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時代を見通す日本の基礎情報

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韓国「反日」の英雄、安重根が夢見たのは日本との共闘?

初代韓国統監を務めた伊藤博文を暗殺した安重根の存在がこじれた日韓関係に火をつけている。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の要請で、暗殺現場の中国・ハルビン駅に記念日を設置する動きに対する「安重根は犯罪者だ」との菅義偉官房長官発言に、韓国は「病的な歴史認識だ」と猛烈にかみついた。韓国にとって安重根は日本と断固戦った「反日」のシンボルだ。しかし安重根自身は日本への好印象にも触れ、西洋に対し「一致団結すべき」と書き残していた。韓国では決して教えられない安重根が抱いた日本観とは-。

■「日本軍国主義の心臓に銃放った」日韓応酬に中国援護

 今年6月に訪中した朴槿恵大統領が、習近平国家主席に、安重根の記念碑設置に対する協力を要請したのが発端だった。

 11月18日には、朴大統領はソウルで会談した中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)国務委員に、碑の設置が「両国の協力でうまく進んでいる」と謝意を示した。

 これを受け、菅義偉官房長が翌19日午前の記者会見で「わが国は、安重根は犯罪者であると韓国政府にこれまでも伝えてきた。このような動きは日韓関係のためにならないのではないか」と述べた。

 この「安重根イコール犯罪者」発言に韓国側は即座に反応した。韓国外務省報道官は「日本の帝国主義、軍国主義時代に伊藤博文がどんな人物だったか、日本が周辺国に何をしたかをかえりみれば、発言はあり得ない」と強く批判した。

 菅氏は同日午後に「随分と過剰反応だなと思う。私は従来のわが国の立場を淡々と述べただけだ」との認識を示した。

 この日韓の対立に、中国外務省報道官がこの日のうちに安重根について「歴史上有名な抗日義士で、中国でも尊重されている」と述べた上で、碑設置を推進する姿勢を見せ、韓国に援護射撃した。

 翌20日には、韓国国会で尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が「日本の指導者が歴史を無視した言動を続けながら、国際社会の平和に寄与しようというのは矛盾だ」と主張。韓国与党議員は「安義士は伊藤という個人に向けてではなく、韓国や中国などアジアを侵略した日本軍国主義の心臓に銃を放った」と安をたたえ、「日本軍国主義が人類に対する強大な罪を犯したというのが人類共通の評価だ」と舌鋒(ぜっぽう)鋭く日本を非難した。

 尹外相らの主張に対し、世耕弘成官房副長官がこの日の会見で、安重根について「伊藤博文を殺害して死刑判決を受けた人物と認識している。それに尽きる」と反論した。これに韓国側が再び反発し、世論が炎上。韓国の「歴史ナショナリズム」において安重根の存在の大きさをまざまざと見せつけた。
伊藤博文は「殺人犯でテロリスト」?

 韓国世論は安重根や伊藤博文をどう位置づけているのか。

 韓国の有力紙、朝鮮日報は11月21日付社説で、伊藤を「日本の帝国主義的膨張政策の道を切り開いた政治家だ」と指摘。安重根による伊藤暗殺は「“侵略の首魁に対する処断”という次元を超え、東洋の平和を守るという歴史的・道義的な大義があった」とした。

 その上で、「安義士が伊藤を狙撃した大義はその後の歴史でも証明されている。日本は伊藤が敷いたレールに乗って朝鮮侵略、中日戦争、太平洋戦争へと突き進み、数十億のアジア人を苦痛に追い込んだ」と強調。菅氏の「犯罪者」発言の背景に、「安義士が除去しようとした日本の犯罪的侵略行為を正当化したいという考えがある」とうがった見方を示した。

 「安義士と伊藤について韓国と日本で評価と解釈が異なるのは当然」と記しながら、「伊藤は日本の国益を守った功績ある人物で、安重根は犯罪者との認識は、加害者の立場に基づく病的な歴史認識だ」と日本側の歴史認識を一方的に断罪した。

 別の有力紙、中央日報は同月26日付コラムで、伊藤博文が幕末当時、国学者を殺害した疑惑があることや、英国公使館焼き打ちに加わったことを挙げ、伊藤こそ「殺人犯であり、テロリストだった」という主張を展開した。

 さらに「韓日強制併合と伊藤は切っても切れない関係だ」とし、「韓国人の立場としては“侵略の元凶”といわないわけにはいかない」と主張した。

■「朝鮮人は偉い」と語った伊藤博文

 日本での「伊藤博文観」は全く逆だ。初代韓国統監という職責に就きながら、伊藤が韓国併合に否定的だったとされることはよく知られている。

 五千円札の肖像にもなった農政学者、新渡戸稲造による評伝によれば、新渡戸が「朝鮮人だけでこの国を開くことが、果してできましょうか」と問うと、伊藤はこう答えたとされる。

