起こるべくして起こった事故 犠牲者に哀悼の意
今般の韓国フェリー「セウォル号」沈没の大惨事に関して報じられているところでは、事故が人災だったように見受けられ、それだけに多くの高校生を含む約300人の犠牲者を気の毒に思い、深く哀悼の意を表します。
事故初報では、貨客船が日本製とあったので、何かとギクシャクしている日韓関係の最中に、また大きな頭痛を抱え込むのかと気をもまされましたが、その後間もない報道で、日本から中古船を買った清海鎮海運社がこれを改造し、しかも客席を増やすべく安全上危険視される造作により、本船の重心を高くしていたことなどが分かってくるにつけ、これは人災事故に違いないとの確信を抱いております。
その後の内外諸報道によると、転覆の原因は、高速航行中の急旋回や事故時に担当していた三等航海士が現場海域に不慣れだったことなど、極めて多岐にわたり、また事故直後の緊急対策をめぐっても、船長や多くの乗務員の不可解・無責任な行動や海洋警察の初動態勢の遅れなどが明らかになっています。政府に対する不信は高まる一方で、韓国社会が抱える安全意識の取り組みの不徹底など複合的要因が重なって、起こるべくして起こってしまった事故のように見受けられます。
次々と明るみに出る問題点
なお既述のような改造による船腹の安定度喪失(重心が51センチも高くなっていた)をはじめ、積載貨物量が規定の3・6倍もあった上、重量貨物の固定措置にもミスがあったり、甲板上にまで違法な積み荷が見受けられたり、操行安定のため大量のバラスト水保持が必須だったのにかかわらず途中大量に放出された(燃料費節減、速度確保のためか)との疑いも浮上したり…と信じられないようなことが次々と明るみに出てきています。こうした事実が判明するまでの各種情報の混乱、錯綜ぶりにも、問題あることを痛感しました。
まるで震災の菅内閣の混乱…誰がために働く?サムスンも株主54%は外国人
横倒しとなった旅客船「セウォル号」から乗客を救出する韓国の海洋警察のヘリコプター。事故後、ずさんな対応に加え、さまざまな問題点が明るみに出て、韓国社会を揺るがせている=2014年4月、韓国南西部珍島沖(AP)
いずれにせよ、船体が大きく傾きハンドル操作が不調となるなど、異常事態発生から転覆・沈没まで約2時間もあったにもかかわらず、乗客に緊急脱出を指示すべきところ、船室内に留まるよう呼びかけるという不可解な船内アナウンスをはじめ、救出努力対応の不備により、人的被害をかくまで膨らませてしまったことが、どうにも理解に苦しみます。
トカゲのシッポ切りでいいのか
それにしても、海事救難技術や装備に一日の長がある日本側からの協力申し出を、早々と拒絶した韓国側の姿勢も問われます。初期潜水士の投入が20人しかなく、夕方になって160人まで増員されたこと、また船内への空気注入も実に30時間も後れを取ったことなどを思うに、船舶航行安全と対策を所管する海洋水産省や安全行政省などの行政の責任感が疑われ、責任をかぶって辞任を表明した鄭?原首相一人だけの問題ではないと思います。
今回、事故対策本部が5つも発動された点は、わが国でも東日本大震災の際に示された菅直人内閣の混乱錯綜の悪夢が想起され、他人事でもなさそうですが、ここは朴槿恵大統領がこの際、反日・媚中外交への執心から離脱して、国内対応に鋭意専心すべきときではないでしょうか。大統領は支持率が急減しているようですが、遺族や国民、そして行政各省・産業界と直接向き合い、安全意識の再構築と規則遵守の再徹底を急ぐべきだと考えます。
無理を重ねていた?
