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時代を見通す日本の基礎情報

日本を取り巻くアジア情勢の変化 世界の情報を辛口で伝える情報部ログ 世の中はめまぐるしくかわっていきます その中で取り残されない為の情報をお伝えします Changing Asian situation surrounding Japan Tell the world information by information Department log The world is rapidly mood In order not to lag behind in its informed the <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" rel="nofollow">なんでもまとめてお売りください!宅配買取「いーあきんど」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3BDZ68+72TSYA+4IRQ+5YJRM" alt="">

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…「南方週末事件」の意味中国の言論統制もはや末期状態

中国広東省の週刊紙「南方週末」の10日付紙面(河崎真澄撮影)

今月初旬に中国紙・南方週末の紙面が地元の広東省共産党宣伝部の指示によって改竄(かいざん)された事件で、当事者の編集者や記者たちが当局の横暴に対して果敢な戦いを挑んだことが多くの報道によって知られた。本欄が「反旗を翻した中国メディア」と題して、中国の国内メディアが政府の言論統制に反抗し始めたことを報じたのは2011年8月のことだったが、それから1年数カ月がたった今、反乱はより本格的になってきている。

 事件が展開している中で、筆者の私が興味深く注目しているのはむしろ、反対の政権側の動き方である。紙面の改竄を主導したのは間違いなく広東省共産党宣伝部であったが、実は、改竄の対象となる文章の担当編集者や記者が休暇中という隙を利用して実行されたという。休暇が終わって職場に戻った編集者たちが異変に気がついて直ちに抗議行動を始めたのが事件の始まりである。

 共産党の絶対権力をバックにしてメディアに君臨しているはずの党宣伝部が、いつの間にか「コソ泥」のような風情で本来の職務である言論統制をこそこそと遂行している光景は滑稽にも見えるが、彼らはどうやら、自分たちの力と仕事の正当性に対して自信を失っているようである。
さらに面白いことに、事件が発生して全国のネット世論が改竄行為を厳しく批判している中で、当事者の広東省党宣伝部の責任者が公の場に出て自分たちのやったことの正当性を主張することは一度もなかった。広東省党宣伝部の上位機関である共産党中央宣伝部にしても、全国で広がっている批判に対して反論したりすることは一度もない。

 中央宣伝部の行った最大の反撃はすなわち、環球時報という御用新聞紙が掲載した政権擁護の社説を、全国の新聞に転載を強いたことだ。だが、政権側に立ったこの環球時報の社説には、「紙面の改竄は正しい」と正面から宣伝部を擁護するような文句は1行も書かれていない。社説が政権のために行った唯一の弁明はすなわち、「広東省の党宣伝部は実は、紙面差し替えに関与していない」ということである。

 つまり、中央宣伝部にしても御用新聞の環球時報にしてももはや、共産党による言論統制を「正しいこと」として堂々と主張できなくなっている。彼らはむしろ、全国からの批判にさらされている中で「自分たちはやっていない」と逃げ腰の弁明に躍起になっているありさまである。

 そこにはもはや、絶大な権威と権力を持って言論を完全に圧殺できた往時の党宣伝部の姿はない。彼らは依然、絶大な権力を持っているものの、人々から認められるところのイデオロギー的正当性や権威のかけらもない。今まで抑圧されてきたジャーナリストや一般民衆が声を上げて堂々と抗議活動を展開している中で、共産党の権力者たちはむしろ身を縮めて民衆からの批判をかわすのに精いっぱいという情けない立場に追い込まれている

 ここまで来ると、共産党宣伝部による言論の統制はすでに破綻寸前の末期状態であるといえよう。やっている本人たちが「それが正しい」と主張できなくなるような仕事が、どうやって長続きするのだろうか。おそらく党宣伝部のみならず党の最高指導部も、このままでの言論統制はもはや無理であることを悟っているはずだ。そういう意味で南方週末改竄事件は、共産党政権による強権的言論統制が終焉(しゅうえん)を迎えようとしていることを告げた歴史的な事件であるかもしれない。言論の自由と民主化の流れはもはや誰も止められないのだ。

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謎多き最福寺法主の素顔 

謎多き最福寺法主の素顔 

メインフォト

総連本部の購入断念を発表した最福寺の池口恵観法主=10日、神奈川・江の島の最福寺別院(時吉達也撮影)

