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時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

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Chinese warships without issued temporary territorial invasion kuchinoerabu island surrounding waters sea police action

The ministry of defense 15, chinese naval vessels entered territorial waters around the mouth kuchinoerabu island, kagoshima prefecture announced. the chinese ship into the waters of the seas for the first time. the chinese already left territorial waters. maritime security act has not been issued for self-defense.

 government is stepping up surveillance and gathered more information and analysis of china's intentions in a hurry. according to the ministry of defense, 15, 3:30 around the chinese navy's dong diao ship one mouth kuchinoerabu-jima west waters southeast forward maritime self-defense force p3c patrol aircraft has confirmed from the sky. ship 5:00 about an hour and a half later, from the kagoshima prefectural yakushima (kagoshima prefecture) south out of territorial waters.

 msdf warned "in japan's territorial waters" in chinese. senior defense ministry official explaining the purpose of the chinese perspective 'might chase india ships joined the u. s.-japan signs joint exercises have done in the same area from 10 "malabar" two ships".The government move to "innocent passage" is recognized in international law, analyze whether or not hit in a hurry. nakatani former defense minister, told reporters: "very few examples.

 continued interest of chinese warships, like to keep surveillance "as stated. concerning the movement of the chinese navy, earlier this month on the 9th day junky i class frigate 1 kuba island northeast of the islands area into escort "seto auger" has been confirmed. ministry of foreign affairs had been protesting to the chinese side.

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感動秘話台湾人が美知子妃を救う

美智子健康管理的被和商談的臺灣的名醫,公寓shukuki的訃告在整個臺灣從皇太子妃時代起跑,循環了的是15年2月。應該是重要的恩人,但是那個事實正對美智子來説在皇居中當初被認爲是秘密。皇室記者、鬆崎敏彌説。
 
公寓老師的遺族以及有關人員盡管"通知了宫内廳立刻是否"美智子迫使,不被受到打擊"但是擔心,放時間,結果是∶好像轉告給了"。這意味着曾作爲那麽深的關系。那個時候,美智子,被到3天1夜的强行的日程出席原比利時的fabirao王妃的國葬了。也没親信由于報告對失掉了海外皇室nonakademoichibanno親密的朋友的美智子躊躇不定了的有勉强。而且70年的祭奠的旅途,帕勞訪問正2個月以後戰後等候。因爲當時剛毅,并且盡管不安和感覺美智子相適合了必須做但是的話被支持在陛下表現所以
 
首先即使認定即使知道了訃告也,在立場上,趕到臺灣的不可能。這樣的話想削减負擔

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桝添知事存在価値が消滅後は辞任のみ



舛添都知事の政治資金公私混同疑惑。なにが残念って、政治家ならウソでも銀座や赤坂の寿司を食べてほしいのに舛添氏は「自宅(別荘)近くの回転寿司屋」だった。もういけない、所帯じみてる。他には税金で「ホテル三日月」家族旅行疑惑もある。これも不思議なのがホテル三日月という選択である。妙に庶民感覚だ。
 今回の報道で「舛添さんにはノブレス・オブリージュの精神を」と番組でコメントしている人がいた。でもそんなことはわかっている。
『政治の世界でも「ノブレース・オブリージュ」、つまり「高貴なものには責任がともなう」ということを再認識すべきである。』
 これは舛添氏が自著で書いている文だ。タイトルはずばり『賤業としての政治家』(飛鳥新社・89年)。
 マックス・ウェーバーの『職業としての政治』 を前提にして書いているのは想像できるが、読みなおすと今回の示唆に富んでいる。
『賤業としての政治家』が書かれた当時はリクルート事件まっさかりの頃。東大助教授の舛添氏は、政治を「高貴な」仕事、つまり「貴業」と呼ぶ。利益を得るビジネスのような「実業」とは違うのだと。
 しかし、カネを媒介にして政治を「実業」の世界に引きずり込むと、政治は「貴業」から「賤業」へと堕落する。未来の都知事はこのように書いている。
 そして「善い政治」とは、普通の人々が常日ごろ政治のことを考える必要もなく、自分の仕事に集中できる状態だと説く。つまり、政治家のスキャンダルは、政治をあまりにも目立たせることになるから「悪い政治」だと。コストが高いと書く。
 まさしく今の舛添都知事をめぐる事態がそうではないか。家族旅行や家族との飲食費を税金で処理するのは、あまりにも庶民にわかりやすすぎた。庶民ウケしてしまった。
 私は、前都知事・猪瀬直樹の「罪」は徳洲会から5000万を借りていたことではなく、説明の場でオロオロしていたことだと今でも思う。トップがあの気の小ささでは東京が非常時になったときに信頼できないと思った。それに対して舛添氏の「救い」は、猪瀬氏よりも図々しそうなところだった。エラそうな雰囲気を伴う自称・高貴の気配で。
 だから海外出張の高額ホテル代も、湯河原への公用車通いも、「高貴キャラ」だから都民に尽くせるという論理なんだろうとしぶしぶ理解した。「おぬしもワルよのう」とニヤニヤできた。
 しかし今回の「税金で家族にメシを食わす疑惑」で舛添氏の高貴幻想は逆に消えた。
 それだけではない。公私混同の数々に私はヤバさを感じたのだ。セコさだけを問うてるのではない。もし東京が非常時になれば、都民を捨ててさっさと家族と逃げそうではないか。そんな「庶民感覚」にヤバさを感じるのだ。私的さを優先する人なのだから。
 舛添という都知事は「貴業」ではなく、やはり「実業」であり「賤業」だった。今まで自分を成り立たせていた高貴キャラがフェイクだと知れてしまった。
 つまり、存在価値はなくなったのである。