ところで、清海鎮海運社の実質オーナーは株式の40%を握り、その関連事業は宗教団体をはじめ、米国などに多数の不動産を所有するなど総資産が約240億円にのぼるそうですが、巨額の負債も抱えているらしく、船舶の安全運航ルールの順守や従業員の安全教育などが十分でなかったのではないかと疑念を持たれているようです。
一方で、近時導入されたLCC航空会社と、同一発着地を競合するも、所要時間が10倍もかかる不利をカバーするため、乗船客を増やして価格を引き下げ、さらに貨物も違法に過剰積載した上、経費節減目的でのバラスト水放出など無理を重ねていた事実が浮かび上がってきています。
こうした会社の台所事情を見て、私はある疑問を抱きました。外国資本からの利益追求などの圧力があったのではないか、また、この問題は、一企業グループだけの災禍だったか-と。引き続いて地下鉄の事故も発生しましたし、内外の報道情報を読み比べ、聞き比べてみるにつけ、どうも経済界全般の不調と社会問題の増幅が見え隠れして参ります。
サムスン、ヒュンダイなど大企業は外国資本傘下
御存じかも知れませんが、韓国を代表するサムスン社の54%は外国人株主です。自動車のヒュンダイも同様だと聞き及んでおります。ことに銀行関係ともなると、大手数行の株式が、それぞれ60%から90%も外国資本に握られており、なんでも8割の大手会社が外国資本傘下にあるといわれております。
つまり、こうした一握りの大手企業は、本社こそ韓国にあれども、法人税は特例適用などで、たとえばサムスンなら15%しか徴収されず、韓国人従業員は外国資本のために働きながら、稼ぎも配当という名目で大半を国外へ流出させている、というのが実態のようです。しかも、中小企業が極めて虚弱で、赤字会社が多く、配当どころか、法人税もほとんど計算に入らない程度にとどまっているそうです。
その結果、韓国国内は不況が蔓延しており、皮肉にも大学進学率が90%にも達する高学歴社会でありながら大卒者の就職率が50%しかなく、全体の失業率も20%(しかも就業者の3分の1は自営業しかない)に達しているそうです。ジニ係数(社会における所得分配の不平等さを測る指標)も危険値0.6に迫る0.53で、不況の中、犯罪率がアップし自殺者が急増中で、一方で国外脱出願望者が(高学歴ほど)多くなっていると報じられています。
他山の石とせよ
あれほど、唯我独尊を振りかざし、自国の強みをあげつらい、弱みをひた隠しして、政権と一緒になって「反日」を標榜してきた韓国の大手マスコミの一部は、今回の惨事で自虐主義に陥り、「韓国は三流国家だ。安全神話の日本に学べ」などと書いているようです。
もっともわが国とて、「ヒヤリ・ハット・あわや」事象を頻繁に起こしている以上、ここは韓国の惨事を他山の石として、自重自戒にこれ努めるべきかと考える次第です
[0回]
起こるべくして起こった事故 犠牲者に哀悼の意
今般の韓国フェリー「セウォル号」沈没の大惨事に関して報じられているところでは、事故が人災だったように見受けられ、それだけに多くの高校生を含む約300人の犠牲者を気の毒に思い、深く哀悼の意を表します。
事故初報では、貨客船が日本製とあったので、何かとギクシャクしている日韓関係の最中に、また大きな頭痛を抱え込むのかと気をもまされましたが、その後間もない報道で、日本から中古船を買った清海鎮海運社がこれを改造し、しかも客席を増やすべく安全上危険視される造作により、本船の重心を高くしていたことなどが分かってくるにつけ、これは人災事故に違いないとの確信を抱いております。
その後の内外諸報道によると、転覆の原因は、高速航行中の急旋回や事故時に担当していた三等航海士が現場海域に不慣れだったことなど、極めて多岐にわたり、また事故直後の緊急対策をめぐっても、船長や多くの乗務員の不可解・無責任な行動や海洋警察の初動態勢の遅れなどが明らかになっています。政府に対する不信は高まる一方で、韓国社会が抱える安全意識の取り組みの不徹底など複合的要因が重なって、起こるべくして起こってしまった事故のように見受けられます。
次々と明るみに出る問題点
なお既述のような改造による船腹の安定度喪失(重心が51センチも高くなっていた)をはじめ、積載貨物量が規定の3・6倍もあった上、重量貨物の固定措置にもミスがあったり、甲板上にまで違法な積み荷が見受けられたり、操行安定のため大量のバラスト水保持が必須だったのにかかわらず途中大量に放出された(燃料費節減、速度確保のためか)との疑いも浮上したり…と信じられないようなことが次々と明るみに出てきています。こうした事実が判明するまでの各種情報の混乱、錯綜ぶりにも、問題あることを痛感しました。
まるで震災の菅内閣の混乱…誰がために働く?サムスンも株主54%は外国人
横倒しとなった旅客船「セウォル号」から乗客を救出する韓国の海洋警察のヘリコプター。事故後、ずさんな対応に加え、さまざまな問題点が明るみに出て、韓国社会を揺るがせている=2014年4月、韓国南西部珍島沖(AP)
いずれにせよ、船体が大きく傾きハンドル操作が不調となるなど、異常事態発生から転覆・沈没まで約2時間もあったにもかかわらず、乗客に緊急脱出を指示すべきところ、船室内に留まるよう呼びかけるという不可解な船内アナウンスをはじめ、救出努力対応の不備により、人的被害をかくまで膨らませてしまったことが、どうにも理解に苦しみます。
トカゲのシッポ切りでいいのか
それにしても、海事救難技術や装備に一日の長がある日本側からの協力申し出を、早々と拒絶した韓国側の姿勢も問われます。初期潜水士の投入が20人しかなく、夕方になって160人まで増員されたこと、また船内への空気注入も実に30時間も後れを取ったことなどを思うに、船舶航行安全と対策を所管する海洋水産省や安全行政省などの行政の責任感が疑われ、責任をかぶって辞任を表明した鄭?原首相一人だけの問題ではないと思います。
今回、事故対策本部が5つも発動された点は、わが国でも東日本大震災の際に示された菅直人内閣の混乱錯綜の悪夢が想起され、他人事でもなさそうですが、ここは朴槿恵大統領がこの際、反日・媚中外交への執心から離脱して、国内対応に鋭意専心すべきときではないでしょうか。大統領は支持率が急減しているようですが、遺族や国民、そして行政各省・産業界と直接向き合い、安全意識の再構築と規則遵守の再徹底を急ぐべきだと考えます。
無理を重ねていた?
