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時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

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夢破れて故郷の景色に紡いだ「至言」の優しさ



(小牧山城)
Komaki Castle

「道に迷ったら、笑顔の見える方へ進みましょ」「春は心の中からやってくる」-。初めての赴任地となった和歌山で右往左往しながら現場を飛び回っているとき、そっと肩の力を抜いてくれる言葉に出合った。海や巨岩などの写真に添えられたメッセージ。手がけたのは、30年ほど前に写真週刊誌で事件やスキャンダルなどを追っていたカメラマンだった。息を潜めて事件関係者を張り込み、韓国の学生デモを取材して命からがらで逃げ出したこともある。そんな修羅場をくぐり抜けたからこそ、心に響く言葉が紡ぎ出されていた。

(和歌山支局 土屋宏剛)

写真に添えられた手書きのメッセージ

 作品を知ったきっかけは、和歌山市和歌浦南の片男波公園・万葉館で行われていた徳田直季さん(53)の写真展「素直な季持(きも)ち」の取材だった。

 和歌浦の海の風景を切り取った写真が並び、一枚一枚に柔らかい手書きの文字でメッセージが添えてあった。「前を向いている限りきっと近づいているのです」。朝日に輝く海の写真には、こんな言葉が書かれていた。冬の雪解けの畑から顔をのぞかせた白菜の写真には、「春は心の中からやって来る」とも。

 難しい表現や言葉を使っているわけではないのに、力強い言葉が心に響いた。どうしても本人を取材したいと思い、すぐに連絡を取った。

 初めて会った徳田さんは、ニコニコと人懐こい笑顔で迎えてくれた。「何でも聞いてくれてええよ」。新人記者にとって救われる言葉をかけられて、緊張が少しだけほぐれる

そして、徳田さんへのインタビューが始まった。

クーラーもかけず、息を潜めて張り込み

 もともと和歌山市に住んでいた徳田さんは、23歳で写真家を志して東京へ。写真週刊誌のカメラマンになった。当時はバブル全盛時代で、「FOCUS」「FRIDAY」などの写真週刊誌が次々と発刊されてしのぎを削っていた。「和歌山は退屈な街だった。とにかく外の世界に飛び出したかったんや」と振り返る。

 しかし、プロの世界は甘くはなかった。

 事件が起きれば、何日も現場に張り込むことはしばしば。疑惑が浮上した企業の社長の姿を撮影するために、夏の炎天下、車の中で何日も缶詰め状態になったこともあったという。張り込み中は、クーラーをかけることはNG。エンジン音が響き、張り込みがバレるおそれがあるからだ。

 あまりの暑さに耐えきれず大きく息を吸うと、一緒に張り込んでいたベテランカメラマンが「息をするな」と一喝した。深く息をすると、車が揺れて中に人がいることが分かってしまうためだった。

 こんなこともあった。海外の有名俳優が来日したとき、空港で他社の誰よりも早く陣取って準備していた。ようやく俳優が登場するころになって、他社のベテランカメラマンがやってきた。ひたすらシャッターを押し続ける徳田さんを横目に、ベテランカメラマンは立ち位置も角度も悪い場所から「ヘイ、ミスター」と声をかけた。俳優は、その声の方へ一瞬だけ視線を向けて手で軽くあいさつを返した。ベテランカメラマンはその一瞬を逃さず絶妙の写真を撮っていった。

「何時間も前から準備して、何十枚も必死に撮影したのに…。自分よりはるかに良い一枚やった。恥ずかしくて悔しかったよ」

韓国での取材は逃げるだけだった

 ピューリッツアー賞を獲得するような写真家に憧れて、学生デモが頻発した韓国に乗り込んだこともあった。ところが、いざ現場に行くと写真を撮る余裕など全くなかった。学生たちは目を血走らせて殺気立っていた。撮影しようと近寄ると、逆に火炎ビンを持った学生が襲ってきた。

 「殺されると思った。市民と一緒に必死に逃げるだけだった。写真は一枚も撮れなかった」とポツリ。「賞をもらうような戦場カメラマンは、命を投げ出してでも写真を撮ってくる。自分は写真に命をかけられなかった」。不安が一気にこみ上げてきたという。