 在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地・建物の競売について宗教法人「最福寺」(鹿児島市)が45億1900万円で落札した。最福寺「法主(ほっす)」の池口恵観(いけぐち・えかん)氏(76)は「炎の護摩行」で有名で、政界に顔が広く「永田町の怪僧」との異名を取る。一方、北朝鮮への渡航歴が複数あり、落札後は総連への貸し出しも検討したいとしている。その真意と巨額資金の出どころは-。

 池口氏が法主を務める最福寺は、元プロ野球の金本知憲氏や阪神の新井貴浩選手ら有名アスリートが、オフシーズンに護摩行に訪れることで知られる。

 「池口氏は、真言密教の道を究めた大僧正で過酷な護摩行をこなす姿から『炎の行者』と呼ばれている。スポーツ界のみならず政財界などにも豊富な人脈を持ち、安倍晋三首相や鳩山由紀夫元首相と親交があるほか、小泉純一郎元首相らの『指南役』も務めたとされる」(同氏を知る関係者)

 宗教家の立場から医療のあるべき姿を講演や著作で説き、1999年には山口大医学部から医学博士号を贈られた。

 だが、その一方で、北朝鮮との関係は深い。

 「96年に、よど号グループの1人、田宮高麿氏の葬儀を取り持ったことが縁でグループとの交流を深めた。その後、信者でもある地方議員の仲立ちで総連と急接近し、2009年秋に初めて北朝鮮を訪問した 池口氏はこれまでに5度、北に渡り、訪朝時には北の政府要人とも接触したとされ、「そのなかで総連本部の競売問題が持ち上がった」と先の関係者は説明する。

 落札した26日、池口氏は「今まで中央本部にいた人を追い出すということではない。残ったところをお貸しするのはいいのではないか」と総連側への貸し出しを考えていることを明かし、「ビルはそのまま残し、北朝鮮を含むアジア民族の融和と英霊の供養の拠点にしたい」と明かした。

 落札に必要な巨額資金については「ある程度目途がついている」と語る。ただ、最福寺の関係者は夕刊フジの取材に対し、「落札資金には銀行などの複数の金融機関から融資を受けて、それを充てる予定だが、総連の関係者に出ていってもらうことが融資の前提になっている」と説明した。

 落札が正式に決まるのは29日で、この間、東京地裁は最福寺が買い手としての資格を満たすか審査する。専門家はどう見るか。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「債務者である朝鮮総連の身内なら別だが、単に関係があるというだけでは、落札者として不適格と判断されない。すんなりお金が支払われれば、1カ月以内に総連本部の土地と建物が最福寺のもとに渡る」と解説する。

 だが、競売が不成立になる恐れも残る。

 都内の不動産関係者は「債務者と同じ立場の法人や個人は競売への参加は認められない。北朝鮮や総連が深く関与していることが明らかになれば、国からの異議申し立てが出て、落札にストップがかかる可能性はある」と話す。

 『ヤメ検-司法エリートが利欲に転ぶとき』(新潮文庫)のなかで、朝鮮総連本部ビルの売却をめぐる詐欺事件(2007年)の真相などを描いたノンフィクション作家の森功氏はこう語る。

 「総連のビルは、整理回収機構の競売開始決定が出る直前、(北朝鮮通の)元公安調査庁長官が、自ら社長を務める会社にビル名義を変更する事件が起きるなどして社会的に注目を集めた。結局、競売になったが、総連としてはできれば手放したくないはずだ。こうした過去があるだけに今後、どう処理されていくか、注視していかなくてはならない」

 さまざまな思惑が絡み合うビルの行方に注目が集まる。

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謎多き最福寺法主の素顔 

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総連本部の購入断念を発表した最福寺の池口恵観法主=10日、神奈川・江の島の最福寺別院(時吉達也撮影)

 在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地・建物の競売について宗教法人「最福寺」(鹿児島市)が45億1900万円で落札した。最福寺「法主(ほっす)」の池口恵観(いけぐち・えかん)氏(76)は「炎の護摩行」で有名で、政界に顔が広く「永田町の怪僧」との異名を取る。一方、北朝鮮への渡航歴が複数あり、落札後は総連への貸し出しも検討したいとしている。その真意と巨額資金の出どころは-。