ところで、清海鎮海運社の実質オーナーは株式の40%を握り、その関連事業は宗教団体をはじめ、米国などに多数の不動産を所有するなど総資産が約240億円にのぼるそうですが、巨額の負債も抱えているらしく、船舶の安全運航ルールの順守や従業員の安全教育などが十分でなかったのではないかと疑念を持たれているようです。
一方で、近時導入されたLCC航空会社と、同一発着地を競合するも、所要時間が10倍もかかる不利をカバーするため、乗船客を増やして価格を引き下げ、さらに貨物も違法に過剰積載した上、経費節減目的でのバラスト水放出など無理を重ねていた事実が浮かび上がってきています。
こうした会社の台所事情を見て、私はある疑問を抱きました。外国資本からの利益追求などの圧力があったのではないか、また、この問題は、一企業グループだけの災禍だったか-と。引き続いて地下鉄の事故も発生しましたし、内外の報道情報を読み比べ、聞き比べてみるにつけ、どうも経済界全般の不調と社会問題の増幅が見え隠れして参ります。
サムスン、ヒュンダイなど大企業は外国資本傘下
御存じかも知れませんが、韓国を代表するサムスン社の54%は外国人株主です。自動車のヒュンダイも同様だと聞き及んでおります。ことに銀行関係ともなると、大手数行の株式が、それぞれ60%から90%も外国資本に握られており、なんでも8割の大手会社が外国資本傘下にあるといわれております。
つまり、こうした一握りの大手企業は、本社こそ韓国にあれども、法人税は特例適用などで、たとえばサムスンなら15%しか徴収されず、韓国人従業員は外国資本のために働きながら、稼ぎも配当という名目で大半を国外へ流出させている、というのが実態のようです。しかも、中小企業が極めて虚弱で、赤字会社が多く、配当どころか、法人税もほとんど計算に入らない程度にとどまっているそうです。
その結果、韓国国内は不況が蔓延しており、皮肉にも大学進学率が90%にも達する高学歴社会でありながら大卒者の就職率が50%しかなく、全体の失業率も20%(しかも就業者の3分の1は自営業しかない)に達しているそうです。ジニ係数(社会における所得分配の不平等さを測る指標)も危険値0.6に迫る0.53で、不況の中、犯罪率がアップし自殺者が急増中で、一方で国外脱出願望者が(高学歴ほど)多くなっていると報じられています。
他山の石とせよ
あれほど、唯我独尊を振りかざし、自国の強みをあげつらい、弱みをひた隠しして、政権と一緒になって「反日」を標榜してきた韓国の大手マスコミの一部は、今回の惨事で自虐主義に陥り、「韓国は三流国家だ。安全神話の日本に学べ」などと書いているようです。
もっともわが国とて、「ヒヤリ・ハット・あわや」事象を頻繁に起こしている以上、ここは韓国の惨事を他山の石として、自重自戒にこれ努めるべきかと考える次第です
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これが先進技術実証機「心神」の実物大模型
宮崎駿監督の最後の長編アニメ映画「風立ちぬ」、そして百田尚樹原作の「永遠の0(ゼロ)」の興行ヒットで、ゼロ戦(零式艦上戦闘機)への人々の関心や哀愁の念が高まっている。そんな中で、日本人の心をさらに引きつけそうな呼び名を持つ「平成のゼロ戦」が今年中に登場する。
将来の国産ステルス戦闘機の試作機となっている「先進技術実証機」(通称・心神=しんしん)が、年内に初飛行するのだ。小野寺五典防衛相が4月10日の参議院外交防衛委員会で、心神の今年中の初飛行を改めて明言した。
防衛省技術研究本部(技本)の関係者は「もともとゴールデンウィーク明けの5月にも心神をマスコミ陣にロールアウト(お披露目)する予定だったが、数カ月遅れている。初飛行は今年ぎりぎりになるかもしれない」と述べた。
ゼロの遺伝子を持つ「心神」
試作機とはいえ、事実上の「日の丸ステルス機」の第1号となるのが、心神である。技本は、1995年度から「実証エンジンの研究」を開始。2000年度からは機体のステルス性能試験やエンジン部分の推力偏向装置の開発を目的とする「高運動飛行制御システムの研究」も併せて実施した。そして、2009年度からは8カ年計画で「先進技術実証機」の予算項目の下、心神の機体製造や飛行試験など試作費用だけで392億円の予算を確保していた。
心神は現在、主契約企業の三菱重工業が、ゼロ戦を生んだ同社の名古屋航空宇宙システム製作所(旧・名古屋航空機製作所)の小牧南工場で、初飛行前の最後の大仕上げ作業が施されている。つまり、心神はゼロ戦と同様、名航で誕生するわけであり、その意味で「ゼロの遺伝子」を受け継いでいるといえる。今年後半の初飛行での成果を踏まえ、2016年度までに開発を終える予定だ。