 バブル時代が終わると、極端に仕事が減った。上司から指示された現場に走るだけの日々が続いた。「本当にこれが撮りたい写真なのか」という迷いと「写真だけで飯は食えない」という焦りの板挟みに陥った。

 そんななかでも、評価の高いカメラマンは別の社へ引き抜かれていくが、徳田さんに声はかからなかった。「悔しかった。自分と何が違うのか分からなかった」。気がつけば、30歳になっていた。

故郷の夕日を見て、再びわき上がった情熱

 結局は、夢破れて、故郷に帰ってきた。落ち込んでいたある日、和歌山の海を見て、夕日と海のあまりの美しさに、忘れていた写真への情熱が再びわき上がってきた。

再び写真家になるために、和歌山で風景などを撮り続けた。「作品を見てもらうためなら何でもやったよ」。収穫後の田んぼのかかしに作品を掲げてみたり、通りの中央にポスターのように並べたこともあった。

 試行錯誤を続ける中で、現在の徳田さんのスタイルである写真に文字を添えた作品が生まれていった。

 「自分の出した答えにつまずくな」。険しい山道の中に続く1本の獣道を撮影した写真に添えた。和歌浦の荒波を受け止める巨岩を撮影した写真には「努力の道に落とし穴はない」との言葉を書き込んだ。

 20代で上京して苦悩を続けた写真週刊誌のカメラマン時代の経験からにじみ出た言葉の数々。駆け出し記者の心の奥にじわりとしみ込み、前向きに生きようという気持ちになるほどの力がこもっていた。

 目標を達成するために大事なことは何ですか-。取材の最後に聞いてみた。

 「自分が諦めたくないなら、毎日コツコツ続けること。僕はずっと長い間、写真と言葉、それと手書きの文字の3つを書き続けてるんだ」

 記者生活を歩んでいくうえで、徳田さんの写真と言葉から、大きな勇気をいただいた

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★[ギャンブルで100万円稼ぐ]必勝法パチスロは優良店と隠れイベントを見極め大勝ちを目指せ!


ツボにハマれば短時間でドル箱の山を築くことも可能だ。優良店を探し出せ

 ■パチスロ

 適当な空き時間で気軽に打てることから人気のパチスロ。さすがに一度の勝負で100万円勝ちは無理だが、「1か月なら十分可能。月の収支で100万円を超えたことなら何度もあります」とはパチスロライターのN岡氏。


 現在はARTと呼ばれる特殊ボーナスでコインを増やす台が主流。本人の引き次第では何時間もボーナスが続き、一撃5000枚(10万円)を出すこともザラだとか。

 「1万枚は大変でもこの程度なら夕方からでも到達可能。副業感覚で打つサラリーマンもいます」

 ただし、勝率を上げるためにはホール選びが最重要だと説く。

 「オススメは土地建物を所有しているホール。賃料を負担する必要がないため、店側もその分を出玉として還元できるんです」

 ビルになっているホールの場合、最上階など別フロアにホールの母体となる運営会社などが入っていれば土地所有ホールだ。

 「ベストは土地建物が自前に加えて客付きがいいホール。この条件を満たしていれば優良店です。一方、大手チェーンは大半がテナント。積極的に新規出店を行う分、そのコストもあり、出す日とそうでない日の差が大きいですね」

 また、現在は警察庁の通達により“7のつく日は○○デー”などの出玉イベントを行えなくなった。だが、多くのホールでは“隠れイベント”を実施しているという。

 「最近だとパチスロライターが取材や番組収録という名目で訪れることが多いですが、彼らの来店日も実質的にはイベントデー。芸能人やキャンペーンガールなどの来店もこれとまったく同じです」

 また、店内に流れる曲でイベント内容を示唆するケースも。

 「今だと『パチスロ北斗の拳 転生の章』などのアニメ系機種のイベントでは主題歌、『ぱちすろAKB48』なら彼女たちの曲といった具合です。優良店や隠れイベントを見極めることを“立ち回り”と言い、実際これでメシを食っているパチプロは大勢います」