 池口氏が法主を務める最福寺は、元プロ野球の金本知憲氏や阪神の新井貴浩選手ら有名アスリートが、オフシーズンに護摩行に訪れることで知られる。

 「池口氏は、真言密教の道を究めた大僧正で過酷な護摩行をこなす姿から『炎の行者』と呼ばれている。スポーツ界のみならず政財界などにも豊富な人脈を持ち、安倍晋三首相や鳩山由紀夫元首相と親交があるほか、小泉純一郎元首相らの『指南役』も務めたとされる」(同氏を知る関係者)

 宗教家の立場から医療のあるべき姿を講演や著作で説き、1999年には山口大医学部から医学博士号を贈られた。

 だが、その一方で、北朝鮮との関係は深い。

 「96年に、よど号グループの1人、田宮高麿氏の葬儀を取り持ったことが縁でグループとの交流を深めた。その後、信者でもある地方議員の仲立ちで総連と急接近し、2009年秋に初めて北朝鮮を訪問した 池口氏はこれまでに5度、北に渡り、訪朝時には北の政府要人とも接触したとされ、「そのなかで総連本部の競売問題が持ち上がった」と先の関係者は説明する。

 落札した26日、池口氏は「今まで中央本部にいた人を追い出すということではない。残ったところをお貸しするのはいいのではないか」と総連側への貸し出しを考えていることを明かし、「ビルはそのまま残し、北朝鮮を含むアジア民族の融和と英霊の供養の拠点にしたい」と明かした。

 落札に必要な巨額資金については「ある程度目途がついている」と語る。ただ、最福寺の関係者は夕刊フジの取材に対し、「落札資金には銀行などの複数の金融機関から融資を受けて、それを充てる予定だが、総連の関係者に出ていってもらうことが融資の前提になっている」と説明した。

 落札が正式に決まるのは29日で、この間、東京地裁は最福寺が買い手としての資格を満たすか審査する。専門家はどう見るか。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「債務者である朝鮮総連の身内なら別だが、単に関係があるというだけでは、落札者として不適格と判断されない。すんなりお金が支払われれば、1カ月以内に総連本部の土地と建物が最福寺のもとに渡る」と解説する。

 だが、競売が不成立になる恐れも残る。

 都内の不動産関係者は「債務者と同じ立場の法人や個人は競売への参加は認められない。北朝鮮や総連が深く関与していることが明らかになれば、国からの異議申し立てが出て、落札にストップがかかる可能性はある」と話す。

 『ヤメ検-司法エリートが利欲に転ぶとき』(新潮文庫)のなかで、朝鮮総連本部ビルの売却をめぐる詐欺事件(2007年)の真相などを描いたノンフィクション作家の森功氏はこう語る。

 「総連のビルは、整理回収機構の競売開始決定が出る直前、(北朝鮮通の)元公安調査庁長官が、自ら社長を務める会社にビル名義を変更する事件が起きるなどして社会的に注目を集めた。結局、競売になったが、総連としてはできれば手放したくないはずだ。こうした過去があるだけに今後、どう処理されていくか、注視していかなくてはならない」

 さまざまな思惑が絡み合うビルの行方に注目が集まる。

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旭日旗デザイン使用のイタリア業者 韓国人抗議への「痛烈皮肉」はすごかったが…-

韓国人イタリアの業者に旭日旗のこうぎは内政干渉か 営業妨害になるぞそんなこともわからないのか だからアメリカのまで公式訪問でいってもハレンチなことを起こすんだ ただアメリカ国籍の韓国人であっただけマシだがこれを白人などにしようものなら暴動ものだ
だから民度が低い国と世界の国から笑われているのに気がつかない
旭日旗デザイン使用のイタリア業者 韓国人抗議への「痛烈皮肉」はすごかったが・・・これだけイタリアの業者がつぶやいているのにそれさえ理解できない情けないお国だよ

