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機内のエチケットについて心得ている人なら、頭上の荷物入れに手荷物を仕舞い、シートベルトを締め、トイレに行きたい人のために通路を開けた後は、マインドフルネスを実践することでしょう。
もちろん、離陸後はデバイスを使えます。が、スマートフォンしか持っていない場合、長時間頭を下に向けるつらい体勢になるかもしれません。しかしありがたいことに、この人間工学的問題も、ジッパー付きナイロン袋とワイヤレスのヘッドフォンがあれば解決できます。
Redditユーザーのrandomusefulbitsが「飛行機の座席のトレイのロックをスマホを固定するためのクリップとして利用する方法」を投稿していました。
スマホをジッパー付きナイロン袋に入れたら、それをトレイのクリップに挟んで、あとは画面を見るだけです。この裏技は、ワイヤレスのヘッドフォン(イヤフォン)があるとベストですが、ナイロン袋にイヤフォンケーブル用の穴を開けても大丈夫です。
この裏技の一番のポイントは、前の人が座席を倒してもスマホの画面が垂直に保たれるところです。引力に感謝ですね!
Image: Karlis Dambrans/Flickr, randomusefulbits/Reddit
Source: Reddit
Patrick Lucas Austin - Lifehacker US[原文]
(訳:的野裕子)
さまざまな飲料で「カロリーゼロ」が謳われている。肥満や糖尿病予防のためであれば、日ごろの食事に気を使った上でこういうものを賢く利用していきたい(撮影/写真部・小山幸佑)
中部地方に住むミカコさん(45)夫妻は、週に1~2本、人工甘味料入りのコーラや炭酸飲料を飲む。気持ちをスカッとさせたいときや、甘いものをとりたいときに利用するそうだ。
「やっぱりカロリーが気になるので。ゼロカロリーの飲みものなら安心です」(ミカコさん)
昨今、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの飲料コーナーでよくみかける人工甘味料入りの、いわゆる“ゼロ・オフ系”ダイエット飲料。ミカコさんのようにカロリーを気にする人や、ダイエット中の人にとっては心強い味方だ。
だが、実は一見ヘルシーにみえるこの人工甘味料は、体内の糖の代謝に影響を与え、糖尿病の発症リスクを高める可能性が指摘されている。糖尿病予防の視点から人工甘味料の研究を行っている金沢医科大学医学部衛生学准教授の櫻井勝さんは、こう話す。
「人工甘味料は砂糖と違って、血糖値を上げることはありません。ですが、まったく別のメカニズムから糖尿病の発症に関わっている可能性が、さまざまな研究でわかってきています」
人工甘味料とは「化学合成された甘味物質」の総称。日本ではアセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロースの3種類がよく使われているという。一方、キシリトールやステビアなどは天然甘味料で、人工甘味料とは別のものだ。
あんなに甘いのに、なぜカロリーがゼロなのだろうか。神奈川県立保健福祉大学栄養学科教授の中島啓さんは説明する。
「ヒトの体内に吸収されるアスパルテームは、グラム当たりのカロリーは砂糖と変わりませんが、使用量はわずかなのでカロリーは限りなくゼロです。一方、アセスルファムカリウムとスクラロースは、生物がカロリーとして利用できる物質ではないため、完全にカロリーはゼロになります」
ちなみにわが国の食品表示基準で「無○○」「○○ゼロ」「ノン○○」という表示は、100ミリリットルあたり5キロカロリー未満と決められている。
人工甘味料は、これまでは肥満や糖尿病などの予防や改善に役立つとされてきた。それが、なぜ糖尿病の発症リスクを高めるという、真逆の指摘がなされるようになったのか。
注目を集めるきっかけは、2014年にイギリスの科学雑誌ネイチャーに発表された論文だ。「人工甘味料の一つサッカリンが腸内細菌叢(腸内フローラ)を変化させて、耐糖能の異常をもたらした」とする研究結果が報告されたのだ。
耐糖能とは、インスリンが血液中のブドウ糖を細胞に取り込む能力のこと。それが異常になると、血液中のブドウ糖を処理する能力が低くなり、糖尿病予備群といえる状態になる。前出の櫻井さんが解説する。