 「君、朝鮮人は偉いよ。この国の歴史を見ても、その進歩したことは日本より遥以上であった時代もある。この民族にしてこれしきの国を自ら経営できない理由はない。才能においては決してお互いに劣ることはないのだ」

 続けて「しかるに今日のありさまになったのは、人民が悪いのじゃなくて、政治が悪かったのだ。国さえ治まれば、人民は量においても質においても不足はない」とも語ったという(新渡戸著『偉人群像』)。

 1909年10月に起きた伊藤暗殺からわずか10カ月後には、日本による韓国併合が行われている。

 朝鮮日報の表現を借りれば、「安が伊藤を狙撃したことで、日本は伊藤が敷いたレールを外れ、朝鮮侵略や日中戦争へと突き進んだ」といえ、「安が伊藤を撃った大義が“誤っていた”ことはその後の歴史でも証明されている」と言い換えることができる

安重根「天皇に忠義尽くさんがため」

 では、当の安重根は当時、日本を、伊藤博文をどうみていたのだろうか。

 安重根は1910年3月に処刑される直前、自伝「安応七歴史」や未完となった「東洋平和論」などを書き残しており、そこからうかがい知ることができる。

 これらについての故中野泰雄・亜細亜大学名誉教授の研究などによると、安重根は取り調べに当たった検察官に対し、伊藤暗殺に至ったのは「東洋平和を破壊したためだ」とする「伊藤の罪状」を挙げ、「私の思っていることをすぐに日本の天皇に上奏(じょうそう)してください。伊藤のよからぬ政略を改めて東洋危急の大勢を救ってくださることを切望します」と述べたという。

 「みな仁厚な人たちばかりだ」と中国にいた日本人についての印象にも触れている。日中韓の関係については「弟(日本)の一族がみな悪いのではなく、その家の伊藤というものが悪い」とも語った。

 韓国を日本の保護国としたことについては、「日本の天皇の趣旨ではないと思いました。それで伊藤は天皇を欺き、韓国人をも欺いたので、韓国の独立を期するには、伊藤を亡き者にしなければならぬと思った」と説明。「私は日本4千万、韓国2千万同胞のため、かつ天皇陛下と韓国皇帝陛下に忠義を尽くさんがために今回の挙に出た」とも述べている。

 つまり、安重根の世界観では、日本が韓国を併合しようとたくらんでいるのは、日本人や天皇陛下が悪いわけではなく、伊藤博文という“奸臣”が陛下の目を曇らせている。この奸臣一人を取り除けば、日本は「正しい道」に立ち戻るだろう-と考えたのだ。

 安重根は「東洋平和論」で、1894~95年の日清戦争での清の敗北について「清国人は自ら中華の大国と称し、外邦を夷狄(いてき)と呼び、おごり高ぶること甚だしく、上下が和することがなかったので、このような恥辱に遭った」と中華思想からの脱却の必要性に触れていた。

 ただ、安重根が抱いた、王や皇帝に誤りはなく、悪い臣下がいるから政道を誤るという見方は、儒教の強い影響から王朝時代の中国や朝鮮でみられた典型的な考えだ。中華思想の脱却を唱えながら、安重根もまた、同時代の清韓の官僚同様、王朝時代の思想に拘泥していたといえる。
韓国人は「日本の勝利喜んだ」

 安重根が描いていた当時の世界観は「東洋平和論」の序文にさらに鮮明に表れている。

 1904~05年の日露戦争について「欧州の列国は全て道徳心を忘れ、中でもロシアは甚だしく、暴行残害は西欧と東亜の至る所に及び、悪に満ち罪にあふれ、神人ともに怒るに至った。そのため、天は機会を与えて東海の小さな島に過ぎない日本に強大なロシアを打倒させた」と記している。

 当時の韓国人や中国人の反応について「日本軍を歓迎し、運輸、道路建設、偵察、探索などに労苦をいとわず力を尽くした」とし、日本の勝利に「自分たちが勝ったように喜んだ」とも描いている。

 結論として「現在、西洋の勢力が東洋にやってくる禍患に対しては、東洋の人種は一致団結して極力防御するのとが最上の策であることは一尺の童子であっても、はっきりと知っている」と主張する。

 その上で「なぜ日本はこの順然の勢いをかえりみることなく、同種の隣邦を分割し、友誼を断絶して自ら鷸蚌(ぼういつ)の争いを現出して漁人を待つようなことをしでかすのだろうか。韓清両国民の望んでいるのは、日本の現在の政略を大いに断絶することだ」と訴えた。

 つまり、単純な「抗日」ではなく、ロシアをはじめとした西欧列強を最大の敵とみなし、本来、日本と韓国、中国は「一致団結して」当たるべきだというのが安重根の最大の主張だ。そのために「天皇の目を曇らせた奸臣を討った」というのが彼の大義名分だった。