韓国のネットユーザーが旭日旗をあしらった携帯電話ケースに抗議したところ、イタリアの業者がその行為を皮肉る回答をした。その論理がすごい、と話題になっている。

「ドイツの旗は、ナチスがいたからダメなのか」

報道によると、韓国のネットユーザーは8日、「Japanese vintage flag」と名付けられた携帯ケースの写真をフェイスブックに投稿した。そこで見られた旭日旗デザインについて、「非常識だ」と怒り、「私たちの歴史を侮辱してバカにしている」と書き込んだ

 

これに対し、Benjamins社は、メールへの回答で、「単なる旗」だとしてこんな論理で抗議を皮肉ったというのだ

「あなたの言う通りならば、ドイツの旗は、ナチスがいたから、アメリカの星条旗は、原爆を投下したから、それぞれ使ってはいけないということなのか?」

さらに、「私たちは今、2013年に生きている。製品が良ければ買って、そうでなければ買わなければいい」と諭した。ネットユーザーに対しては、「私たちにこのようなメールを送るほど余裕があるのはいいことです。できるだけ、たくさん笑うようにして下さい」とアドバイスしている。
しかし、ネットユーザーらの不満は収まらず、Benjamins社に対して、「常識がない」といった抗議が相次いでいるという

ケースは写真削除も、まだ販売中か

こうした抗議に対応するためか、Benjamins社はフェイスブックで2013年5月9日、旭日旗デザインについて説明した。

そこでは、「日本を愛しているが、だれも不快な思いにさせたくない」としたうえで、「ケースが好きでないなら無視すればいいし、どんな政治的メッセージもない」と訴えた。しかし、抗議は激しさを増し、その1時間後には、「すべての韓国の人たちへ」と題するメッセージをアップした。

今度は、不快にさせたことを謝罪し、韓国の人たちに何の敵意もないと強調した。日本の人たちからもメールを受け取ったとして、その内容を元に、旭日旗が第2次大戦前から使われ、現在も海上自衛隊やスポーツイベント、さらに、希望や幸福の象徴として他の国々にも使われていると説明した。つまり、戦争犯罪とは何も関係がないということだとした。

さらに、ケースは古いiPhone用のもので、もう再生産していないとして、もしどうしても不快なら、ケースをサイトから取り除くこともできると明かした。

Benjamins社のサイトを見ると、旭日旗デザインのケース写真は10日夕までにすでに削除され、代わりに「?」マークが付いている。ただ、ケースそのものは、現在も販売している可能性はあり、日本のネット上では、対抗してケースを購入しようと呼びかける動きも出ている。

抗議の中には、イタリアが第2次大戦で使った旗をけなす向きさえあり、Benjamins社もフェイスブックで、ヘイトスピーチは恥だと激怒したほどだ真珠湾攻撃のあったハワイに親せきがいるという担当者は、「それだからといって、私が日本の旗を嫌うべきなんですか? 私は、韓国の人たちと同じ立場だと思いますが、何の怒りもありません」と漏らしている

  

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巨大地震の予兆か 林道陥没、周辺ではアサリ激減、アユ大量死…富士山で異変!

世界文化遺産の登録が確実になった富士山の周辺で、異変が相次いでいる。3合目付近の林道が約300メートルにわたって陥没したほか、北側に位置する河口湖では湖水が大きく減少。海でもアサリの漁獲量が激減するなど不可解な現象が多発している江戸時代には南海トラフを震源とするM9級地震の49日後、富士山が噴火した山と海での奇妙な動きは大災害の前触れなのか。

 富士山をめぐって熱くなっているのは、世界遺産の登録を喜ぶ人ばかりではない。山の地中では1000度のマグマが不気味にうごめいている。

 3合目付近の滝沢林道では先月、300メートルにわたる大規模陥没がみつかった。亀裂の深さは最大1メートル超。林道を管理する山梨県は「大量の雪解け水が舗装した路面の下の石を流失させたのが原因ではないか」とみている。ただ、林業関係者は「こんなことは過去に例がなく、気味が悪い」と不安がっている。

 富士五湖の1つ、河口湖(山梨県富士河口湖町)では水位の低下により、「六角堂」の立つ浮島が地続きに。出現した珍名所には、ゴールデンウイーク中に多くの観光客が訪れた。

