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時代を見通す日本の基礎情報

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台湾海峡と中央山脈 中国軍による台湾侵攻に立ちふさがる「自然の要害」

多くの日本人は「強大な中国の軍事力を持ってすれば、すぐにでも台湾海峡を渡海し、台湾に侵攻できる」と思っている。

しかし、ロシア軍が陸続きのウクライナに侵攻したのとは明らかに違う台湾海峡は狭い場所で約140キロ、潮の流れが速く、冬場には強風が吹き、濃い霧が発生して、夏場には多くの台風が通過する。

台湾海峡は中国軍の前に立ちふさがる「自然の要害」である。大艦船群が整斉(せいせい=整いそろっていること)と行動することを阻害し、侵攻時期を春先と秋口に限定する。

中国軍の海上輸送能力はどうか。現在、中国海軍はドック型輸送艦8隻、戦車揚陸艦3隻、ヘリコプター搭載強襲揚陸艦3隻などを保有しているが、これだけでは同時輸送能力が限定される。

2025年頃には、強襲揚陸艦が12隻に増えるなど艦艇の増強が見積もられている。これを補うため民間貨物船を徴用し活用するだろう。現在、中国は貨物船(1000トン以上)を5206隻、香港は1532隻保有する。

ただし、大規模な民間船の徴用は中国の物流システムに大きな影響を与え、国民生活に負担をかけることになる。軍用艦船で強襲上陸した部隊が主要港湾を確保した後に、これらの貨物船を使用して後続部隊を上陸させる。

台湾本島への上陸にも多くの障害がある。

台湾西部の海岸のうち上陸に適しているのは台北市、台南市の正面と、一部の台中市正面に限定される。海岸からすぐに市街地が広がり、上陸部隊が展開するのに十分な地積が確保できない。内陸侵攻に移行しても、台湾を北部から南部に貫き、島を東西に分ける中央山脈の天険が最大の障害となる。この地形障害が台湾東部地区への侵攻を極めて困難にしている。

台湾本島の地形を巧みに活用した陣地配備、台湾海峡の障害を最大限に利用したアウトレンジからのミサイル攻撃、また機雷・地雷の敷設と対機甲火力の組織化など、台湾軍の組織的な防御戦闘を侮ることはできない。

中国は加えて、米国の介入と日本の存在を考えなければならない。現状では台湾侵攻にはかなりのハードルがあり、作戦は困難を極めることになる。

しかし、ロシアのウクライナ侵攻を見ても分かるとおり、権威主義国家では指導者がいったん決断すれば、いかなる困難性や犠牲があっても作戦を実行する。そのことを忘れてはならない。

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