「最近の研究では、腸内フローラが糖尿病などさまざまな生活習慣病に影響を及ぼすことが明らかになっています」
ネイチャーの論文では、人工甘味料を与えたマウスにブドウ糖入りの水を飲ませて血糖値の変化をみると、耐糖能に異常を認めたという。また、その実験マウスの腸内フローラを無菌マウスの腸に移植すると、同じように耐糖能異常が起こることが明らかになった。
人工甘味料が腸内フローラにどのような仕組みで変化をもたらすのか、また腸内フローラの変化がなぜ耐糖能異常を引き起こすのかなど、未解明な部分も多い。ただ、このほかにも人工甘味料が糖尿病の発症リスクを高める研究がいくつか報告されているという。
その一つが「人工甘味料が脳の錯覚をもたらし、食べすぎを促す」可能性だ。
「通常、炭水化物や糖質をとると、ブドウ糖が血液中に取り込まれて血糖値が上がりますが、人工甘味料では血糖値は上昇しない。そのため脳は食事量が足りないと錯覚し、食べすぎてしまうのです」(櫻井さん)
このほかにも、「人工甘味料の強い甘さに慣れると甘みの感覚が鈍くなり、より強い甘さを欲するようになる(甘味への依存性)」「腸にも甘みを感じるレセプターがあり糖の吸収を高める」といった問題も報告されている。
では、どれだけの発症リスクがあるのか。櫻井さんは、富山県の金属製品製造業の従業員で、糖尿病のない35~55歳の男性2037人を、03年から約7年間にわたって追跡調査した。この間に糖尿病を発症したのは170人。人工甘味料入りダイエット飲料の摂取量と糖尿病の発症との関連を調べると、ダイエット飲料を週にカップに約1杯(237ミリリットル)以上飲む人は、飲まない人に比べて糖尿病のリスクが1.7倍高かった(左上図)。
「一般的には、肥満傾向があり、糖尿病になりやすい人がダイエット飲料を好むと言われています。つまり、“人工甘味料が糖尿病のリスクを高める”のではなく、“そもそも糖尿病になりやすい人が人工甘味料をとっている”わけです。そこで、この調査ではそういう要素を考慮して、分析を行いました」(同)
それでも1.7倍という結果が出たので、「人工甘味料自体がリスクになっている可能性が高い」と話す。
『医者が教える食事術 最強の教科書』の著者で、東京・銀座で糖尿病患者を専門に診るAGE牧田クリニック院長の牧田善二さんは、ネイチャーに人工甘味料のリスクが掲載されて以来、患者には人工甘味料の摂取を勧めなくなったという。
「論文は健康な人の糖尿病のリスクを高めることが示唆されていますが、糖尿病患者については言及していません。ただ、リスクについて知ることは糖尿病の管理に重要だと考えていますので、患者さんには必ず伝えています」
人工甘味料が悪いのではなく、「安易に頼りすぎていることが問題」と指摘するのは、サイエンスライターの松永和紀さんだ。
「ダイエット飲料でカロリーを控えたから大丈夫だろうと気を抜いて、揚げものなど油っぽい料理ばかり食べたり、食べすぎたりする人がいますが、本末転倒。脂質1グラムあたりのカロリーは砂糖の2倍以上あるので、結果的にカロリーオーバーとなり、肥満や糖尿病のリスクを高めます」
やはりカロリーを気にするのであれば、日々の食事の内容にもしっかり気を使うべきなのだ。
人工甘味料に関する数々の論文をチェックしている前出の中島さんは、「評価方法が異なるため、論文には糖尿病のリスクを下げるもの、上げるものが混在していて、結論は出ていない」と話す。だからこそ、上手に使って、健康管理に役立てることが大事だという。
「個人的には、過剰摂取によって甘味への依存性をもたらす危険性はあると思っています。また、空腹時に飲むと、血糖値が上がらないため低血糖が起こることも危惧されます。食後にちょっと甘いものがほしいときに利用するなど、とり方には工夫が必要です」(本誌・山内リカ)
9月12日に発表された新しいiPhoneには、A11 Bionicという革新的なチップが搭載されました。それには、6コアのCPUに加え、新たにアップルが設計した3コアのGPUが組み込まれています。もともと描画処理専用だったGPU(Graphics Processing Unit)が、ディープラーニングなどの機械学習(AI)の処理に使われるようになったということはご存知の方も多いと思います。