 ■安重根が持つ「親日」「反日」両面性

 暗殺という手段は批判しながら、このような安重根の思想に共鳴した日本人は当時、取り調べを担当した検察官をはじめ、少なくなかったという。

 安重根の天皇への思いだけを取り出せば一見、「親日」とも受け止められる。「反日」ではひとくくりにできない複雑な日本観を持っていた。韓国併合を受け入れた韓国人官僚らをはじめ、他の当時の韓国人らもまた、「反日」「親日」とは決め付けられない日本観を抱いていたはずだ。

 菅官房長官や世耕官房副長官は、彼が「犯罪者」で「死刑判決を受けた」という政府の見解を述べた。半面、日本国内では、安重根が掲げた「東洋平和」の思想は評価するという立場も許される言論の自由がある。

 一方、韓国では、安重根の「東洋平和論」は大いにたたえつつ、日本や伊藤に対しては一刀両断に「侵略の元凶」と決め付けられている。

 韓国で今年、検定を受けた保守系の高校歴史教科書をめぐり、「安重根を“テロリスト”と描いている」とこの教科書の検定通過を阻止するためのデマに基づく攻撃がなされた。

 抗日によって立つ韓国の「正史」において、安重根を「テロリスト」とみなすことは絶対に許されない歴史認識であり、検定通過を阻止したい勢力にとってこの種のデマが最も打撃を与えられるからだ。

 同じ文脈で韓国が掲げる「正しい歴史」において、伊藤博文を評価する余地は一切ない。韓国で「親日」というタブーがからめば、言論の自由は消えてなくなる。

 このような条件に拘束されている限り、歴史認識をめぐる日韓の対立で、より狭隘(きょうあい)な主張を繰り返しているのはどちらかということは、火を見るより明らかだろう。


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韓国人は「日本の勝利喜んだ」

 安重根が描いていた当時の世界観は「東洋平和論」の序文にさらに鮮明に表れている。

 1904~05年の日露戦争について「欧州の列国は全て道徳心を忘れ、中でもロシアは甚だしく、暴行残害は西欧と東亜の至る所に及び、悪に満ち罪にあふれ、神人ともに怒るに至った。そのため、天は機会を与えて東海の小さな島に過ぎない日本に強大なロシアを打倒させた」と記している。

 当時の韓国人や中国人の反応について「日本軍を歓迎し、運輸、道路建設、偵察、探索などに労苦をいとわず力を尽くした」とし、日本の勝利に「自分たちが勝ったように喜んだ」とも描いている。

 結論として「現在、西洋の勢力が東洋にやってくる禍患に対しては、東洋の人種は一致団結して極力防御するのとが最上の策であることは一尺の童子であっても、はっきりと知っている」と主張する。

 その上で「なぜ日本はこの順然の勢いをかえりみることなく、同種の隣邦を分割し、友誼を断絶して自ら鷸蚌(ぼういつ)の争いを現出して漁人を待つようなことをしでかすのだろうか。韓清両国民の望んでいるのは、日本の現在の政略を大いに断絶することだ」と訴えた。

 つまり、単純な「抗日」ではなく、ロシアをはじめとした西欧列強を最大の敵とみなし、本来、日本と韓国、中国は「一致団結して」当たるべきだというのが安重根の最大の主張だ。そのために「天皇の目を曇らせた奸臣を討った」というのが彼の大義名分だった。

 ■安重根が持つ「親日」「反日」両面性

 暗殺という手段は批判しながら、このような安重根の思想に共鳴した日本人は当時、取り調べを担当した検察官をはじめ、少なくなかったという。

 安重根の天皇への思いだけを取り出せば一見、「親日」とも受け止められる。「反日」ではひとくくりにできない複雑な日本観を持っていた。韓国併合を受け入れた韓国人官僚らをはじめ、他の当時の韓国人らもまた、「反日」「親日」とは決め付けられない日本観を抱いていたはずだ。

 菅官房長官や世耕官房副長官は、彼が「犯罪者」で「死刑判決を受けた」という政府の見解を述べた。半面、日本国内では、安重根が掲げた「東洋平和」の思想は評価するという立場も許される言論の自由がある。

 一方、韓国では、安重根の「東洋平和論」は大いにたたえつつ、日本や伊藤に対しては一刀両断に「侵略の元凶」と決め付けられている。

 韓国で今年、検定を受けた保守系の高校歴史教科書をめぐり、「安重根を“テロリスト”と描いている」とこの教科書の検定通過を阻止するためのデマに基づく攻撃がなされた。

 抗日によって立つ韓国の「正史」において、安重根を「テロリスト」とみなすことは絶対に許されない歴史認識であり、検定通過を阻止したい勢力にとってこの種のデマが最も打撃を与えられるからだ。

 同じ文脈で韓国が掲げる「正しい歴史」において、伊藤博文を評価する余地は一切ない。韓国で「親日」というタブーがからめば、言論の自由は消えてなくなる。

 このような条件に拘束されている限り、歴史認識をめぐる日韓の対立で、より狭隘(きょうあい)な主張を繰り返しているのはどちらかということは、火を見るより明らかだろう。


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