そもそも「心神」という名称の由来は何なのかが気になるだろう。もともとは、技本の中の人間が愛称として使うようになって、それが定着したのだという。
近代日本画壇の巨匠である横山大観が、富士山を日本の「心神」と呼んでおり、富士山の絵を、多く描いたことで知られる。たとえば、1954(昭和29)年5月6日付の朝日新聞の記事の中で、横山は次のように富士山について述べている。「古い本に富士を『心神』とよんでいる。心神とは魂のことだが、私の富士観といったものも、つまりはこの言葉に言いつくされている。・・・(エベレスト)は世界最高の山だけに、さすがに壮大で立派だった。・・・素晴らしい壮大な山だとは思ったが、富士を仰ぐ時のような、なんというか清々とした感情はわかなかった。富士は、そういう意味でも、たしかに日本の魂だと、その時も思ったことだ」。
つまり、心神という名称には、「日本の魂」という思いが込められているようだ。
富士山を背景に描かれた「心神」
心神の特徴は、優れたステルス性と機動性にある。敵レーダーに探知されずに敵を捕捉できる高いステルス性能、先進アビオニクス(航空機搭載の電子機器)、耐熱材料など、日本企業の技術を活用した高運動性を武器とする。
エンジンは双発。IHIが主契約企業となってアフターバーナーを備えたツイン・ターボファン方式のジェットエンジンXF5-1を開発した。最大出力は各約5トンで、2つ合わせて10トン級。各エンジンの出力方向を機動的に偏向するためのエンジン推力偏向パドルをエンジンの後方に3枚ずつ取り付け、エンジンの推力を直接偏向できるようにした。
この推力偏向パドルと、エンジンと飛行双方の制御を統合化したIFPC (合飛行推進力制御)技術によって、「従来の空力舵面では不可能な高迎角での運動性を実現した」と技本は説明する。つまり、この高度な制御技術を使えば、これまでだったら迎角が50度を超えて失速しそうな飛行場面でも、機体制御が可能となり、空中戦での戦闘能力が高まるとみている。
このほか、主翼と尾翼は富士重工業、川崎重工業が操縦席を製造している。機体の約3割に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が使われ、軽量化されている。
心神は全長14.2メートル、全幅9.1メートル、全高4.5メートルの単座式だ。「世界最強のステルス機」とされる米国のF22やF2よりは小さく、T4中等練習機よりは大きい。最大速度は明らかになっていない。
心神は、F2戦闘機の
後継機となる将来の「第6世代戦闘機」であるF3の生産に向けたプロトタイプ(研究試作機)である。つまり、防衛省は、心神を「第5世代戦闘機」と呼ばれる現在のステルス機の上を行く、「第6世代戦闘機」のカウンターステルス機の礎にすることを目指している。
航空自衛隊(空自)は昨年3月末現在で、ベトナム戦争で名を馳せた第3世代のF4を62機、主力戦闘機である第4世代のF15を201機、そして、米ゼネラル・ダイナミクス(後にロッキード・マーチンが軍用機部門を買収)のF16Cをベースに日米で共同開発された第4世代のF2を92機それぞれ有している。
このうち、老朽化して退役が迫ったF4の後継機として、2011年12月、民主党時代の野田佳彦政権の下、日本政府は米国主導で国際共同開発中のF35を次期主力戦闘機(FX)として選定した。
部隊配備は2030年代前半か
F2の後継機となるF3だが、開発の開始時期から考えて部隊配備は2030年代前半になってから、とみられている。このため、2030年代後半から退役が始まるF2の後継機となることが可能だ。しかし、2020年代後半から減勢が始まるF15の後継機となるのは時間的に厳しそうだ。技本の幹部は、「F3はF15の後継機としては間に合わない。F35がF15 の後継機となる」と打ち明ける。
ただ、こうなると、現在はF4、F15、F2の三機種体制が、将来はF35とF3の二機種体制になりかねない。設計ミスが見つかったり、原因不明の墜落事故を起こしたりして、両機に同時に「飛行停止措置」がかかった場合、運用可能な戦闘機がなくなってしまう。実際、2007年には一時的とはいえ、F15とF2が同時に飛行停止となり、老朽化したF4のみが日本の空を守る事態に陥ったこともある