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2020年東京オリンピック中止が浮上

2020年夏のオリンピックの東京への招致に関連して、日本側が国際陸上競技連盟に協賛金を振り込んだ可能性があるとフランスの検察当局が明らかにし、本格的に捜査を始めた件。仮に不正が見つかれば、開催地が「ロンドン」に変更される可能性があると、海外mailOnlineが報じた。
 東京五輪招致委員会は、シンガポールのブラック・タイディングス社に2回にわたって2億超にもなる金額を送金。受け取ったのは国際陸上競技連盟会長ラミーヌ・ディアク氏の息子、パパ・ディアク氏とのこと。JOCはこの金銭のやり取りを「コンサル料」や「成功要因分析」としているが、受け取りの張本人であるパパ・ディアク氏と現在連絡が取れず隠れているという状況を考えれば、説得力には乏しいだろう。この「裏金問題」には、五輪開催の際にそのマーケティング部分を掌握する大手広告代理店の電通が絡んでいるという情報もあるが、ペーパーカンパニーを経由して送金していたという事実からも疑いの目を向けざるを得ず、堂々とコンサル費を支払わなかった事実も説明がつかないだろう。まだ不正が確定したわけではないが、極めて厳しい状況といえる。最終的にはIOCが決定を下すので一概にはいえないが、情勢は最悪である。
 ネット掲示板や経済アプリなど、様々な媒体で様々な人が意見を出しているが、もはや東京五輪への期待や希望など皆無に等しい。「中止なら残念だが、仕方がない」「多額の税金が無駄になるけど言い訳のしようがない」「いっそここで中止にすれば余計な費用負担がなくていい」「これ以上恥をさらす前に」などなど、もはや開催に関してネガティブな回答だらけの状況。
 もともとエンブレム問題に競技場ならびに開催にかかる費用の問題などゴタゴタ続きだった東京五輪への動き。開催後の財源と終了後の施設維持や利用をどうするのかもはっきりせず「負の遺産」が残される可能性も指摘されていた。結局は中には今回の中止可能性の報道を「朗報」と捉える声すらある。2020年後のことを考えずに突っ走る「老人たちの自己満足」が寸断されたという理由からこういった声も非常に多いのだ。
 象徴的なのは、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長である。森会長は16日、「NEWS23」(TBS系)に出演し、大会経費が大幅に増える問題について「最初から計画に無理があった」と発言。何を今さら、他人事かという話である。その計画をコントロールしマネジメントするのがトップの務めだろう。「無理があった」の一言ですむなら簡単なこと。結局森会長をふくめ、大会を動かすトップ層が自分本意であることをさらけ出してしまった。財源が無尽蔵にあると勘違いしているからこそできるこの発言。さすがは失言の帝王といったところか。
 もはや国民から「歓迎されない大会」に変貌しつつある東京五輪。政府や招致委員会、電通に東京都は、仮に本当に開催中止となったらどう責任を取るのか。開催しようがしまいが誰も喜べないこの状況に呆然とするばかりだ。舛添要一都知事どころではない。

