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時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

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消費税増税中止」の議論を ...自民総裁選に物申す


自民党総裁選では、安倍晋三首相と石破茂元地方創生相の両

候補とも、来年10月の消費税増税を既定路線としている。

恐れ多いが「ボーッと生きてんじゃないよ」と言いたくなっ

た。2014年度の消費税増税で激減した家計消費に追加増

税の追い打ちをかけて、大規模な自然災害が多発する日本列

島の国土保全や地方創生を図れるとは、甘すぎる。



2018.9.14

  •  
  • リーマン・ショック後の家計消費(名目額)

 グラフは10年前のリーマン・ショック前後からの家計消費動向である。リーマン後、急速に落ち込み、アベノミクス開始後に急回復したが、増税で台無しだ。最近になって持ち直す兆しが見えるが、3%の税率上げ幅分を差し引くと、消費水準は10年前を大きく下回る。

 安倍首相は来年の再増税について「自動車とか、住宅とかの耐久財の消費を喚起する、あるいは商店街等々の売り上げに悪い影響がないように、きめ細やかな対応をしていきたい」と述べたが、小手先の対応に腐心するよりも、すっぱりと中止を宣言すべきではないか。

 石破氏は「経済の7割は個人消費が支えている。個人が豊かにならなければ消費は増えない」と一見もっともらしく語るが、所得がわずかに増えたところで、消費税増税で年間8兆円以上も家計からカネを吸い上げ、内需を抑圧しておいて、どうやって賃金が上がると言うのだろうか。他方で「地方創生」を最重要目標に据えるが、飼料代が増税分だけ負担増になるのに、卵1個の出荷価格の1円上げすらままならぬ地方の養鶏家の苦境にどう応えるのか。

消費税と自然災害は無関係とみなす向きもあるだろうが、天災はすなわち人災である。人災とは政策の無為または失敗を意味する。国土の安全は治山治水インフラ、それを維持、運営するコミュニティーと組織・機構が整備されなければならない。支えるのはカネである。

 財務官僚が政治家やメディアに浸透させてきた「財源がない」という呪文こそは、国土保全に対する危機意識をマヒさせ、インフラ投資を妨げてきた。「財政健全化」を名目にした消費税増税によって、デフレを呼び込み、税収を減らして財政収支を悪化させ、さらに投資を削減するという悪循環を招いた。「備えあれば憂い無し」という常識が失せたのだ。

 東日本大震災に限らない。今夏、中国地方を襲った豪雨災害や、北海道地震後の全道停電、交通マヒでも、政府・与党はもっぱら事後の大盤振るまいに汲々とし、緊縮財政を支持するメディア多数派は「想定外」だと済ます当事者の無責任ぶりを見過ごしてきた。

 もとより、国家の政策とは、安倍首相が強調するように「政治主導」で決まる。家計簿式に単純な収支計算によって国家予算の配分を決める財務官僚にまかせる従来の方式では大規模で長期にわたる資金を動員する国土安全化計画を遂行できるはずはない。

 多発性の災害までが加わった「国難」に対処する手始めは、消費税増税の中止など緊縮財政思考の廃棄とすべきではないか。(産経新聞特別記者・田村秀男)

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  • リーマン・ショック後の家計消費(名目額)

 グラフは10年前のリーマン・ショック前後からの家計消費動向である。リーマン後、急速に落ち込み、アベノミクス開始後に急回復したが、増税で台無しだ。最近になって持ち直す兆しが見えるが、3%の税率上げ幅分を差し引くと、消費水準は10年前を大きく下回る。

 安倍首相は来年の再増税について「自動車とか、住宅とかの耐久財の消費を喚起する、あるいは商店街等々の売り上げに悪い影響がないように、きめ細やかな対応をしていきたい」と述べたが、小手先の対応に腐心するよりも、すっぱりと中止を宣言すべきではないか。

