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夏本番を前に気をつけたいのが、水分不足による熱中症や血栓。この時期は、知らないうちに脱水状態になることも多いという。「起床時の水分補給は大事。就寝時は汗で意外と多くの水分が排出され、脱水状態になっています。入浴前後も、水分補給が必要です」 こう語るのは元グラドルで、現在はタレントとしても活躍する女医の木村好珠氏。また、食事の際の水分補給にも、健康効果を高めるコツがあるという。「水分は食事前に。食事中だと胃酸が薄まり、消化によくありません。食事30分前くらいに水分を取ると、胃のぜん動運動にも働きかけるので、ダイエット効果もあります」(前同)
夏場はペットボトルの水を携帯する人も多いだろうが、水の種類によっても、体への影響は変わるという。「硬水のほうがミネラルなどの栄養素が多く含まれているから、水分補給には適しています。ただし、日本では軟水が主流なので、胃腸に負担をかけやすい。特に胃腸が弱い人は、軟水を飲み、塩分ミネラルは別で取ることをオススメします。飲む際は、一気に多量ではなく、“こまめに少量”を心がけましょう」(同)
とはいえ、水だけでは飽きるし、味気ない……。「嗜好飲料を体に悪くない順に挙げると、紅茶、アイスコーヒー、お茶、フルーツジュース、サイダー・コーラ類です。すべてあまり良くないんですが、特に、玉露やコーヒーはカフェイン量が多く利尿作用があるので、選ぶなら紅茶か玄米茶を。フルーツジュースは栄養分はあるので夏バテで食欲がないときに飲むのはアリ。しかし、サイダー類同様に糖分が高く、脱水を引き起こす可能性があるので、同時に水を摂取しましょう。コーラはカフェインも含まれているので、特によろしくありません」(同)
また、身近なお茶にも大きな違いがあるという。「飲むなら麦茶、ウーロン茶、ジャスミン茶、緑茶の順。麦茶はカフェインがないので水分補給向き。ジャスミン茶と緑茶は同等のカフェインが含まれています。緑茶の中でも玉露だと、カフェイン量が一気に上がるので要注意です」(同)
さらに温度も重要だ。「汗をかいているときは、体内の熱を下げたほうがいいのと、ホットは吸収が遅いので、アイスがいいです。しかし、冷たすぎると胃に負担がかかるため、暑いときは10〜15℃程度がオススメ。常温が最も水分補給に適しています」(同)
夏を乗り切ろう!
スイス空軍の飛行隊は6日、同国の航空パイオニアの没後100年を記念するイベントで、卓越した飛行技術を披露した……はずだったが、間違って近くのヨーデル祭りの上空で曲技飛行を繰り広げ、参加者たちを驚かせた。
空軍飛行隊パトルイユ・スイスは、英空軍のレッド・アローズ、米空軍だとブルー・エンジェルスに相当する曲技飛行隊。
この日、同国ランゲンブルックで開かれた、オスカー・ビーダー氏を称える式典会場の上空を飛行する予定だった。
ビーダー氏は22歳だった1913年に、アルプス山脈を両方向から飛行機で越えることに初めて成功。スイス最初期のパイロットとして、歴史にその名を残した。
ランゲンブルックはそのビーダー氏の故郷で、この日の曲芸飛行の舞台となるはずだった。ところが、西に約6キロ離れたミュームリスヴィルでは第31回ノースウェスト・ヨーデル祭りが開催中で、そこで張られていたテントを眼下に見つけた飛行隊長は、部隊をその上空へと率いて行ったという。
スイス軍の報道官は、同国のドイツ語紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングの取材に、飛行隊の航空機F-5EタイガーⅡにはGPS機能が搭載されていないと説明した。
ヨーデル祭りの参加者たちは、予期せぬ航空ショーを楽しんだという。
アメリカのマクドナルドで座席に体を横たえて寝ていた男性の写真が最近、ソーシャルメディアで急速に拡散された。ただ、おそらく最初に意図された目的とは違う意味をもつようになっていた。
この写真は、ジョージア州ファイエット郡のマクドナルドで撮影された。
当初、「これだから(中略)ファイエットヴィルから引っ越したくなる」との説明とともに、フェイスブックに地元の話題として投稿された。
投稿した女性は、「街の中心部のマクドナルドにいたら、座席で寝ているこの男を見た。座席で寝ている人がいると従業員に言いに行くと、彼女の反応は『ええ、知ってます、ははは、いいんです』だった。私は『よくなんかないけど、まあ知らない』と言った」と書き、怒りを表す絵文字で文章を締めくくった。
ところが、男性はホームレスで、実はこのマクドナルドで1日2シフトを働いていて、シフトとシフトの間に休息を取っていたことが判明。すると地元ファイエットヴィルで、男性をあざけるのではなく、支援しようという声が高まった。
地元テレビWSB-TVの記者マット・ジョンソン氏が、男性はサイモン・チャイルズ氏(21)だと突き止めた。チャイルズ氏は、母親が最近亡くなり、生活苦に陥ったと説明した。
さらに、幼い息子の子育て中で、家族を養うのに苦労していると話した。
チャイルズ氏はWSB-TVに、「自分の写真が出ているのはちょっと傷ついた」と述べた。
「悪く書かれて、誰も気にしていないんじゃないかと思っていた」
しかし、チャイルズ氏の窮状が報じられると、息子におむつや服を贈る人が現れるなど、地域で温かい反応が起きた。
「この地域でそんなことをしようと気遣う人はいないと思っていたけど、そうじゃなかった」
近所のレストランの調理師2人は、チャイルズ氏に車を貸すと呼びかけた。地元の理髪師は、仕事探しの面接のためとして、無料でチャイルズ氏の散髪を申し出た。
WSBのジョンソン氏は26日、散髪後のチャイルズ氏の写真をツイッターに投稿。「昨夜、私たちのニュースが放送されてから、サイモンは地元の理髪店で無料で髪を切ってもらった。新しい仕事のチャンスにも恵まれていると、彼は言った」とツイートした。
チャイルズ氏はWSB-TVに、フェイスブックに自分の写真が出たおかげで、仕事のオファーがいくつかあったと話した。また、自分と息子が安定した住まいを見つけられることがとてもうれしいと述べた。
一方、チャイルズ氏に恥ずかしい思いをさせようと、同氏の写真を最初にフェイスブックに投稿した女性に対しては、ソーシャルメディアで批判が巻き起こった。
ある人は「誰かに恥をかかせるのはかっこよくない」と投稿。チャイルズ氏を批判しようとした彼女の狙いについて、「裏目に出た」と評した人もいた。
この女性はWSB-TVの取材に対し、撮影には応じなかったが、チャイルズ氏に恥をかかせる意図はなかったと述べた。
困難に直面しているチャイルズ氏に、思いやりを表明する投稿もあった。
あるツイートは、「母親を亡くし、それでも残りの人生を生きていかなければならないのはどんな感じか知っている」とし、「すでに弱っている人を傷つけるのはだめだ」とつづった。
チャイルズ氏が経験したのは、「見知らぬ人への辱め(stranger-shaming)」の一例だ。自分が不快と思う行為などを写真や動画で撮り、ソーシャルメディアにアップする。
電車など公共交通機関で脚を広げて座る男性、図書館で眠る学生、赤いズボンをはいた男性、居眠りしている通勤者などが、これまで物笑いの種となっている。
多くの場合、写真は特定の行為を批判する目的でつくられた私的グループで共有される。
例えばフェイスブックには、飛行機内で不適切な行動をとる乗客の情報ばかり集めたページが存在し、51万人以上が「いいね」をクリックしている。