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尖閣の世界遺産登録を狙う中国の地図爆買い

 
中国・湖南省長沙の印刷工場で、刷り上がったばかりの中国の「公式地図」。ニセ地図よろしく、尖閣も中国領としている=2014年6月27日(AP

 中国人は日本製品を爆買いするが、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を中国領だと明示する地図は見つけられぬようだ。日本領なので当然だ。中国が古地図市場が充実する欧州などで、外交官や工作員を使い「もっともらしい地図」を買い漁る《地図戦》は小欄で紹介したが、購入への執念は異常性を増す。「地図」をユネスコ(国連教育科学文化機関)に提出→尖閣を世界遺産登録→領有権を世界に発信する謀略を策定中だと、小欄は観ているためだ。
となると、残る手段は偽造。模倣品王国の中国なら、さぞ精巧なニセ地図が仕上がるはず。尖閣を日本領と明記した中国政府発行(1969年)の公式地図を日本政府が3月に公表した直後、中国外務省報道官は「帰属を示す百枚、千枚の地図を探し出せる」と自信たっぷりだったが贋作技術へ寄せる信頼だったのだ。寺田寅彦(1878~1935年の随筆《地図をながめて》に次の一節がある。

 《一枚から(中略)得らるる有用な知識は到底金銭に換算することのできないほど貴重なものである》

海のシルクロードで準備

 次々に明るみに出る尖閣の日本領有を証明する地図はこれに当たる。対する中国は、日本や領有係争相手国を利する中国内外所蔵の真っ当な地図を密かに焚書にしている。随筆は続く。


 《一枚を絶版にして、天下に撒布されたあらゆる標本を回収しそのただ一枚だけを残して他はことごとく焼いてしまったとしたら、その残った一枚は(中略)場合によっては一万円でも買い手があるであろう

 随筆を発表した1934年当時の政府予算=22億円を考えれば1万円は大金。中国に燃やし尽くされる前に、大枚をはたいても尖閣領有を証明する地図=文化財を保護する覚悟が、現在の日本政府にも求められる。

 中国沿岸部の9都市は2014年、古代の輸送ルート・海のシルクロードを世界遺産に登録すべく準備を始めた。文化遺産担当官庁が南シナ海のパラセル(西沙)諸島海域で頻繁に歴史調査を行い、清朝時代の建設資材などを見つけた、とか。16年を目途に沈没船発掘にも乗り出す。パラセルは全島嶼を中国が実効支配するが、ベトナムや台湾も領有権を主張している。スプラトリー(南沙)諸島へも調査・発掘を拡大中だ。スプラトリーは中越台に加えフィリピン/マレーシアが入り乱れて実効支配する。歴史調査・発掘を隠れミノに、領有権を世界に向け発信する中国の野望はミエミエ


そも、南シナ海の海底を掘削して出る大量のサンゴや砂・岩で8平方キロを埋め立て、コンクリートを流し込んで数多の軍事基地を構築、環境破壊を止めない中国が世界遺産申請=文化財保護とは片腹痛い。浚渫船やブルドーザーを使う荒っぽい掘削は、係争相手国の歴史的文化財を葬るのにも都合良さそうだ。

「歴史調査用基地」も出現

 必要とあらば《戦略的国境(辺疆)》を拡張し、他国領だろうが編入する覇道を“王道”だと錯誤する、中華帝国の狂信性は怖い。従って、中国が尖閣の世界遺産登録に食指を動かしても驚きはしない。尖閣が歴史的に海のシルクロードの道筋に在ったか否かは、この際意味を持たぬということ

 “歴史調査・発掘用基地”も浙江省温州市に出現する。一つは準軍隊・海警局の管轄で、50ヘクタールの敷地に排水量1万トンの公船6隻が停泊できる1200メートル岸壁や航空機用格納庫の完成を目指す。中国大陸の都市中最短の350キロで尖閣に至り、現行基地に比べ100キロ航路が短くなる。一方、温州市沖の島では軍の基地が建設中で、滑走路やヘリポート、最新レーダーや高速通信施設が設けられる。尖閣まで300キロで、沖縄本島からより100キロも近い。

航路短縮と公船の大型化は、尖閣海域における遊弋期間を飛躍的に延長し、既成事実の積み上げに貢献する。

 中国は現代版シルクロードでも陰謀を巡らす。習近平・国家主席(62)は13年に《シルクロード経済ベルト》と《21世紀海上シルクロード》を別々に打ち出し、14年に2つを合わせた《一帯一路》構想を明らかにした。中国を起点に、ベルトは(1)中央アジア・ロシア~欧州(2)中央アジア~西アジア~ペルシャ湾~地中海(3)東南アジア~南アジア~インド洋の3陸路。ロードは(1)南シナ海~インド洋~欧州(2)南シナ海~南太平洋の2海路。いずれも、世界経済の大動脈だった古代シルクロードの再現を強烈に意識する。