 石破氏は「経済の7割は個人消費が支えている。個人が豊かにならなければ消費は増えない」と一見もっともらしく語るが、所得がわずかに増えたところで、消費税増税で年間8兆円以上も家計からカネを吸い上げ、内需を抑圧しておいて、どうやって賃金が上がると言うのだろうか。他方で「地方創生」を最重要目標に据えるが、飼料代が増税分だけ負担増になるのに、卵1個の出荷価格の1円上げすらままならぬ地方の養鶏家の苦境にどう応えるのか。

消費税と自然災害は無関係とみなす向きもあるだろうが、天災はすなわち人災である。人災とは政策の無為または失敗を意味する。国土の安全は治山治水インフラ、それを維持、運営するコミュニティーと組織・機構が整備されなければならない。支えるのはカネである。

 財務官僚が政治家やメディアに浸透させてきた「財源がない」という呪文こそは、国土保全に対する危機意識をマヒさせ、インフラ投資を妨げてきた。「財政健全化」を名目にした消費税増税によって、デフレを呼び込み、税収を減らして財政収支を悪化させ、さらに投資を削減するという悪循環を招いた。「備えあれば憂い無し」という常識が失せたのだ。

 東日本大震災に限らない。今夏、中国地方を襲った豪雨災害や、北海道地震後の全道停電、交通マヒでも、政府・与党はもっぱら事後の大盤振るまいに汲々とし、緊縮財政を支持するメディア多数派は「想定外」だと済ます当事者の無責任ぶりを見過ごしてきた。

 もとより、国家の政策とは、安倍首相が強調するように「政治主導」で決まる。家計簿式に単純な収支計算によって国家予算の配分を決める財務官僚にまかせる従来の方式では大規模で長期にわたる資金を動員する国土安全化計画を遂行できるはずはない。

 多発性の災害までが加わった「国難」に対処する手始めは、消費税増税の中止など緊縮財政思考の廃棄とすべきではないか。(産経新聞特別記者・田村秀男)

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金正恩氏も止められず 北朝鮮で「サウナ不倫」が拡大か

 北朝鮮の人々は大層な風呂好きだ。各地方都市には国営のスーパー銭湯が存在するほどだ。

 朝鮮中央通信は2010年3月21日に配信した「勤労大衆の文明を花咲かす社会主義の恩徳」という全国のスーパー銭湯を紹介する記事で、その建設目的を次のように伝えている。

 敬愛する将軍様の崇高な意志により、全国各地に作られた蒼光院式奉仕基地は、母なる党の人民愛の歴史と人民大衆中心のわが国の制度の優越性を伝え、広範な勤労大衆に真の社会主義の恵みを与える「恩情院」「恩徳院」と親しみを持って呼ばれている

 つまり、スーパー銭湯ですらも体制のプロパガンダに利用するのが北朝鮮なのだ。しかし、一部を除いて運営状態が良好とは言い難い。


 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋の話では、国営スーパー銭湯には、風呂、サウナはもちろん、理髪店、美容室もあり、レストランまで併設する豪華さを誇っているのにシャワーからお湯が出ず、浴槽にもお湯が張られていないというのだ

 一風呂浴びるには、10リットルのバケツに水を汲んで、石炭ストーブで温めるしかなく、煤煙が室内に充満して、臭くて息が詰まるという。これでは楽しみに行ったのか、苦しみに行ったのかわからない。

 国営スーパー銭湯に代わって流行しているのが、トンジュ(金主、新興富裕層)が経営する民営のスーパー銭湯だ。権力者がカネに物を言わせ、家族でなければ利用できないVIPルームを愛人との逢瀬に利用し、批判の的になったりしているが、施設自体は庶民からも人気のようだ。

 (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が、その詳細を伝えてきた。

民営のスーパー銭湯の充実度は国営スーパー銭湯とさほど変わりないが、

最も異なるのは「正常に運営」されているところだ。2018.9.17

 入浴後のお楽しみと言えば冷たいビールだが、このスーパー銭湯ではアルコールや乾き物はもちろん、オレンジジュース、サイダーなどのソフトドリンク、お菓子やパンなども売られている。エステを兼ねた美容室もある。

 入浴前に脱いだ衣類を預ければ洗濯してくれるサービスもある。入浴中に洗濯、乾燥まで行うもので、下着は3000北朝鮮ウォン(約39円)、厚手のアウターでも2万北朝鮮ウォン(約290円)だ。

