も中国経済なしに自国経済を語れないが、近隣で、安全保障・歴史問題を抱え、ユーラシア大陸東端=極東の危機に関心の薄い現代欧州とは温度差が大きい。(SANKEI EXPRESSエリザベス英女王(左)と面会する中国の李克強首相。女王が国家元首ではない李氏との面会に応じるのは異例であり、英国は特別扱いに終始した=17日、ウィンザー城(AP)

エリザベス英女王(左)と面会する中国の李克強首相。女王が国家元首ではない李氏との面会に応じるのは異例であり、英国は特別扱いに終始した=17日、ウィンザー城(AP)

 ところが、海洋航行の自由が国是と言って差し支えない米国の対中姿勢までぐらついている。現状が進行すれば、富と引き換えに中国の武威・暴力を黙認する《新たな世界秩序》が日本の頭越しに完成してしまう。わが国が集団的自衛権行使や集団安全保障参加を制限するのなら、欧米との価値観の隔絶は広がり《新たな世界秩序》は中華圏の様相を濃くしていく。日英同盟を結びながら、第一次世界大戦(1914~18年)で積極的に欧州派兵しなかった大日本帝國の錯誤と、その後欧米列強が強める反日姿勢とは無縁ではない。

屈辱の19~20世紀の復讐

 近代史に度々登場する欧米列強の「中国贔屓(びいき)=日本たたき」は日本を孤立させ、悲惨な結末を歴史に刻んだ。《ワシントン会議/21~22年》では、第一次大戦で日本が獲得した中国内のドイツ租借地利権を、中国に肩入れした英米両国により、ほぼ全面的に放棄させられた。3年前の《パリ講和会議》では、日本が発議した《人種的差別撤廃提案》の取り下げを条件に英米も日本の利権を認めており、完全な裏切りだった。

 ワシントン会議には日中英米の他、オランダやフランス、ベルギーも参加した。いずれも、太平洋や東アジアに権益を有した国だ。92年後の今年、中国の習近平国家主席(61)は蘭仏やベルギー、それにドイツを訪れた。李氏が《総督》なら、主席就任後初めて欧州を歴訪した習氏は《皇帝》だった。

 オランダとベルギーの国王が各々開いた晩餐会に、習氏はドレスコードなど眼中にないかのように人民服で臨んだ。仏独では中国との経済関係がいかに有益かを上から目線で説諭。《属国に気前よく金品を与える皇帝》を気取った。一方で《皇帝》は密かにほくそ笑んでいた。

ドイツでは、中英間の「阿片戦争(1840~42年)以来、列強に奴隷扱いされた歴史の悲劇」に触れた。戦争後、英国が中国と交わした不平等条約を“手本”とし、列強は同様の条約を次々に締結した。李氏が到着した英空港に敷かれた赤絨毯が3メートル短いと文句を付けてもおり、屈辱の19~20世紀を忘れられない中国は復讐を始めたのだ。

米に強固な対抗意志なし

 復讐劇には世界が注目する舞台が必要だ。英紙が指摘した《新たな世界秩序》こそ復讐の舞台だが、近代以前とは「役者」が入れ替わった。金品をバラマキ「主役」を掌中に収めた中国は「富が欲しくば、虐殺や軍拡に口を出すな」と凄む。《中国の傲慢な態度に耐えている》と、歴史の「脇役」に降格されていく英国の悲劇を伝える英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)報道は痛々しかった。

 英国は過去の「脚本」さえ放棄したかに見える。大英帝國~冷戦の時代まで、この島嶼国家が堅持した基本戦略は、野心的強国に欧州大陸が支配されぬよう複数国が適度な均衡を保つ情勢の継続だった。大陸統一の暁には、英国に矛先が向くためだ。中国は一部欧州諸国に加え、欧州の裏庭=アフリカを筆頭とする発展途上の英連邦諸国に、経済ばかりか軍事目的の大接近を謀っている。英国は為す術もない。

 英基本戦略を米国は学んだ。南下するロシア帝國のアジア大陸支配も、日本による滿洲/一部海域支配も拒絶した。前者は日露戦争(1904~05年)を続ける国力が尽きた日本に寄った仲裁役として、後者は日露戦争以降、大東亜戦争(1941~45年)敗戦後にいたるまでの反日/日本弱体化戦略として具現化された。しかし、どうしたことだろう。東/南シナ海内で一国支配を強める中国に対しては、強固な対抗意志が感じられない。

 バラク・オバマ米大統領(52)は5月の演説でも「経済的台頭と軍事拡大が近隣諸国の懸念を呼んでいる」「南シナ海などで局地的攻撃性が放置されれば同盟国に影響を与え、米軍が巻き込まれる」とひと事。FTも《同盟国は高尚な言葉と、地政学的大挑戦から絶えず距離を置くこととの落差にウンザリしている》と酷評した。

目覚めた獅子は文明的?

 《落差》といえば、フランクリン・ルーズベルト米大統領(1882~1945年)が日本に示した警戒・憎悪と、今日の対中姿勢はあまりに違う。支那事変が起こると1937年、ルーズベルトは世界に蔓延する疫病=無法を隔離すると、日独を念頭に《隔離演説》で非難した。曰く-

 「罪なき人々や国々は残酷にも、正義感も人道的配慮も欠如した力と覇権への貪欲さの犠牲となっている▽他国の権利と自由を尊重し侵略に終止符を▽条約違反と人道的本能無視に共同で反対せねばならない」

今の中国に向けるべき演説だが《高尚な言葉》で演説を飾るオバマ氏に斯くの如き激烈な挑発は期待できぬ。見透かすように習氏は2013年、大統領に「太平洋には米中両大国を受けいれる十分な広さがある」と提案した。古典的帝国主義の発想は反文明行為である。演説でルーズベルトはこうもうたった。

 「国際的無法状態は条約違反の外国領侵略で始まり、文明基盤自体が深刻に脅かされる段階に達した。法や秩序や正義のある状態へと文明を進展させた実績と伝統は払拭されつつある」

 ところで習氏はフランスで、ナポレオンが「中国は眠れる獅子。一度目覚めれば世界を揺るがせる」と語った故事にならい講演した。

 「獅子はもう目覚めている」

 「目覚めた」事実は認めるが、次に発した野暮なジョークに、聴いていた日本の外交官は笑えなかったに違いない。

 「この獅子は、平和で、親しみやすく、文明的だ」

拍手[0回]