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時代を見通す日本の基礎情報

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韓国は窮地追加関税引き上げ&ブラックリスト作成米「天安門虐殺」に中国逆ギレ!

米中貿易戦争が泥沼化してきた。習近平国家主席率いる中国が1日、年600億ドル(約6兆5000億円)分の米国産品への追加関税率を、最大25%に引き上げたのだ。ドナルド・トランプ米政権が5月、年2000億ドル(約22兆円)分の中国産品への追加関税率を25%に引き上げたことへの対抗措置といえる。共産党独裁の中国と、民主主義の米国が、世界の覇権をかけて対峙(たいじ)している。トランプ政権は「天安門事件で虐殺が行われた」とも攻撃する。文在寅(ムン・ジェイン)大統領率いる韓国は板挟みとなり窮地に立たされそうだ。

 「原則問題では譲らない」

 中国の劉鶴副首相(貿易交渉担当)は、こう強硬姿勢を維持している。

 1日の関税引き上げだけではない。中国商務省は5月31日、中国企業に損害を与える「信頼できない外国企業や組織」などを掲載する「ブラックリスト」の作成を発表した。政府高官や官製メディアは、米国が輸入の8割を中国に頼るレアアース(希土類)の輸出規制をほのめかした。

 トランプ大統領の米国も黙ってはいない。

 米国は6月末にも、新たな制裁として3000億ドル(約32兆円)分に最大25%の追加関税を課すと発表している。

 人権問題でも中国を攻撃する。4日に、中国の民主化運動が武力弾圧された「天安門事件」から30年を迎えるため、米国務省のモーガン・オータガス報道官は5月30日、「(天安門事件で)徹底した虐殺が行われたことを、われわれは忘れてはならない」と記者会見で批判したのだ。

 

これに対し、中国外務省の耿爽副報道局長は翌日、「いわれのない非難で、内政干渉だ。断固反対する!」などと不快感をあらわにした。

 

米中両国は6月28、29日、大阪で開かれるG20(20カ国・地域)首脳会合に合わせた米中首脳会談の開催を模索しているが、トランプ氏はますます強気になっている。記者団に5月30日、次のように語った。

 「企業が関税を避けようと中国から出ていきつつあり、中国はわれわれとディール(取引)をしたくてしようがない状態だ

 こうしたなか、「安全保障では米国」「経済では中国」に依存する韓国が慌てている。

 朝鮮日報(日本語版)は5月31日、「シャングリラ会合…米中、韓国に明確な立場の表明を要求か」という見出しの記事を掲載した。

 シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議」(シャングリラ会合)で、韓国政府は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」などに絡み、「米中両国から明確な立場を表明するよう迫られる可能性が高い」というのだ。

 文政権の態度次第で、韓国の国際的孤立化が加速しそうだ


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