 異変は山の周囲だけではない。直線距離で約160キロの浜名湖(静岡県浜松市、湖西市)ではここ数年、アサリの漁獲量が激減。2009年の6000トン超から12年は2000トン台に急減し、今年は観光客向けの有料潮干狩りが中止に追い込まれた。浜名湖には昨年春、イルカやアザラシとも判別できない謎の生物が出現して騒動になった。また、浜松市の天竜川流域では先月、1万匹以上ものアユの死骸がみつかっている。浜名湖や天竜川は、巨大地震の震源となる南海トラフに面した地域だけに不気味だ

 一連の兆候について、武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、「長期的にみれば明らかに何らかのサイン」と警告する 「噴火を繰り返してきた富士山に300年も動きがないのは、異常な状態といえる。動きが活発になる時期は近づいていると思う。1707年には南海トラフを震源とする宝永地震(M8・4-8・7)の49日後、富士山の宝永大噴火が起きている。さまざまな異変は今後の噴火、大地震に関連している可能性がある」

 富士山では864年から866年にかけ、貞観(じょうがん)大噴火が発生。終息から約3年後の869年、「前回の東日本大震災」ともいわれる貞観地震(M8・3-8・6)が起きた。噴火と地震の順序はともかく、東日本沖の太平洋、富士山、そして南海トラフが密接に関係している危険性は高い。

 日本人は筆まめな性格のため、地震後の状況を記録した文献を多数残している。ところが、「前兆に関する記録は貞観地震、宝永地震を含め、残念ながら皆無」(地震学者)と、大災害発生の手がかりとなる史料はないという。


 地割れなど兆候の特徴を分析して、どのような噴火が起きるのか予測するのも難しい。富士山は地震学者の間噴火のデパート」といわれるほど、さまざまなタイプの噴火が発生した。貞観大噴火ではドロドロした溶岩が流れ出た一方、宝永大噴火では大量の火山灰を噴き出し、灰は江戸市中でも降り積もった。

 地震の専門家が危惧するのは、富士山をいまだに死火山、休火山と認識している人が多いことだ。

 「1979年、死火山と思われてきた長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)で大規模な水蒸気爆発があった。この噴火がきっかけで死火山、休火山、活火山という定義が見直された。火山はすべて活火山で、当然、過去に噴火を繰り返した富士山も活火山である」(島村氏)

 木曽の御嶽山は約5000年の沈黙を破って噴火した。富士山が静かにしている300年など、自然界ではほんの一瞬にすぎない

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「ヤクザ指詰め強要裁判」の緊迫内幕怒号とびかう大阪地裁

下手を打った(ミスをした)暴力団組員が、反省や謝罪を表す手段として自身の小指を切断するとされる「指詰め」。このヤクザの習わしをめぐる公判で、検察側と弁護側が激しい応酬を繰り広げている。配下の組員に自身の小指を切断させたとして強要罪に問われているのは、指定暴力団山口組の直系組長ら2被告。度重なるミスに激高した組長らが「お前はとろいんや。指を詰めて組をやめろ」と組員に命じたとする検察側に対し、組長らは「命じたことはない」と全面否認。5月7日の被害者の証人尋問では指詰めの方法をめぐり、弁護側が「切れるわけないだろ、バカ」と怒鳴れば検察官が「バカとはなんだ」と応酬するなど怒号が飛び交う場面もあった。

■「指ちぎって、けじめとれ」

 4月25日午後、大阪地裁407号法廷は物々しい雰囲気に包まれていた。出入り口ドアの前では裁判所職員による厳重な所持品検査が行われ、廷内には通常の倍の刑務官の姿があった。

 強要罪に問われた山口組玉地組組長、山本義一(53)と玉地組幹部、寺村安幸(53)両被告の初公判。2人は20代の組員を脅して、自身の左手小指を切断させたとされたが、罪状認否ではいずれも「弁護士に任せます」と述べ、弁護人は無罪を主張した。

 検察側が、起訴状や冒頭陳述などで主張する事件の経緯はこうだ。

 昨年9月28日夜、飲食店で酒を飲んでいた山本被告は、運転手を務めていた組員に迎えに来るよう指示。しかし、組員の到着が遅れたためタクシーで帰宅することになった。

 翌日、組員は玉地組の事務所で山本被告に謝罪したが、それまでに下手打ちを繰り返していた組員に、山本被告は「お前はとろいんや。やっていけへんわ、もうやめろ」「やめるけじめとして指落とせ」などと告げた。

