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時代を見通す日本の基礎情報

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2018年 正恩政権の行方



 北朝鮮体制は1990年代に200万人以上が餓死したともいわれる経済難に直面しても大規模な反乱は伝えられず、崩壊しなかった。そこには、徹底した統制社会と、苦境の中、住民の自助努力で発達した独特の経済があった金正恩(キム・ジョンウン)政権が核・ミサイル開発を加速させ、国際社会がこれまで以上に厳しい制裁を科す中、体制は2018年も維持していけるのか。(時吉達也、ソウル 桜井紀雄)
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 □Q 反乱の可能性は

 ■エリート層使い統制

 金正恩朝鮮労働党委員長の祖父、金日成(キム・イルソン)主席の時代から中国や旧ソ連派の粛清を重ね、反乱の芽を摘んできたのが金体制だ。金委員長も叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑し、異母兄の金正男(ジョンナム)氏を暗殺したとされる。軍部隊も「反乱を起こせる勢力」と見なし、幹部を頻繁に入れ替え、骨抜きにしてきた。
 住民は、忠誠心の高い核心階層など3階層51区分に身分を分け、相互監視によって統制。義務教育で金一家の礼賛と米国への敵愾(てきがい)心を植え付けてきた。慶応大の礒崎敦仁准教授は「(大量の餓死者が出た)1990年代も体制は揺るがなかった。国民が不満をためることと、不満をネットワーク化させて爆発させるのは次元が違う」と指摘する。
 龍谷大の李相哲教授が金委員長を支える新勢力として注目するのは、金正日(ジョンイル)総書記の死去直前に30代のエリート層を中心に選抜して組織したとされる「先軍革命小組」だ。金委員長の異母姉の金雪松(ソルソン)氏が管理しているともいわれ、世論統制を担っているという。「政権には平壌のエリート層を掌握すれば、国は安泰だとの意識が強い」(李氏)
 礒崎氏は、昨年9月の核実験以降、政権が長期的に経済を見据える姿勢を示していることに着目する。一方、核・ミサイルによる挑発を続ければ、米との軍事衝突を誘発しかねない。李氏によると、制裁で利権が奪われることに幹部層にも失望感が出ているともいい、政権基盤を揺るがす可能性も否定できない。
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 □Q 経済制裁 影響は

 ■穀倉地帯で餓死恐れ
 経済難による配給制度の崩壊は、住民らが独自に物を売り買いする「ジャンマダン(市場)」を拡大させ、金正恩政権もこれを追認、現金が物を言う社会が経済成長をもたらした。
 北朝鮮国内の協力者と取材を進めるアジアプレスの石丸次郎氏によると、生産性の向上で、地方でも白米を食べる家庭が増えた。各地に高層ビルが林立する裏にも居住権を事実上売買する新興富裕層「トンジュ」による投資の容認がある。
 昨年後半、日本沿岸に北朝鮮漁船の漂着が相次いだ背景にも、1カ月のイカ漁で1年半分の食糧が買えるという「一獲千金」が狙えるため、漁師が無理を押して海に出る実情があった。
 社会主義経済が立ち行かなくなったゆえに国に頼らない経済活動がここ5年で活性化した。逆にタダ同然で供給されてきた電気や水道といったインフラは「金正日時代より悪くなった地域が多い」(石丸氏)。
 医療や教育、軍部隊の状況も悪化。軍将校の月給をジャンマダンで働く女性らは1日で稼ぐという皮肉な“格差”が生まれた。病院では薬が出せず、教師は生徒の親に賄賂をねだる。軍部隊ではガソリンを横流しするといった不正も横行。
 制裁強化で輸出商品がだぶつき、エビやカニなど高級食材も国内市場に出回り始めた。石丸氏は「今年1~2月から打撃が表面化するのは避けられず、食糧を無理に供出させられ、穀倉地帯の農場で餓死者が出る恐れがある」とみている。
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 □Q 地方住民 生活は
 ■楽しみは韓流ドラマ
 「日帝(日本帝国主義=戦前の日本統治)時代にはこんなことは起こらなかったのに」。物資配給をめぐるトラブルの最中、そんな言葉を漏らした一家の住宅は翌朝、もぬけの殻になっていた。東京大の伊藤亜人名誉教授に脱北者の一人が明かしたこの出来事は、「不満分子」として通報された平壌住民に地方への即時追放が待ち受ける統制の厳しさを象徴する。
 生活実態の聞き取り調査を続けてきた伊藤氏は「地方の生活水準は平壌とは比較にならないほど劣悪だ」と指摘する。配給制度が事実上崩壊する中、平壌では勤務先を通じた「機関配給」が不定期に与えられる一方、地方には届かない。
 新婚夫婦は住宅を割り当てられるまでの数年間、別の世帯との同居を余儀なくされるほか、冬の寒さをしのぐため違法な山林伐採などを行い燃料を自給する。
 厳しい生活環境の中、住民を支える娯楽の1つが“韓流”だ。北朝鮮情報を伝えるニュースサイト「デイリーNKジャパン」の高英起(コ・ヨンギ)編集長によると、急速に普及する携帯電話などを通じ、韓国のドラマや音楽が流入。女性が恋人の男性を呼ぶ際の「オッパ(お兄さん)」など、普段あまり使わない韓国の言葉や外来語が浸透しつつあるという。
 「地方住民は生活の糧や、日々の楽しみを見つけることだけを考え暮らしている。不満の矛先を政治に向ける、という思考に至っていない」。高氏はそう強調する。

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