「一帯一路」構想の正体

 
(1)政策の意思疎通
(2)インフラ・交通の整備・連結
(3)貿易円滑化
(4)資金融通
(5)民心の意思疎通-の5分野で沿道・沿岸国との協力をうたう。中国は「古代シルクロードも芸術・技術・学術や人々の交流を通じ経済・文化・社会発展や異文明同士の対話・融合を進め平和・友好を築いた」と「ウィン=ウィン関係」を強調。「中国版マーシャルプラン」とさえ自賛する。確かに第二次世界大戦(1939~45年)後、疲弊した欧州の復興を米国が援助し、米国企業にも巨大な欧州市場を提供したマーシャルプランは米欧双方に利益をもたらした。

ただ、「中国版」は一帯一路の沿道・沿岸に多い途上国への影響力を強めるマキ餌にとどまらず、後に軍事援助に重心を移した本家・米国版を手本にしているのではないか。

 実際、一帯一路構想発表2カ月前、早くもこの構想は火薬臭を漂わせながら正体を現す。スリランカ・コロンボ港に入る外国軍艦は協定上、港湾局が管理運営する埠頭に入港する。ところが、中国海軍の潜水艦は中国企業が管理運営をまかされたコンテナターミナルに投錨し、自国軍港の如く振る舞った。別の港では、公開入札もなく管理運営権が中国に渡った。

 恐るべきは中国の手口。複数のインド洋沿岸国で巨額投資を行っているが、まずは商業港として完成させ、貿易急増を待つ。被投資国は政治・経済上の中国依存を深め、借款条件緩和などのワナで管理運営権を奪われる。ここまでは現に各国で起きているが、中国が整備した多くの“商業港”に、中国海軍艦艇がワガモノ顔で出入りする風景を見る日もそう遠くない。独裁者と汚職が跋扈する国々を貫く陸上の《経済ベルト》は、もっと早く軍用道路と化すやも知れぬ。防犯標語にもある。

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 中国人は日本製品を爆買いするが、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を中国領だと明示する地図は見つけられぬようだ。日本領なので当然だ。中国が古地図市場が充実する欧州などで、外交官や工作員を使い「もっともらしい地図」を買い漁る《地図戦》は小欄で紹介したが、購入への執念は異常性を増す。「地図」をユネスコ(国連教育科学文化機関)に提出→尖閣を世界遺産登録→領有権を世界に発信する謀略を策定中だと、小欄は観ているためだ。
となると、残る手段は偽造。模倣品王国の中国なら、さぞ精巧なニセ地図が仕上がるはず。尖閣を日本領と明記した中国政府発行(1969年)の公式地図を日本政府が3月に公表した直後、中国外務省報道官は「帰属を示す百枚、千枚の地図を探し出せる」と自信たっぷりだったが贋作技術へ寄せる信頼だったのだ。寺田寅彦(1878~1935年の随筆《地図をながめて》に次の一節がある。

 《一枚から(中略)得らるる有用な知識は到底金銭に換算することのできないほど貴重なものである》

海のシルクロードで準備

 次々に明るみに出る尖閣の日本領有を証明する地図はこれに当たる。対する中国は、日本や領有係争相手国を利する中国内外所蔵の真っ当な地図を密かに焚書にしている。随筆は続く。


 《一枚を絶版にして、天下に撒布されたあらゆる標本を回収しそのただ一枚だけを残して他はことごとく焼いてしまったとしたら、その残った一枚は(中略)場合によっては一万円でも買い手があるであろう

 随筆を発表した1934年当時の政府予算=22億円を考えれば1万円は大金。中国に燃やし尽くされる前に、大枚をはたいても尖閣領有を証明する地図=文化財を保護する覚悟が、現在の日本政府にも求められる。

 中国沿岸部の9都市は2014年、古代の輸送ルート・海のシルクロードを世界遺産に登録すべく準備を始めた。文化遺産担当官庁が南シナ海のパラセル(西沙)諸島海域で頻繁に歴史調査を行い、清朝時代の建設資材などを見つけた、とか。16年を目途に沈没船発掘にも乗り出す。パラセルは全島嶼を中国が実効支配するが、ベトナムや台湾も領有権を主張している。スプラトリー(南沙)諸島へも調査・発掘を拡大中だ。スプラトリーは中越台に加えフィリピン/マレーシアが入り乱れて実効支配する。歴史調査・発掘を隠れミノに、領有権を世界に向け発信する中国の野望はミエミエ