 謝罪を重ねる組員に、山本被告は「はよ、けじめつけや。指ちぎれや」「もう謝らんでもいい。ええから、けじめつけて出ていけ」などと続けた。

 さらに、事務所の2階で、寺村被告が「何を甘えているんや。親分があれだけ言ってるんや。親分に対する下手打ちやぞ」などと叱責。ノミを組員のそばに置いて、「指をちぎってけじめをとれ。ちぎった指を親分に差し出して謝れ」などと執拗(しつよう)に指を切断するように要求した

 耐えきれなくなった組員は、自分でまな板やタオルを準備し、ノミで左手の小指を切断。その後、改めて山本被告に謝罪し、組に残ることになったという。

切断方法“実演”

 こうした検察側の構図を弁護側は真っ向から否定。これまでの公判でのやり取りからは、弁護側が重視するいくつかのポイントが見えてくる。

 1つは、組員が大阪府警に被害届を出した時期だ。

 組員が大阪府警に被害を申告したのは、昨年11月中旬。指詰めをした直後に被害届を出さなかったのは不自然ではないか、ということだ。

 これについて、組員は証人尋問で、検察、弁護側双方の質問に次のような経緯を述べた。「もともとヤクザを続けたいとは思っておらず、両被告が別の事件で逮捕されたので、これを逃したらもうチャンスはないと考え、事務所を逃げ出して申告した

 弁護側は組員に対し、「警察から『指、どうした』と聞かれたことはないか」などとも質問した。指詰めを事件化したい警察が被害申告を働きかけたのではないか、との見立てをしているもようだ。しかし、組員は「ないです」と否定し、自分から申告したと述べた。

 もう1つのポイントは指詰めの方法だ。検察側は組員が単独で切断したとしているが、弁護側は単独では不可能だと主張している。

 証人尋問で、組員が説明したのは、輪ゴムで左手小指を付け根から縛って止血したうえで、手のひらを上に向け、右手に持ったノミで切断したという方法。

 弁護側はこれを疑問視し、尋問の中で組員に詳細なノミの持ち方を実演させ、「ペンを持つような持ち方だと力が入らない」「そんな持ち方では(指を)落とせないぞ」と詰め寄った。

 さらに、異議を挟んだ検察官に対して切れるわけないだろ、バカ」と怒鳴り、検察官も「バカとはなんだ」と応酬。裁判長から「慎んでください」と諭されるひと幕もあり、審理は緊迫さを増している。

指詰めの代償

 命令されたにせよ、自発的だったにせよ、指を切断するのは身の毛もよだつ行為。それでもなお「指を詰める」のは、よっぽどの意味があるからだろう。

 暴力団に詳しい捜査関係者らによると、指詰めには反省や謝罪の意味合いがあり、古くから暴力団内部で行われてきた。武器となる刀を握る際、小指がないと力が入らないことから、「大事なものを差し出すほどの反省」を示す行為だとされている。

 こうした習わしから、指の欠損は暴力団関係者を連想させ、脅威を誇示しているとのとらえ方もされるが、ある捜査関係者は「指がないのは下手をうった証。誇れることではない」と言い切る

 また、組を抜けるときのけじめとして指詰めを迫られることもあるが、「指がないと元組員と思われるため、普通の暮らしを送ることは難しく、脱退の足かせになっている」(捜査関係者)と指摘する声もある。

 せっかく暴力団を辞めても、指がないために社会復帰がままならない。「指詰め」の代償は大きいが、こうした元組員に義指を作り、更正を支援している動きもある。


 病気や事故などで失った体の一部を作っている大阪市内の工房は、これまでに全国で150人以上の元組員の義指を手がけてきた大阪府警も、更正したいという組員を紹介するなど協力している。工房の女性技師は「よい義指を作って、社会復帰の背中を押すことができればうれしい」と話す。

 組長に命令されたからなのか、自発的に行ったものなのか。公判の焦点は強要の有無だが、もっと大切なことは、「指詰め」が第二の人生に与える影響の大きさではないだろうか。


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