防衛省は、心神の開発を通じて得た次世代戦闘機に必要な技術やノウハウを生かし、今後数十年間でi3(情報化、知能化、瞬間撃破力)とカウンターステルス能力を備えた第6世代戦闘機を製造する計画だ。中国やロシア相手で戦闘機の数的な劣勢に立たされる中、日本企業が世界に誇る素材技術、パワー半導体デバイス技術、優れた耐熱材技術を活かすことを目指す。開発費用について、防衛省は「開発段階では、機体規模にも依存するが、5000億~8000億円規模の経費が必要」と見積もっている。
ステルス戦闘機をめぐっては、中国が2011年にJ20(殲20)の初飛行を実施。ロシアも2010年からT50のテスト飛行を繰り返している。両国とも数年以内に配備すると見込まれている。ただ、技術の進歩は速く、将来的には次世代型のステルス戦闘機の主流が有人機ではなく、無人機になる可能性もある。既に、無人ステルス戦闘攻撃機として、米国のX-47B、フランスのニューロン、英国のタラニス、そして、中国の利剣がそれぞれ初飛行やテストフライトを終えている。これら次世代の無人攻撃機は将来、対地攻撃だけでなく、空対空の戦闘を可能にする十分な戦闘能力を持つかもしれない。
小野寺防衛相は4月10日の参議院外交防衛委員会で、F2の後継機となる将来戦闘機を国産、あるいは国際共同開発のどちらかにするか、2018年度までに最終判断すると述べた。しかし、国産計画には米国からの反対にあう可能性がある。事実、1980年代のFSX(次期支援戦闘機)開発をめぐる日米交渉でも、日本は米国からエンジンを輸入せざるを得ない弱い足元を見透かされて、F2の日米共同開発に追い込まれた。
FSX紛争に限らず、ステルス技術といった軍事技術ナショナリズムをめぐっては、同盟国とはいえども、米国は日本に対してシビアな態度をとってきた。軍事技術は秘匿性が高いので、当然と言えば当然だ。米政府と米議会は結局、日本を含めたF22の外国への売却を禁止し、同機を次期主力戦闘機の有力候補としてアテにしていた空自は大いに翻弄された。
心神のステルス性能についても、当初、日本は国内に試験施設がないため、米国に施設利用を依頼。ところが、米国はこの依頼を拒否。結局、フランスが2005年9月、自国の国防省装備局の電波試験施設の利用を快諾した。米国は後のF22の対日禁輸同様、その時も日本のステルス技術向上を嫌がった、とみられている。
国産化を恐れる米国の介入を懸念
昨年12月に閣議決定された中期防衛力整備計画(2014~18年度)では、将来の戦闘機について「国際共同開発の可能性も含め、戦闘機(F2)の退役時期までに開発を選択肢として考慮できるよう、国内において戦闘機関連技術の蓄積・高度化を図るため、実証研究を含む戦略的な検討を推進し、必要な措置を講ずる」と記されている。
F2後継機の国際共同開発の可能性について、10日の参議院外交委員会では、航空自衛官出身の自民党の宇都隆史参議院議員が小野寺大臣に迫った。宇都議員は、日本独自の技術力で戦闘機を開発する方が国内産業界にとっても日本の防衛政策にとっても重要で、原則、国産を目指すべきだと小野寺大臣に質した。
これに対し、小野寺大臣は「将来戦闘機についてはわが国独自の戦闘機開発技術が重要であること。当該技術が民間の他の分野に応用できるという波及効果を有していること」を認めたもの、将来の戦闘機の具体的な要求性能や日本の技術到達レベル、コスト面での合理性などを総合的に考慮して国産か国際開発かを決めていく考えを示した。
防衛省では、F3を国産にし、ライフサイクルコストなど4兆円規模の新規需要が発生した場合、約24万人の雇用創出効果があると試算している。また、心神自体も、95%が国内で製造され、約1000の部品メーカーや製造業者に新たな仕事をもたらしたと説明している。
米国による政治的な圧力や日本の財政赤字の増大がともに懸念されるなか、政治家や産業界、米国を巻き込んだ国産・自主開発派と国際共同開発派の攻防が待ち受けていることは間違いない。心神の初飛行によってその攻防の幕が切って落とされることになるだろう。
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宮崎駿監督の最後の長編アニメ映画「風立ちぬ」、そして百田尚樹原作の「永遠の0(ゼロ)」の興行ヒットで、ゼロ戦(零式艦上戦闘機)への人々の関心や哀愁の念が高まっている。そんな中で、日本人の心をさらに引きつけそうな呼び名を持つ「平成のゼロ戦」が今年中に登場する。
将来の国産ステルス戦闘機の試作機となっている「先進技術実証機」(通称・心神=しんしん)が、年内に初飛行するのだ。小野寺五典防衛相が4月10日の参議院外交防衛委員会で、心神の今年中の初飛行を改めて明言した。