しかしA11 Bionicには、さらに「ディアルコアのニューラルエンジン」というものも存在します。アップルによると、それは「特定の機械学習アルゴリズムを想定して設計された」ということです。
これまで機械学習のAI(少し乱暴ですが、ここでは学習したソフトウェアとします)は、クラウドで動くものでした。アップルのSiriやアマゾンのAlexaやGoogle Assistantなどの音声アシスタントと呼ばれるAIもクラウドで動いており、スマートフォンやスマートスピーカーから送られてきた、ユーザーの音声の認識や自然言語処理を行なっています。
それは、AIが多くの計算機のパワーを必要とするからです。自動運転車で使われているコンピュータビジョンのように、ネットワークによる遅延や切断が許されないケースでは、AIはクラウドではなくエッジ側(自動車)で動いています。
しかし、新しいiPhoneで話題のFace ID(顔認証)や、絵文字を自分の表情に合わせてカスタマイズできるアニ文字などを可能にするAIは、小さなiPhoneで動いているのです。それを可能にしているのが、ニューラルエンジンを装備したA11 Bionicなのです。
アップルのCEOのティム・クックは、初代のiPhoneが発売されてから10年が経過し、その間、iPhoneは世界を大きく変化させたと振り返りました。そして、次の10年のテクノロジーの道を示す、スマートフォンの未来としてiPhone Xを紹介しました。それは「AIが動くスマートフォン」という画期的なものでした。
すでにアップルは、Core MLというフレームワーク(アプリの開発と実行の環境)を発表しており、9月19日にリリースされるiOS 11から正式サポートされます。このフレームワークで、サードパーティはAIを使ったiPhoneのアプリを開発することができます。
グーグルも、Core MLと同様のTensorFlow Liteというフレームワークを発表しています。これは、スマートフォンのチップに内蔵される、DSP(Digital Signal Processor)という汎用的なプロセッサーをニューラルエンジンとして利用するものです。
グーグルが10月4日に開催するイベントで、TensorFlow Liteを導入した新型のスマートフォン、Pixelが発表されるかもしれません。アップルとグーグルのスマホ戦争は、「AIが動くスマートフォン」という新たなステージに入ってきました。
AIを使ったアプリの開発には、まずAIに何をさせるかという「学習モデル」を考え、学習させるデータを集め、試行錯誤的な学習を繰り返すという、これまでのアプリ開発とは異なったスキルが必要になります。そのため、サードパーティ製の有用なアプリの登場には、しばらく時間がかかるかもしれませんが、アップルやグーグルの標準アプリ、特にカメラアプリについてはAIの応用が加速すると思います。
Face IDやアニ文字は、ディスプレイ側にTrueDepthカメラを搭載したiPhone Xだけでサポートされますが、実はデュアルカメラ(背面)のiPhone 8 Plusでも、これまでのポートレートモードに、AIを使ったポートレートライティングという機能(ベータ版)が追加されています。それは、アップルのホームページで次のように説明されています。
デュアルカメラとAppleの設計によるイメージシグナルプロセッサを用いてシーンを認識し、深度マップを作成し、被写体を背景から分離します。さらに機械学習を用いて顔を特徴づける目印を作り、顔の輪郭に沿って照明を加えます。
被写体の顔に焦点を合わせて背景をぼかす「自然光」、被写体の顔を明るく照らす「スタジオ照明」、ハイライトとローライトで陰影をつける「輪郭強調照明」、背景を漆黒にして被写体をスポットライトで照らす「ステージ照明」、そして「モノクロのステージ照明」の、5種類の照明を切り替えることができ、ユーザーはディスプレイのライブビューを見ながら、実際の映像で効果を確認して撮影することができます。
背景をぼかして人物を際立たせた写真を撮ることができるポートレートモードは、デュアルカメラを搭載したiPhone 7 Plusから提供されています。それは、大型のイメージセンサーを備え、明るい望遠レンズを使用できる一眼レフカメラのユーザーの特権でした。もちろん、まだ一眼レフカメラの光学的なボケの美しさには及びませんが、ソフトウェアの進化は際限がないのではと思わされます。