 ここまで楽しめて料金は、一番安い一人湯で3000北朝鮮ウォン、一番高い家族湯でも1万5000北朝鮮ウォン(約195円)。国営スーパー銭湯の入場料500北朝鮮ウォン(約6.5円)に比べると高いが、一般庶民でもさほど負担なく利用できる金額で、何よりも職場から利用券を受け取って、何時間も並んで入場する面倒くささもない。

 情報筋によると、このようなスーパー銭湯は、人口28万人の平城市内に100ヶ所ほどあるというのだ。前述のスーパー銭湯では20人ほどの人が雇われていることを考えると、市内全体で2000人もの雇用を生み出している計算になる。

 そこに目をつけたのは市の人民委員会(市役所)だ。スーパー銭湯のオーナーは、市の商業管理所に毎月50ドル(約5600円)を納めているが、これは「商業管理所所属」という看板を掲げる許可を得て営業を行うために必要な一種の税金だ。払わなければ、営業停止に追い込まれるなどの制裁を受ける。
 (参考記事:経済制裁の深刻な影響下でもたくましく生き残る北朝鮮商人
また、ときどき係官がやってきて、電気設備や建物管理に問題がないか検閲(査察)を行うが、これはもちろん名目に過ぎない。係官の狙いは、タバコや米ドルなどのワイロをせびることだ

 北朝鮮のスーパー銭湯が、不倫や売春の温床となっているのは前述したとおりだ。施設が増えれば、そういった行為がいっしょに拡大する可能性もある。

 権力者や金持ちの「やりたい放題」は、北朝鮮では昔からあることだ。

 (参考記事:【動画アリ】ビキニを着て踊る喜び組、庶民は想像もできません

 ただ、北朝鮮当局は年始から、金正恩党委員長の号令を受けて風紀の一斉取り締まりキャンペーンを行っており、本来ならば「サウナ不倫」もその対象になるはずだ。しかし実際のところ、金持ちの不倫三昧がキャンペーンで槍玉に上げられたという話は聞こえてこない。

 金正恩氏の権力をもってしても、止められないものが北朝鮮にあるのだろうか。

 (参考記事:「エリート女学校長は少女達を性の玩具として差し出した」北朝鮮幹部が証言


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 入浴後のお楽しみと言えば冷たいビールだが、このスーパー銭湯ではアルコールや乾き物はもちろん、オレンジジュース、サイダーなどのソフトドリンク、お菓子やパンなども売られている。エステを兼ねた美容室もある。

 入浴前に脱いだ衣類を預ければ洗濯してくれるサービスもある。入浴中に洗濯、乾燥まで行うもので、下着は3000北朝鮮ウォン(約39円)、厚手のアウターでも2万北朝鮮ウォン(約290円)だ。

 ここまで楽しめて料金は、一番安い一人湯で3000北朝鮮ウォン、一番高い家族湯でも1万5000北朝鮮ウォン(約195円)。国営スーパー銭湯の入場料500北朝鮮ウォン(約6.5円)に比べると高いが、一般庶民でもさほど負担なく利用できる金額で、何よりも職場から利用券を受け取って、何時間も並んで入場する面倒くささもない。

 情報筋によると、このようなスーパー銭湯は、人口28万人の平城市内に100ヶ所ほどあるというのだ。前述のスーパー銭湯では20人ほどの人が雇われていることを考えると、市内全体で2000人もの雇用を生み出している計算になる。

 そこに目をつけたのは市の人民委員会(市役所)だ。スーパー銭湯のオーナーは、市の商業管理所に毎月50ドル(約5600円)を納めているが、これは「商業管理所所属」という看板を掲げる許可を得て営業を行うために必要な一種の税金だ。払わなければ、営業停止に追い込まれるなどの制裁を受ける。
 (参考記事:経済制裁の深刻な影響下でもたくましく生き残る北朝鮮商人
また、ときどき係官がやってきて、電気設備や建物管理に問題がないか検閲(査察)を行うが、これはもちろん名目に過ぎない。係官の狙いは、タバコや米ドルなどのワイロをせびることだ