防衛省技術研究本部(技本)の関係者は「もともとゴールデンウィーク明けの5月にも心神をマスコミ陣にロールアウト(お披露目)する予定だったが、数カ月遅れている。初飛行は今年ぎりぎりになるかもしれない」と述べた。
ゼロの遺伝子を持つ「心神」
試作機とはいえ、事実上の「日の丸ステルス機」の第1号となるのが、心神である。技本は、1995年度から「実証エンジンの研究」を開始。2000年度からは機体のステルス性能試験やエンジン部分の推力偏向装置の開発を目的とする「高運動飛行制御システムの研究」も併せて実施した。そして、2009年度からは8カ年計画で「先進技術実証機」の予算項目の下、心神の機体製造や飛行試験など試作費用だけで392億円の予算を確保していた。
心神は現在、主契約企業の三菱重工業が、ゼロ戦を生んだ同社の名古屋航空宇宙システム製作所(旧・名古屋航空機製作所)の小牧南工場で、初飛行前の最後の大仕上げ作業が施されている。つまり、心神はゼロ戦と同様、名航で誕生するわけであり、その意味で「ゼロの遺伝子」を受け継いでいるといえる。今年後半の初飛行での成果を踏まえ、2016年度までに開発を終える予定だ。
そもそも「心神」という名称の由来は何なのかが気になるだろう。もともとは、技本の中の人間が愛称として使うようになって、それが定着したのだという。
近代日本画壇の巨匠である横山大観が、富士山を日本の「心神」と呼んでおり、富士山の絵を、多く描いたことで知られる。たとえば、1954(昭和29)年5月6日付の朝日新聞の記事の中で、横山は次のように富士山について述べている。「古い本に富士を『心神』とよんでいる。心神とは魂のことだが、私の富士観といったものも、つまりはこの言葉に言いつくされている。・・・(エベレスト)は世界最高の山だけに、さすがに壮大で立派だった。・・・素晴らしい壮大な山だとは思ったが、富士を仰ぐ時のような、なんというか清々とした感情はわかなかった。富士は、そういう意味でも、たしかに日本の魂だと、その時も思ったことだ」。
つまり、心神という名称には、「日本の魂」という思いが込められているようだ。
富士山を背景に描かれた「心神」
心神の特徴は、優れたステルス性と機動性にある。敵レーダーに探知されずに敵を捕捉できる高いステルス性能、先進アビオニクス(航空機搭載の電子機器)、耐熱材料など、日本企業の技術を活用した高運動性を武器とする。
エンジンは双発。IHIが主契約企業となってアフターバーナーを備えたツイン・ターボファン方式のジェットエンジンXF5-1を開発した。最大出力は各約5トンで、2つ合わせて10トン級。各エンジンの出力方向を機動的に偏向するためのエンジン推力偏向パドルをエンジンの後方に3枚ずつ取り付け、エンジンの推力を直接偏向できるようにした。
この推力偏向パドルと、エンジンと飛行双方の制御を統合化したIFPC (合飛行推進力制御)技術によって、「従来の空力舵面では不可能な高迎角での運動性を実現した」と技本は説明する。つまり、この高度な制御技術を使えば、これまでだったら迎角が50度を超えて失速しそうな飛行場面でも、機体制御が可能となり、空中戦での戦闘能力が高まるとみている。
このほか、主翼と尾翼は富士重工業、川崎重工業が操縦席を製造している。機体の約3割に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が使われ、軽量化されている。
心神は全長14.2メートル、全幅9.1メートル、全高4.5メートルの単座式だ。「世界最強のステルス機」とされる米国のF22やF2よりは小さく、T4中等練習機よりは大きい。最大速度は明らかになっていない。
心神は、F2戦闘機の
後継機となる将来の「第6世代戦闘機」であるF3の生産に向けたプロトタイプ(研究試作機)である。つまり、防衛省は、心神を「第5世代戦闘機」と呼ばれる現在のステルス機の上を行く、「第6世代戦闘機」のカウンターステルス機の礎にすることを目指している。
航空自衛隊(空自)は昨年3月末現在で、ベトナム戦争で名を馳せた第3世代のF4を62機、主力戦闘機である第4世代のF15を201機、そして、米ゼネラル・ダイナミクス(後にロッキード・マーチンが軍用機部門を買収)のF16Cをベースに日米で共同開発された第4世代のF2を92機それぞれ有している。
このうち、老朽化して退役が迫ったF4の後継機として、2011年12月、民主党時代の野田佳彦政権の下、日本政府は米国主導で国際共同開発中のF35を次期主力戦闘機(FX)として選定した。
