忍者ブログ
日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the

建国日」めぐり未だに激しく対立する左派と保守系


 2017年12月、中国を公式訪問した韓国大統領、文在寅(ムン・ジェイン)は内陸部の重慶市を訪ね、韓国の独立運動家、金九(キム・グ)が拠点としていた大韓民国臨時政府旧庁舎を見て回った。文は芳名録にこう書いた。


 「大韓民国臨時政府はわれわれの根っこ。われわれの精神である」


 文が分刻みの日程を割いてわざわざ重慶を訪れたのには深い意味があった。


 韓国では未だに「建国日」をめぐり左派と保守系が激しく対立している。文は昨年、大統領就任後初の「光復節」(日本による朝鮮半島統治からの解放記念日)の祝辞で「2019年、大韓民国は建国と臨時政府樹立100年を迎える」と述べた。


 これまで建国日とされてきた1948年8月15日を否定、1919年4月12日、上海で結成された亡命政府樹立記念日を建国日とする姿勢を明確にした。


 しかし保守系の知識人らからは「臨時政府がつくられた当時、韓国は日本の植民地だった。臨政は領土や国民を実行支配したわけではない。国民も領土も主権もない国がこの世に存在するというのか」と疑問の声が出ている。


日本統治下でも南北は一つだった…


 文在寅が建国日にこだわる理由を左派系メディアはこう解釈する。


 「1919年起源論(韓国建国)の核心は“国民主権”“民族共同体”、すなわち同じ民族にある」(オーマイニュース)


 当時の朝鮮半島は日本の統治下にはあったが、南北はひとつだった。48年の建国は北朝鮮を抜きにした分離選挙でできた単独政府だから正統性は認められないという主張だ。


 臨時政府で同志だった李承晩(イ・スンマン)と金九が決別することになった決定的な理由も統一政府樹立をめぐる意見の違いだった金九は民族が一つになれるなら金日成の共産主義勢力とも手を結ぶつもりだった


 終戦直後から朝鮮戦争が勃発する50年6月までの期間を韓国では「解放空間」と呼ぶ。日本支配からの解放後、朝鮮半島で真っ先に主導権を握ったのは左翼勢力を代表する呂運亨(ヨ・ウンヒョン)、金日成(キム・イルソン)・朴憲泳(パク・ホンニョン)が率いる急進的共産主義勢力、朝鮮共産党だった。


 朴は当初、呂と活動をともにするが決別し、46年霊柩(れいきゅう)車に隠れて北へ入る。後に北朝鮮で内閣副総理などを務めた。朴が北へ渡った後の47年7月、呂は暗殺された。


 南朝鮮(当時)では金日成と統一政府をつくることに懐疑的な世論が高まり、主要政治家の多くが南の単独政府樹立を主張するようになったが、同年12月、単独政府派の著名言論人、張徳秀が自宅で射殺されるなど世情は混乱を極めた。


くしくもそのタイミングに金日成は、統一民主国家樹立を話しあう「連席会議」参加を南側に呼びかけた。南側で単独政府樹立の動きが進むのを止めたかったからだ。


「朝鮮をソ連の衛星国家にするつもりの者たち」米国の反対押し切り平壌へ


 金九が南北協議に応じることに政敵はもとより、側近らも反対したとされる。金九は呂らへの暗殺事件への関与が疑われ、裁判をうける身だったが、平壌行きを決行する。


 後に、金九は当時の心境を次のように語った。「北が準備した式場に付き添い役として呼ばれているのではないかという指摘もあるが、とにかく行くのが正しいと思う」


 米側も会議への参加に反対だった。軍政庁のホッジ長官は、「南から金日成が主催する会議に参加する人々の中には“有名な人(金九らを指す)”もいる。大多数は共産主義者の道具として朝鮮をソ連の衛星国家にするつもりの者たちだ」と声明を発表した


 


結果的に金日成の平和工作に利用される金九を文はたたえたのだった。


=敬称略


(龍谷大学教授 李相哲)


     ◇


 

PR
・・・
カレンダー
04 2018/05 06
S M T W T F S
1 2 3
7 9 10 11 12
15 16 17 18 19
22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新CM
旅に出よう
最新TB
プロフィール
HN:
sansiro
性別:
非公開
ブログ内検索
バーコード
忍者アナライズ
カウンター
アクセス解析
ping
currentBlogList
currentBlogList
新着記事
忍者ブログ [PR]