さらに今回は、ポートレート写真に重要なライティングの効果を、AIと画像処理によって擬似的に再現しました。ここで使われているAI(機械学習)の学習モデルは「顔を特徴づける目印を作る」という非常に限定的な機能です。しかし、プロの写真家が撮影した写真を学習したAIが、イメージセンサーで受光した画像をリアルタイムで認識して、最適な画像処理をするといったことも十分に考えられます。
ボタンを押すだけで、誰もがかなりのレベル(Good enough)の写真を撮ることができるスマートフォンは、コンパクトデジタルカメラの市場を破壊しました。カメラメーカーは、逃げ込んだ高級コンパクトやミラーレス一眼などの高価格帯に籠城してなんとか持ちこたえていますが、どうやら、それも危うくなってきました。このままでは、仕事と趣味のための一眼レフカメラしか残り得ない状況になりそうです。
リドリー・スコット監督による「プロメテウス」(2012年)の続編で、「エイリアン」(1979年)の前日譚にあたる作品。
アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が制御する宇宙移民船「コヴェナント号」が大破。人工冬眠から目覚めたダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)ら乗組員は、謎の電波を発する近くの惑星が移住可能とみて着陸するが、未知の生命体の襲撃を受ける。そのとき、旧型のアンドロイド、デビッド(ファスベンダー2役)が現れ…。
かつて人類を生み出した異星人と人類の遭遇を描いた「プロメテウス」に続き、今回は生命の操作に取りつかれたアンドロイドの姿が描かれる。物語の核をなすファスベンダーの演技とウォーターストンの活躍ぶりが見もの。79歳になるスコット監督が、第1作で提示した「未知の生物の胎児を体内に植え付けられる」という恐怖を、より壮大なスケールで、濃密に描いた。狭い宇宙船内でのエイリアンとの攻防やラストシーンなどに漂う、底知れない絶望感が魅力だ。15日、全国公開。2時間2分。(耕)
★★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)
産経新聞が「リーク」発言の撤回を求める東京新聞社会部の望月衣塑子記者は、加計学園問題に関する報道が過熱した6月以降、菅義偉官房長官会見に頻繁に出席するようになった。
最初に出席したのは6月6日午前の記者会見だった。望月記者は前川喜平前文部科学事務次官への取材を基に10以上の質問を連発。前川氏の出会い系バー通いに関連して「官房長官が出会い系バーに行って、女の子たちの実態を聞かないのか?」と質問して周囲を驚かせた。
閣議報告や政府の公式見解を示す場である官房長官の記者会見は内閣記者会の主催で、原則として平日に1日2回、首相官邸1階の記者会見室で開かれる。質問内容は内政や外交、経済など多岐にわたるため、各メディアの担当記者は、いかに質問を簡潔にまとめ、官房長官の見解をうまく聞き出すか、知恵を絞る。
ところが、望月記者は他メディアはお構いなしで質問を連発させる。6月8日には加計学園問題を20回以上も質問し、会見時間は40分に及んだ。官邸報道室担当者が「同趣旨の質問は控えてほしい」と注意しても「きちんとした回答をいただけていると思わないので繰り返し聞いている」と耳を貸さなかった
根拠が定かでない情報や私見を織り交ぜた質問も多い。公表されているインフラ輸出に関する会議を「秘密会合」と表現したり、官邸幹部を「影の総理」と呼ぶなど「印象操作」と思えるような質問もあった。
菅官房長官も当初は丁寧な回答に努めていたが、「主観や臆測に基づく質問に答えることは控えたい」と対応するようになった。
核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に関して望月記者が「米韓に金正恩委員長側の要求に応えるよう冷静に対応するように働きかけることをやっているのか」と質問し、菅官房長官は「北朝鮮の委員長に聞かれたらどうですか」とかわした。
最近は内閣記者会の幹事社が朝日新聞の質問を打ち切ったことを問題視。「官房長官側が打ち切りを打診したと聞いている。事実か」とただした。自らのツイッターには、質問を打ち切った記者の名を記し、「追及を拒む官邸に同調し、権力監視とは程遠い行為に目を疑う」と書き込んだ。