 北朝鮮のスーパー銭湯が、不倫や売春の温床となっているのは前述したとおりだ。施設が増えれば、そういった行為がいっしょに拡大する可能性もある。

 権力者や金持ちの「やりたい放題」は、北朝鮮では昔からあることだ。

 (参考記事:【動画アリ】ビキニを着て踊る喜び組、庶民は想像もできません

 ただ、北朝鮮当局は年始から、金正恩党委員長の号令を受けて風紀の一斉取り締まりキャンペーンを行っており、本来ならば「サウナ不倫」もその対象になるはずだ。しかし実際のところ、金持ちの不倫三昧がキャンペーンで槍玉に上げられたという話は聞こえてこない。

 金正恩氏の権力をもってしても、止められないものが北朝鮮にあるのだろうか。

 (参考記事:「エリート女学校長は少女達を性の玩具として差し出した」北朝鮮幹部が証言


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米サンフランシスコ先住民虐待の銅像撤去へ To bronze statue removal of misusage of indigenous people




米西部カリフォルニア州サンフランシスコ市は14日までに、市庁舎付近に設置されている先住民を虐待する様子を表現した19世紀の銅像を「差別的」として近く撤去することを決めた。地元紙サンフランシスコ・クロニクルなどが伝えた。先住民の活動家の訴えを受けて議論が続いていた。

 報道によると、問題となっていたのは同州の成り立ちを伝えるモニュメントの一つ。カウボーイとカトリック伝道者が先住民を踏み付けている場面を表現した銅像で、ゴールドラッシュ時の入植者を描いた銅像などと並び観光スポットにもなっていた。

 市当局は「早急に撤去する」としているが、具体的なスケジュールは不明。先住民の活動家は地元紙に「三十数年の時間がかかったが、素晴らしい」と評価した。一部博物館などが受け入れに興味を示しているという。

 米国では先住民の権利向上を求める声が高まっており米大陸に到達した探検家コロンブスを先住民の虐殺者とする見方も拡大している。(共同

The 19th century bronze statue to which the west State of California San Francisco city in the US expressed the state which ill-uses the indigenous people established around the town hall by the 14th, "discriminatory", as it has been decided to remove near. A localness paper San Francisco chronicle told. Argument received an appeal of indigenous people's activist, and followed.
 One of the monuments where composition of the said state is handed down to being a problem according to report. It was the bronze statue to which a cowboy and a Catholic evangelist expressed the situation stamping indigenous people and was also tourist attraction as well as the bronze statue which drew a settler at the time of a Gold Rush.
 We assume "It's removed immediately." for a municipality, but the schedule in detail is unclear. Indigenous people's activist, on local paper, "it took time of the thirty and several years, wonderfully", I estimated. I say that a part museum shows an interest in an acceptance.
 The voice from which indigenous people's right improvement is asked is also expanding to the point of view which makes explorer Columbus who was rising and reached a continent in the US indigenous people's slaughterer at USA. (Association)
 .
 

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The 19th century bronze statue to which the west State of California San Francisco city in the US expressed the state which ill-uses the indigenous people established around the town hall by the 14th, "discriminatory", as it has been decided to remove near. A localness paper San Francisco chronicle told. Argument received an appeal of indigenous people's activist, and followed.
 One of the monuments where composition of the said state is handed down to being a problem according to report. It was the bronze statue to which a cowboy and a Catholic evangelist expressed the situation stamping indigenous people and was also tourist attraction as well as the bronze statue which drew a settler at the time of a Gold Rush.
 We assume "It's removed immediately." for a municipality, but the schedule in detail is unclear. Indigenous people's activist, on local paper, "it took time of the thirty and several years, wonderfully", I estimated. I say that a part museum shows an interest in an acceptance.
 The voice from which indigenous people's right improvement is asked is also expanding to the point of view which makes explorer Columbus who was rising and reached a continent in the US indigenous people's slaughterer at USA. (Association)
 .
 