 これなら今日からでも実践できそうだ。

 ■これが勝率アップの立ち回り術3か条だ
 (1)テナント借りしているホールより土地建物を所有するホールで打て

 (2)芸能人やパチスロライターなどが来店する日は間違いなくアツい!
 (3)週末は郊外型ホールが出玉を絞り、都心のホールほど出す傾向にある

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★[ギャンブルで100万円稼ぐ]必勝法.ロト攻略 小口当せんを当てつつ大物が網にかかるのを待つ

■ロト7

 「ロト攻略のポイントは、同じ投資金額で継続して買い続けること。もちろん最大の目標は1等ですが、“投資”という面では、4等以下の小口の当せん金額を手堅く当てながら出費を抑え、3等(約100万円)以上の高額当せんを狙うというのが基本です」


 そう語るのは、ロト攻略ソフト「ロト予想塾」の開発者・加藤義則氏。先日、ロト7の攻略本『ロト7「常勝不敗ボード」で夢の8億円が当たる本』を上梓したばかり。ロト6では、“209回連続当せん”の記録を打ち立てている。

 「ロトの予想の核としているのが、私が独自に研究した“ABC理論”です。昔から数字と易学が好きで、その中に“数字はすべて足したら1から9に収まる”という考え方がありました。『これはロトにも当てはまるんじゃないか?』と試行錯誤を繰り返したところ、勝率が高いことがわかったのです」

 「数字はすべて足したら1から9に収まる」という考え方を根本数といい、ユダヤ人大富豪やロックフェラー、マドンナなど、世界中の富裕層が信奉しているカバラ数秘術にも共通している概念。ロト7でいえば、37個の数字ひとつひとつの関連性を考えて予想に役立てるのは難しいが、1から9の9種類、さらにはそれを3分割した3種類(ABC)にグループ分けして解析すれば、当たり目を極限まで絞れるというわけだ。

 「ロト6では過去の当せん数字の統計からABC理論を活用しましたが、研究の範囲を広げたところ、実は抽せん日と抽せん回の数字にも、ABC理論の法則が当てはまることがわかりました。始まって間もないロト7では統計の母数が不足していますが、“各数字そのものが持つ絶対的な力”は揺るぎないもの。多くの場合、3つのグループから数個ずつの数字がバランスよく出ることがデータの検証により明らかになっています」

 手作業ですべてを計算することは不可能。そこで、加藤氏がABC理論を基に作成したのが、本に付いている「常勝不敗ボード」を使った予想法。

 「自慢の的中率から命名しましたが、使ってみれば、ABC理論の威力を実感できるはずですよ」

 ABC理論の難解な計算も5分程度の作業で処理できるのだ。

 【ABC理論とは?】

 数字の10の位と1の位を足したものが「1」~「3」ならAグループ、「4」~「6」ならBグループ、「7」~「9」ならCグループとする。たとえば「17」なら「1+7=8」でCグループ。10の位と1の位を足して2桁になった場合は、さらにその数字の10の位と1の位を足す。たとえば「29」なら「2+9=11」→「1+1=2」でAグループとなる。当せん数字の多くがA、B、Cからバランスよく出ていることから、絞り込みが可能

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裁判員の死刑判決を破棄した職業裁判官 「民意の法廷否定するのか」憤る遺族

殺害された荻野友花里さんの父親、卓さん(左)と母親の美奈子さん。部屋には、友花里さんの思い出の品や数多くの写真が飾られている=16日午後4時14分、兵庫県稲美町(安元雄太撮影)

殺害された荻野友花里さんの父親、卓さん(左)と母親の美奈子さん。部屋には、友花里さんの思い出の品や数多くの写真が飾られている=16日午後4時14分、兵庫県稲美町(安元雄太撮影

東京高裁で今年6月と10月、裁判員裁判が言い渡した1審の死刑判決を破棄し、無期懲役に減刑する判決が言い渡された。2つの判決を下したのは同じ裁判長で、過去の判例を重視するなどして減刑の判断を下した。「民意を取り入れて変わったはずの司法が、市民も加わった判断をなぜ否定するのか」-。裁判員裁判の死刑を破棄したのはこの2件だけだが、遺族らの失望は深い。両事件の遺族が産経新聞の取材に応じ、思いを語った