部隊配備は2030年代前半か
F2の後継機となるF3だが、開発の開始時期から考えて部隊配備は2030年代前半になってから、とみられている。このため、2030年代後半から退役が始まるF2の後継機となることが可能だ。しかし、2020年代後半から減勢が始まるF15の後継機となるのは時間的に厳しそうだ。技本の幹部は、「F3はF15の後継機としては間に合わない。F35がF15 の後継機となる」と打ち明ける。
ただ、こうなると、現在はF4、F15、F2の三機種体制が、将来はF35とF3の二機種体制になりかねない。設計ミスが見つかったり、原因不明の墜落事故を起こしたりして、両機に同時に「飛行停止措置」がかかった場合、運用可能な戦闘機がなくなってしまう。実際、2007年には一時的とはいえ、F15とF2が同時に飛行停止となり、老朽化したF4のみが日本の空を守る事態に陥ったこともある
防衛省は、心神の開発を通じて得た次世代戦闘機に必要な技術やノウハウを生かし、今後数十年間でi3(情報化、知能化、瞬間撃破力)とカウンターステルス能力を備えた第6世代戦闘機を製造する計画だ。中国やロシア相手で戦闘機の数的な劣勢に立たされる中、日本企業が世界に誇る素材技術、パワー半導体デバイス技術、優れた耐熱材技術を活かすことを目指す。開発費用について、防衛省は「開発段階では、機体規模にも依存するが、5000億~8000億円規模の経費が必要」と見積もっている。
ステルス戦闘機をめぐっては、中国が2011年にJ20(殲20)の初飛行を実施。ロシアも2010年からT50のテスト飛行を繰り返している。両国とも数年以内に配備すると見込まれている。ただ、技術の進歩は速く、将来的には次世代型のステルス戦闘機の主流が有人機ではなく、無人機になる可能性もある。既に、無人ステルス戦闘攻撃機として、米国のX-47B、フランスのニューロン、英国のタラニス、そして、中国の利剣がそれぞれ初飛行やテストフライトを終えている。これら次世代の無人攻撃機は将来、対地攻撃だけでなく、空対空の戦闘を可能にする十分な戦闘能力を持つかもしれない。
小野寺防衛相は4月10日の参議院外交防衛委員会で、F2の後継機となる将来戦闘機を国産、あるいは国際共同開発のどちらかにするか、2018年度までに最終判断すると述べた。しかし、国産計画には米国からの反対にあう可能性がある。事実、1980年代のFSX(次期支援戦闘機)開発をめぐる日米交渉でも、日本は米国からエンジンを輸入せざるを得ない弱い足元を見透かされて、F2の日米共同開発に追い込まれた。
FSX紛争に限らず、ステルス技術といった軍事技術ナショナリズムをめぐっては、同盟国とはいえども、米国は日本に対してシビアな態度をとってきた。軍事技術は秘匿性が高いので、当然と言えば当然だ。米政府と米議会は結局、日本を含めたF22の外国への売却を禁止し、同機を次期主力戦闘機の有力候補としてアテにしていた空自は大いに翻弄された。
心神のステルス性能についても、当初、日本は国内に試験施設がないため、米国に施設利用を依頼。ところが、米国はこの依頼を拒否。結局、フランスが2005年9月、自国の国防省装備局の電波試験施設の利用を快諾した。米国は後のF22の対日禁輸同様、その時も日本のステルス技術向上を嫌がった、とみられている。
国産化を恐れる米国の介入を懸念
昨年12月に閣議決定された中期防衛力整備計画(2014~18年度)では、将来の戦闘機について「国際共同開発の可能性も含め、戦闘機(F2)の退役時期までに開発を選択肢として考慮できるよう、国内において戦闘機関連技術の蓄積・高度化を図るため、実証研究を含む戦略的な検討を推進し、必要な措置を講ずる」と記されている。
F2後継機の国際共同開発の可能性について、10日の参議院外交委員会では、航空自衛官出身の自民党の宇都隆史参議院議員が小野寺大臣に迫った。宇都議員は、日本独自の技術力で戦闘機を開発する方が国内産業界にとっても日本の防衛政策にとっても重要で、原則、国産を目指すべきだと小野寺大臣に質した。
これに対し、小野寺大臣は「将来戦闘機についてはわが国独自の戦闘機開発技術が重要であること。当該技術が民間の他の分野に応用できるという波及効果を有していること」を認めたもの、将来の戦闘機の具体的な要求性能や日本の技術到達レベル、コスト面での合理性などを総合的に考慮して国産か国際開発かを決めていく考えを示した。
防衛省では、F3を国産にし、ライフサイクルコストなど4兆円規模の新規需要が発生した場合、約24万人の雇用創出効果があると試算している。また、心神自体も、95%が国内で製造され、約1000の部品メーカーや製造業者に新たな仕事をもたらしたと説明している。