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就活ルール本当になくなる?「学生生活に余裕ない」の嘆き節も経団連会長の“廃止”発言に賛否

経団連の中西宏明会長が9月3日の記者会見で表明した、就職活動ルールを平成33年卒業の学生から廃止する-との意向が波紋を広げている。「学生生活に余裕がなくなる」「早めに動けるなら問題ない」。対象となる大学2年生の間では不安と期待が交差し、大学や文部科学省は学生に混乱が生じないか気をもむ。選考解禁時期などをめぐり試行錯誤が長年繰り返されてきた就活ルール。日本特有とされる慣行だが、本当になくなるのか。

同じ土俵で競争

曲がりなりにも選考時期などで同じスタートラインに立てるから、他の学生と同じ土俵で戦える。それが一切無くなれば早い者勝ちになる」。食品業界を希望している日大経済学部2年の男子学生(19)は、就活ルールが廃止された場合の不安を隠さない。

 別の大学2年の女子学生(19)は就活ルールの廃止に伴う活動期間の長期化を懸念。「学生生活に余裕がなくなり、勉強や課外活動などやりたいことが十分にできなくなるのではないか」と漏らした。

 これから就活に臨む明治大政治経済学部3年の男子学生(20)は「就職活動が早まると、企業研究や自己分析などに十分な時間を割けず、入社してからギャップを感じるリスクが高くなるとも感じる」と不安を吐露。「就活を始める時期が早いか遅いかは個人の自由だと思うが、いずれにしても、やりたいことができるかなど、時間をかけて考えた上で就職活動に臨むことが必要だ」と話した。

就活早期化はプラス

 一方、ルール廃止を歓迎する声も少なくない。都内の私大2年の女子学生(19)は「早めに動き出せるようになるのは別にかまわない。ルールを守ったために実質的に後れを取って不利になれば、それこそ不公平だ」とし、ルール違反が横行する現状では廃止しても問題ないとの見方を示した。

 就活経験者からも肯定的にとらえる声が聞かれた。明治大法学部4年の男子学生(22)は「3月以前に会社説明会や面接が行われているルール違反の現状では、ルールが撤廃されるデメリットよりもメリットの方が大きいと思う」と指摘。その上で「早い段階で内定がもらえるのは安心できるし、1、2年生からインターンシップなどを通じて就職について考える経験は学生にとってプラスになる」と、ルール廃止によるメリットを強調した。

 ただ、不安な点として内定時期が2年時などに早まった場合、企業から誓約書の署名を求められることを挙げ、「内定欲しさに署名をしてしまうと、やりたいことが変わっても署名に縛られ会社を変えることができない」と注意を求めた。

学生の負担軽減を

 学生を教育する大学側は学業がおろそかになるとの懸念から、採用選考の早期化に慎重な立場だ。日本私立大学団体連合会は今年6月、33年春入社の学生について、現行と同じ6月解禁での採用選考とすることを求めた

 法政大キャリアセンターの内田貴之課長は就活ルールの今後について、どうなるか分からないとした上で「廃止されれば就活がより早まることが想像され、入学と同時に就職を意識しなければならなくなる懸念がある。決まればそれに従うしかないので、学生の不安や要望にきめ細かく対応できる準備をしていきたい」と話した。


文部科学省も経団連会長による就活ルール廃止発言に驚きを隠せない。同省幹部は「大学と企業の話し合いの中でスケジュールなどが決まり、選考開始時期も定着しつつあったのに…」と声を落とす。文科省を含む関係省庁は今後、大学や企業と協議し、学生の混乱を避ける方向で議論する予定だ。

 曽和(そわ)利光・人材研究所社長は「採用活動の早い外資系やメガベンチャーを含めると就活が1年ぐらい続き、学業を阻害する要因の一つとなっていた。多少の混乱はあってもプラスの方が大きい。学生の負担を減らすためには、日程よりも応募書類を課す行為の見直し、インターネットを通じた説明会や面接の実施などの手法について議論すべきだ」と話している。

 昭和28年に大学や産業界などの申し合わせによる「就職協定」として始まったとされる就活のルール化。選考解禁時期など日本的採用慣行の歴史は大きな転換期を迎えている

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就活ルール本当になくなる?「学生生活に余裕ない」の嘆き節も経団連会長の“廃止”発言に賛否