そも、南シナ海の海底を掘削して出る大量のサンゴや砂・岩で8平方キロを埋め立て、コンクリートを流し込んで数多の軍事基地を構築、環境破壊を止めない中国が世界遺産申請=文化財保護とは片腹痛い。浚渫船やブルドーザーを使う荒っぽい掘削は、係争相手国の歴史的文化財を葬るのにも都合良さそうだ。

「歴史調査用基地」も出現

 必要とあらば《戦略的国境(辺疆)》を拡張し、他国領だろうが編入する覇道を“王道”だと錯誤する、中華帝国の狂信性は怖い。従って、中国が尖閣の世界遺産登録に食指を動かしても驚きはしない。尖閣が歴史的に海のシルクロードの道筋に在ったか否かは、この際意味を持たぬということ

 “歴史調査・発掘用基地”も浙江省温州市に出現する。一つは準軍隊・海警局の管轄で、50ヘクタールの敷地に排水量1万トンの公船6隻が停泊できる1200メートル岸壁や航空機用格納庫の完成を目指す。中国大陸の都市中最短の350キロで尖閣に至り、現行基地に比べ100キロ航路が短くなる。一方、温州市沖の島では軍の基地が建設中で、滑走路やヘリポート、最新レーダーや高速通信施設が設けられる。尖閣まで300キロで、沖縄本島からより100キロも近い。

航路短縮と公船の大型化は、尖閣海域における遊弋期間を飛躍的に延長し、既成事実の積み上げに貢献する。

 中国は現代版シルクロードでも陰謀を巡らす。習近平・国家主席(62)は13年に《シルクロード経済ベルト》と《21世紀海上シルクロード》を別々に打ち出し、14年に2つを合わせた《一帯一路》構想を明らかにした。中国を起点に、ベルトは(1)中央アジア・ロシア~欧州(2)中央アジア~西アジア~ペルシャ湾~地中海(3)東南アジア~南アジア~インド洋の3陸路。ロードは(1)南シナ海~インド洋~欧州(2)南シナ海~南太平洋の2海路。いずれも、世界経済の大動脈だった古代シルクロードの再現を強烈に意識する。

「一帯一路」構想の正体

 
(1)政策の意思疎通
(2)インフラ・交通の整備・連結
(3)貿易円滑化
(4)資金融通
(5)民心の意思疎通-の5分野で沿道・沿岸国との協力をうたう。中国は「古代シルクロードも芸術・技術・学術や人々の交流を通じ経済・文化・社会発展や異文明同士の対話・融合を進め平和・友好を築いた」と「ウィン=ウィン関係」を強調。「中国版マーシャルプラン」とさえ自賛する。確かに第二次世界大戦(1939~45年)後、疲弊した欧州の復興を米国が援助し、米国企業にも巨大な欧州市場を提供したマーシャルプランは米欧双方に利益をもたらした。

ただ、「中国版」は一帯一路の沿道・沿岸に多い途上国への影響力を強めるマキ餌にとどまらず、後に軍事援助に重心を移した本家・米国版を手本にしているのではないか。

 実際、一帯一路構想発表2カ月前、早くもこの構想は火薬臭を漂わせながら正体を現す。スリランカ・コロンボ港に入る外国軍艦は協定上、港湾局が管理運営する埠頭に入港する。ところが、中国海軍の潜水艦は中国企業が管理運営をまかされたコンテナターミナルに投錨し、自国軍港の如く振る舞った。別の港では、公開入札もなく管理運営権が中国に渡った。

 恐るべきは中国の手口。複数のインド洋沿岸国で巨額投資を行っているが、まずは商業港として完成させ、貿易急増を待つ。被投資国は政治・経済上の中国依存を深め、借款条件緩和などのワナで管理運営権を奪われる。ここまでは現に各国で起きているが、中国が整備した多くの“商業港”に、中国海軍艦艇がワガモノ顔で出入りする風景を見る日もそう遠くない。独裁者と汚職が跋扈する国々を貫く陸上の《経済ベルト》は、もっと早く軍用道路と化すやも知れぬ。防犯標語にもある。

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