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時代を見通す日本の基礎情報

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自殺、他殺などさまざまな臆測中国海航集団の会長が転落死

【北京＝西見由章】中国海南省に拠点を置く航空会社グループ「海航集団」の王健会長（５６）が３日、視察先のフランスで転落死した。同社は国内外への過剰投資で多額の負債を抱え経営難に陥っており、創業者の一人である王氏が突然死亡したことで、自殺、他殺などさまざまな臆測を呼んでいる。

　同社は王氏が視察中に「不慮の事故」で転落したと発表したが、詳細には触れていない。ロイター通信は、フランス南東部アビニョン近くの村で写真撮影のためポーズを取っていた王氏が約１５メートルの高さから落下したと報じた。
死亡した中国の海航集団会長の王健氏（海航集団提供・ＡＰ）


　中国のニュースサイト「財新ネット」によると、２０１７年末時点の海航集団の総負債は７４００億元（約１２兆３０００億円）。資金繰りに窮し、今年に入って売却した資産の総額は９００億元以上に上るという。実務を取り仕切っていたとされる王氏の死去で、同社の混乱は一層深まりそうだ。


　一方、同社をめぐっては習近平国家主席の盟友、王岐山国家副主席の親族との深い関係が指摘されていた。王氏は海南省トップの党委書記を務めた経験があり、現在も地元に影響力を持つとされる。

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