米国による政治的な圧力や日本の財政赤字の増大がともに懸念されるなか、政治家や産業界、米国を巻き込んだ国産・自主開発派と国際共同開発派の攻防が待ち受けていることは間違いない。心神の初飛行によってその攻防の幕が切って落とされることになるだろう。
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韓国の金融機関の業績悪化が際立つ。2014年1~3月期(第1四半期)の韓国の銀行業界全体の最終利益は、前年同期比25・3%減の1兆3000億ウォン(約1290億円)にとどまった。韓国の金融監督院が公表した資料によると、経営の効率性の目安となる株主資本利益率(ROE)と総資産利益率(ROA)はいずれもリーマン・ショック以降で最低を記録した。低金利で収益が伸びにくくなっていることに加え、高止まりする不良債権の二重苦が韓国金融をむしばんでいる。
歴史的な低水準
韓国政府の労働政策に対して不満を訴える労働者ら。企業業績と賃金の関係も深い=2014年3月(AP)
「ふたを開けてみれば、昨年よりも業績が悪く、失望した」
1~3月期の最終損益の結果について、朝鮮日報(電子版)は冷ややかな業界関係者のコメントを紹介した。
金融監督院が公表した資料によると、韓国の銀行業界の最終利益は昨年1~3月期に比べて、約4000億ウォン減った。前年同期の実績が低調だっただけに、改善ぶりに注目が集まっていたが、それどころか悪化に歯止めがかかっていなかったのだ。
資金力や労力に見合う儲けも上げられなくなっている。
ROE(最終利益を自己資本で割った値)は3・58%、ROA(最終利益を総資産で割った値)は0・28%と09年1~3月以降で最低水準に落ち込んだ。
なぜ儲けられないのか-。ひとつは、世界的な金融緩和に伴う低金利で、貸し出しの利ざやを出しにくくなっていることがある。
だが、それは韓国特有の事情ではない。日本を含めて多くの国の金融機関が同じ境遇にある。
深刻なのは、不良債権がじわりと韓国の銀行の体力を弱らせていることだ。
中堅財閥に暗雲
金融監督院の調べでは、昨年末時点(2013年第4四半期)の韓国の銀行の不良債権は、25兆5000億ウォンで、12年末の18兆5000億ウォンより7兆ウォン(37・8%増)も増えている。
韓国紙、東亜日報(WEB版)は、「大手企業各社の不健全さが次々と浮上し、これらの会社に融資している各銀行も、つられて不健全さが膨らんでいる」との構図を指摘した。
昨年には、中堅財閥、STXグループが主力の造船、建設部門の業績悪化で事実上、銀行の管理下に置かれたほか、同じく中堅財閥、東洋(トンヤン)グループの主力の東洋セメントなど系列5社が法定管理に入った。
不動産バブルの崩壊と、韓国の基幹産業の一角である造船業の不況が優良企業を痛めているわけだ。
しかも、融資全体に占める不良債権の割合は高まっている。13年末は1・77%で、前年末(1・33%)より0・44%ポイント上昇した。
ナショナルバンク(日本の都市銀行に相当)のうち、13年末の不良債権比率が2・99%と最も高かったのは、企業向けの融資が多いことで知られるウリ銀行だ。12年末より1・33ポイント上昇した。
ウリ銀行をめぐっては、4月に韓国北部の墓苑に停車していた乗用車が出火。社内にいた同行の元東京支店長が死亡した。
聯合ニュースによると、自殺とみられ、11年から13年にかけて東京支店長を務めていたが、不正融資疑惑にからみ、金融監督院の調査を受けていたという。韓国大手銀行の不正融資疑惑では、国民銀行の元東京支店長らが、3月に起訴され、ほかの金融機関の東京支店についても、調査が行われているという。
韓国の銀行の経営問題は、日本にも飛び火していた可能性が指摘される。
不穏な陰がみえる韓国の金融業界。景気に最も敏感に反応する業態だけに、業績不振は韓国経済の先行き不安を映している。
日本では、2000年代初頭に不良債権問題が深刻化。企業破綻だけでなく、メガバンクの再編を経て、ようやくケリをつけた苦い経験がある。
韓国の銀行は、失業者の増加を覚悟してでも、不良債権処理を進めるのか。自社のリストラをはかるのか。状況が悪化すれば、痛みを伴う決断を迫まられるのは必至。ウォン相場が高止まりで、韓国の輸出産業が打撃を受ける中、韓国経済は崖っぷちだ。
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