経団連の中西宏明会長が9月3日の記者会見で表明した、就職活動ルールを平成33年卒業の学生から廃止する-との意向が波紋を広げている。「学生生活に余裕がなくなる」「早めに動けるなら問題ない」。対象となる大学2年生の間では不安と期待が交差し、大学や文部科学省は学生に混乱が生じないか気をもむ。選考解禁時期などをめぐり試行錯誤が長年繰り返されてきた就活ルール。日本特有とされる慣行だが、本当になくなるのか。

同じ土俵で競争

曲がりなりにも選考時期などで同じスタートラインに立てるから、他の学生と同じ土俵で戦える。それが一切無くなれば早い者勝ちになる」。食品業界を希望している日大経済学部2年の男子学生(19)は、就活ルールが廃止された場合の不安を隠さない。

 別の大学2年の女子学生(19)は就活ルールの廃止に伴う活動期間の長期化を懸念。「学生生活に余裕がなくなり、勉強や課外活動などやりたいことが十分にできなくなるのではないか」と漏らした。

 これから就活に臨む明治大政治経済学部3年の男子学生(20)は「就職活動が早まると、企業研究や自己分析などに十分な時間を割けず、入社してからギャップを感じるリスクが高くなるとも感じる」と不安を吐露。「就活を始める時期が早いか遅いかは個人の自由だと思うが、いずれにしても、やりたいことができるかなど、時間をかけて考えた上で就職活動に臨むことが必要だ」と話した。

就活早期化はプラス

 一方、ルール廃止を歓迎する声も少なくない。都内の私大2年の女子学生(19)は「早めに動き出せるようになるのは別にかまわない。ルールを守ったために実質的に後れを取って不利になれば、それこそ不公平だ」とし、ルール違反が横行する現状では廃止しても問題ないとの見方を示した。

 就活経験者からも肯定的にとらえる声が聞かれた。明治大法学部4年の男子学生(22)は「3月以前に会社説明会や面接が行われているルール違反の現状では、ルールが撤廃されるデメリットよりもメリットの方が大きいと思う」と指摘。その上で「早い段階で内定がもらえるのは安心できるし、1、2年生からインターンシップなどを通じて就職について考える経験は学生にとってプラスになる」と、ルール廃止によるメリットを強調した。

 ただ、不安な点として内定時期が2年時などに早まった場合、企業から誓約書の署名を求められることを挙げ、「内定欲しさに署名をしてしまうと、やりたいことが変わっても署名に縛られ会社を変えることができない」と注意を求めた。

学生の負担軽減を

 学生を教育する大学側は学業がおろそかになるとの懸念から、採用選考の早期化に慎重な立場だ。日本私立大学団体連合会は今年6月、33年春入社の学生について、現行と同じ6月解禁での採用選考とすることを求めた

 法政大キャリアセンターの内田貴之課長は就活ルールの今後について、どうなるか分からないとした上で「廃止されれば就活がより早まることが想像され、入学と同時に就職を意識しなければならなくなる懸念がある。決まればそれに従うしかないので、学生の不安や要望にきめ細かく対応できる準備をしていきたい」と話した。


文部科学省も経団連会長による就活ルール廃止発言に驚きを隠せない。同省幹部は「大学と企業の話し合いの中でスケジュールなどが決まり、選考開始時期も定着しつつあったのに…」と声を落とす。文科省を含む関係省庁は今後、大学や企業と協議し、学生の混乱を避ける方向で議論する予定だ。

 曽和(そわ)利光・人材研究所社長は「採用活動の早い外資系やメガベンチャーを含めると就活が1年ぐらい続き、学業を阻害する要因の一つとなっていた。多少の混乱はあってもプラスの方が大きい。学生の負担を減らすためには、日程よりも応募書類を課す行為の見直し、インターネットを通じた説明会や面接の実施などの手法について議論すべきだ」と話している。

 昭和28年に大学や産業界などの申し合わせによる「就職協定」として始まったとされる就活のルール化。選考解禁時期など日本的採用慣行の歴史は大きな転換期を迎えている

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