とても冷たい判決

 「出所後すぐにひどい犯行を重ね、反省もない。なぜ刑を軽くするのか…」

 平成21年、千葉県松戸市で竪山辰美被告(52)によって殺害された荻野友花里さん=当時(21)、千葉大4年=の父、卓(たかし)さん(64)と母、美奈子さん(60)は、兵庫県稲美町の自宅で苦(く)悶(もん)の表情を浮かべた。

 竪山被告は友花里さん宅に侵入し、現金やキャッシュカードを奪った後に殺害、翌日に放火した。ほかに複数の女性にも強盗するなどし、強盗殺人など13もの罪で起訴された。

 千葉地裁で開かれた1審の裁判員裁判には卓さんや美奈子さんも被害者参加した。竪山被告は反省の弁も述べず、友花里さんを侮辱するかのような発言まで行った。殺害された被害者が1人の場合、過去には死刑にならないケースも少なくないが、判決は「犯行は冷酷で更生可能性は乏しい」として、検察の求刑通り死刑を言い渡した。

一方、高裁の審理はわずか1回。1審では両親が読み上げた意見陳述も、書類を提出するだけで、村瀬均裁判長は今月8日、死刑破棄の判決を言い渡した。死刑回避の条件となる「被告が更生する可能性」には触れず、殺害された被害者が1人という点を重視。裁判官だけの裁判が下してきた「先例」を重んじた。

 「被害者や遺族に、とても『冷たい』裁判だと思いました」と話す美奈子さん。高裁判決の直後は「どう生活したかわからない」くらい落ち込んだという。

 しかし2人は「友花里の裁判を知ってもらえば、司法はおかしいとみんなに思ってもらえると、決意を新たにした」と話す。上告期限は友花里さんの命日の翌日、今月22日で、高検の対応が注目される。

だれのための司法なのか

 「被告は父も含めて3人もの命を奪ったのに『前科と今回の強盗殺人に類似性がみられない』などとして無期懲役に減刑した。意味がわからない」

 21年11月、南青山のマンションで、金を奪おうとした伊能和夫被告(62)に殺害された五十嵐信次さん=当時(74)=の長男、邦宏さん(47)は悔しそうに話した。

 伊能被告は昭和63年に妻を殺害し、自宅に放火し長女を焼死させたとして殺人罪などに問われ、懲役20年の判決を受けて服役。出所してわずか半年後に、強盗目的で何の面識もない信次さんを殺害した。

1審東京地裁の裁判員裁判は「冷酷非情な犯行で前科を特に重視すべきだ」などとして求刑通り死刑を言い渡した。しかし2審東京高裁の村瀬裁判長は6月、「前科を重視しすぎ」「前科の殺人と今回の強盗殺人には類似性がみられない」などと死刑を破棄し、無期懲役を言い渡した。過去の裁判例を「十分に留意する必要がある」と述べた

 「政府がまとめた『犯罪被害者基本計画』には『刑事司法は、犯罪被害者等のためにもある』と書かれていますが、職業裁判官にとっては空文だったんです」-。邦宏さんは表情を曇らせた。伊能被告については最高裁に上告された。

裁判員裁判の制度そのものの否定

 犯罪被害者支援弁護士フォーラムの事務局長、高橋正人弁護士の話「市民の日常感覚や常識を取り入れた裁判員裁判が、先例と違う判断をするのは当然。高裁の裁判官が『先例と異なる』として1審判決を破棄するのは、裁判員裁判の制度や、『民意』を否定することになる」

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虚構の慰安婦報告 河野氏呼び国会で検証を

新たな談話の発表も考慮せよ

 慰安婦の強制連行を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話の根拠とされた韓国人元慰安婦16人の聞き取り調査結果の詳細が明らかになった。予想されたことではあるが、元慰安婦の名前や出身地、生年すら不明確で、ずさん極まる調査だった。いわれなき対日非難と曲解を招いた河野談話の根拠が大本から覆ったといえる。

 政府や国会は早急に検証作業に着手し、特に国会は、河野氏や談話作成に関与した当時の内閣外政審議室長、谷野作太郎氏らを招致し、経緯を問いただすべきだ。

 自民党の宮沢喜一政権末期に出された談話であり、同党には率先して究明してもらいたい。

 ≪唯一のよりどころ崩壊≫

 河野氏らとともに、談話作成にかかわった石原信雄元官房副長官は本紙に「談話の大前提である証言内容がずさんで、真実性、信憑(しんぴょう)性を疑わせるとなると大変な問題だ」と話している。衆院議長も務めた河野氏は政治家として、国民に説明する義務と責任がある。

 河野談話は「従軍慰安婦」という戦後の造語を使い、募集に「官憲等が直接これに加担したこともあった」と日本の軍や警察による強制連行を認めたものだ。

 しかし、談話発表から4年後の9年、石原元官房副長官の本紙への証言により、日本政府が内外で集めた慰安婦に関する二百数十点に及ぶ公式文書には、強制連行を示す証拠はなく、元慰安婦からの聞き取り調査だけで「強制連行」を認めたことが分かった。
その唯一のよりどころが信用性を失ったのだ。談話そのものが虚構だったともいえる。

 歴代内閣は、聞き取り調査の内容を「個人情報保護」を理由に開示してこなかった。「強制連行」の談話だけを示し、その根拠を知らせなかったのは、国民への背信行為に当たる。安倍晋三政権は個人名を伏せるなどして、概要だけでも公表すべきだ。

 石原氏の証言を受けた9年3月の参院予算委員会で、谷野氏の後任の内閣外政審議室長、平林博氏は「聞き取り調査の裏付け調査を行っていない」ことも明らかにした。安倍政権には改めて、証言の裏付け調査を求めたい。

 日本側の調査に先立ち、韓国の大学教授らが40人余の元慰安婦に面会したものの、「意図的に事実を歪曲(わいきょく)しているケースがある」として、半数以上の証言が採用されなかった。日本政府が調査した16人には、不採用の元慰安婦が含まれている可能性が高い。

 安倍政権はこの点も韓国側にただし、事実なら抗議すべきだ。

 石破茂自民党幹事長は「(証言を)よく精査したい」と述べ、菅義偉官房長官は「歴史学者らによる学術的な検討が望ましい」と語った。政府も与党も、腹をすえて検証作業を行ってほしい
≪事なかれ謝罪外交の末≫

 その結果、偽りの見解の作成過程がより明確になれば、速やかに談話を破棄ないし撤回すべきだ。一部識者が指摘するように、検証結果に基づく新たな官房長官談話を出すのも有力な方法である。

 慰安婦問題は宮沢政権発足間もない平成3年12月、慰安婦だったという韓国人女性が日本政府を相手取り、謝罪と損害賠償を求める訴訟を起こしたのが発端だ。宮沢首相の訪韓を控えた翌4年1月、当時の加藤紘一官房長官は十分な調べもせず「おわびと反省」の談話を出し、宮沢首相も日韓首脳会談で謝罪した。

 宮沢政権の“事なかれ謝罪外交”の行き着いた末が、河野談話だったともいえる。

 当時、日本の一部マスコミも慰安婦問題追及キャンペーンを展開した。この中には、慰安婦が「挺身(ていしん)隊」の名で集められたと書いたりする誤報もあった。

 新聞週間にあたり、マスコミにも反省を求めたい
河野談話が招いた誤解は韓国だけでなく、米国をはじめ国際社会全体に広がっている。

 今年も、国連の拷問禁止委員会が慰安婦を「日本軍の性奴隷」と表記し、日本政府に「関係者の処罰」を求める勧告を出した。7月末には、米グレンデール市で、ソウルの日本大使館前に設置された「慰安婦の碑」と同じ少女像が設置され、日本軍が慰安婦を連行した、と碑文に記された。

 安倍政権には、歴代政権が放置した日本の不名誉な歴史を正すため、国際社会に向けた事実に基づく積極的な発信を期待したい

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